「はぁ………。」
更衣室で、こんな大きなため息が出ていませんか?
看護師は命を預かる仕事だから深刻な悩みも多く、解決されないと「仕事やめたい…」と考える人も少なくありません。
そこで今回は、看護師の悩みをランキング形式で紹介します。
解決策も紹介していますが、基本的に転職せずに解決する方法です。
なぜなら、勇気を出して転職しても「改善できなかった…」というケースもあるからです。
「その悩み、めっちゃ分かる〜」
「こうやって解決したらいいんだ!」
「こういうときは、転職するしかないのか…」
と思いながら、ぜひ読んで下さいね。
看護師の悩みランキングTOP10【一覧】
看護師さんたちは、普段どんな悩みを抱えているのでしょうか?
看護師の悩みランキングワースト10は次の通り↓
TOP10:仕事とプライベートの両立
TOP9:休みが少ない
TOP8:看護業務以外の仕事が多い
TOP7:残業が多い
TOP6:やりがいが持てない
TOP5:ブランク後の復帰
TOP4:夜勤が辛い
TOP3:給料が少ない
TOP2:ミスの不安
TOP1:人間関係
TOP10:仕事とプライベートの両立

まずランクインしたのは、「仕事とプライベートの両立」です。
この悩みは、子育て中の看護師に多い悩み。
常勤や正職員で子育てをしていると…
- 家事をする時間がない
- 子供とゆっくり関わる時間がない
- 行事に出たいのに勤務優先になる
という悩みを抱えます。
それだけならまだしも、「時短を使いたい」「行事くらい休みたい」とお願いしても「みんなそうだから…」と言われるだけ。
気持ちすら分かってくれず、モヤモヤだけが残ります。
【仕事とプライベートの両立】を解決する方法
仕事もプライベートもどっちも大切!
それも分かりますが、家事に対しては諦めて下さい。
どちらも完璧を求めてしまうと、あなたのストレスはMAX。
近いうちに限界がきてしまうので、仕事も家事も完璧にやろうとしないほうが長続きします。
最新家電(乾燥機付き洗濯、ルンバ、保温調理鍋は超おすすめ!)やお惣菜、コンビニ、ウーバーイーツ&出前館など、フル活用しまくりましょう。
子供の行事に関しては、絶対に譲れないポイントを看護師長に相談しておくのが◎。
早めに日程を伝えておけば優先的に休ませてもらえるはずです。
もしそれでもダメなら、パートや派遣などに働き方を変えたり、残業が少ない職場に転職するのも考慮にいれましょう。
新婚さん、妊活中の看護師さんは【看護師の妊娠報告】【派遣になるときの注意点3つ】も合わせてチェックしてくださいね。
TOP9:休みが少ない

休み事情は働く人にとって大きな悩みです。
病棟にいると土日祝日は出勤するのが当たり前で、盆やお正月もありません。夜勤も含まれると、もう何がなんだか分からない状態です。
現場は常に人手不足で思うように休みが取れないし、連休も夢のまた夢。(希望を入れずに、変なところに3連休を入れられることはありますが…)
ベテランナースも思っているはずなのに、なかなか改善されなし、それどころか看護研究や委員会で休日出勤(サービス)もよくあります。
また、1年目と2年目看護師は、有給はほぼ使わせて貰えないのでもっと過酷です。
「ちゃんと働くからゆっくり休みたい…」と願うナースは多いはず。
【休みが少ない】を解決する方法
一番てっとり早いのが、年間休日が120日以上、有給消化率100%に近い病院へ転職する方法です。
ただ、転職は…と抵抗がある人は、次の2つの方法を試してもいいかも。
- 有給休暇をうまく使う
- 休みの日は仕事のことは考えない
新人だから…という理由で、有給を使わせてくれないのは違法です。
有給休暇は労働者の権利。
労働基準法で、労働者が申し出たら、拒否できない決まりです。
しかし、「有給で…」と言ったにも限らず、公休にされて、連続勤務にさせられたり…。(←実話)
「ムリ」の一点張りを避けるには、早めに伝える効果的です。
1ヶ月以上前に「この日に有給を使わせて下さい」と申し出いれば、ムリと断られることは少なくなるはずです。
また、休みの日もできるだけ仕事のことは考えないようにしましょう。
疲労が溜まると集中力、判断力、思考力が低回して、ミスが増えます。
しっかり休息することが第一です。
もし、4日勤のあとに夜勤というシフトを組まれていたら…改善してもらって◎。
「ミスが増えるので、適度に休みを入れてもらえると助かります」と言えば、断りにくいです。
年間休日をちゃんと調べて転職先を決めていますか?
年間休日120日以上ないと、正直キツイです。
なぜ120日未満だとキツイかは、【看護師の年間休日】で詳しく解説しています。
また、【有給消化率の高い病院の見つけ方】もチェックしておかないと損しますよ!
TOP8:看護業務以外の仕事が多い

多くの看護師が、
「看護業務以外の仕事が多すぎるーーーー!!」と言ったことがあるはず。
看護師の仕事に憧れたものの、実際にしている業務は看護師資格がなくてもできるものです。
また、ある程度の経験年数になると、看護研究、委員会、学生指導、プリセプター…等も。
業務時間外で行うことが多いので、かなりストレスになりますよね。
【仕事が多い】を解決する方法
「みんな通ってきた道」と言われたら「だから、何…?」とイラッとします。
でも、それが自分のスキルアップに繋がると思えば、少しはマシに思えてきますよね。
ただし、自分一人で抱え込まないのがポイント!
キャパオーバーの仕事になってしまうと、ある日突然に思考がストップしてしまします。
優先順位の高い仕事からこなし、できないことはフリーの看護師などに手伝ってもらうことも大事です。
それでもダメなときは、就業時間内に仕事を終わる職場に転職することも視野に入れましょう。
カラダと心を犠牲にしてまで働く意味はありません。
自分を守ることを最優先で考えて下さいね。
意外と病棟よりも雑務が多いのがクリニックです。
日勤の勤務は魅力ですが、仕事内容を知ってから転職先を選びましょう。
TOP7:残業が多い

病棟で働いていると「普通って何?」というくらい感覚が麻痺します。
その一つが残業です。
私も病棟で3年働いていましたが「定時で帰れた日は何日あった?」というくらい残業しました。
しかも私が働いていた病院は、残業代は発生せずにサービス残業です。
今では絶対にありえないのですが、新人のときは「それが当たり前」と思って働いていました。
1分単位でキチンと残業代が出れば問題ありませんが、月に30時間以上、サービス残業をしているなら、病院にとって都合のいいナースです。
【残業が多い】の解決法
「絶対に定時で帰る!」を1日の目標にする。
優先順位を考えて効率よく働こう…と言われますが、新人の間はなかなかできません。
でも、絶対に定時で帰る!と決めると、だんだん自然にできるようになります。
帰る時間が決まっているから、どう動けばいいのか見えやすくなりますよ。
ただし、業務内容と就業時間が合っていない病院であれば、どんなに頑張っても残業することに。
中堅看護師やベテラン看護師もほぼ毎日残業していれば、転職したほうがいいですね。
転職する前に、未払いの残業代を請求しませんか?
TOP6:やりがいが持てない
病棟の一日の流れは、情報収集や申し送りにはじまり、検温、清潔ケア、排泄チェック、点滴準備、記録…と患者は変わっても、やる流れは決まっています。
長く看護師を続ければ続けるほど毎日ルーティンになってしまうもの。
とくに慢性期の病棟やクリニック、老人施設、精神科…などは作業的に鳴りがちです。
目の前にある作業をこなすようになり、どんどん…やりがいが感じられなくなっていきます。
また、新人ナースは患者さんに可愛がられますが、中堅、ベテランになると出来て当然と思われることが多く、褒められることが減少。
それもやる気が感じられなくなる原因です。
【やりがいが持てない】の解決法
転職や異動すれば一時的にやりがいは持てますが、次第にやりがいは持てなくなる可能性も…。
その度に転職するのも大変なので、まずは今の職場で何か目標を見つけましょう。
清潔ケアのプロフェッショナルになる。
病棟一、採血がうまい人になる。
患者さんに寄り添った看護を徹底する。
…等など。
目標が見つかると、やりがいに繋がり仕事が楽しくなるはずです。
仕事が辛いなら逃げてもいいんだよ!
TOP5:ブランク後の復帰

結婚や出産を機に仕事を辞め、子供が大きくなったら復帰する人も沢山いますよね。
ブランクの後の復帰は、内心ドキドキです。
新しい看護技術を覚えたり、薬はジェネリックが主流になりチンプンカンプン。
昔はバリバリ働いていても、ついていくのに必死になります。
またブランクがあることがコンプレックスに感じやすいです。
【ブランク後の復帰】の解決法
相談できる同僚がいないと孤独感が強くなり「辞めたい」という気持ちが強くなります。
信頼できる相談者を一人見つけましょう。
そして、できる限りサポートして貰える職場を探すのもポイントです。
ブランクの復帰で一番心配なのが「採血」。
TOP4:夜勤が辛い

夜勤中は、看護師の人数が少なく、一人にかかる責任・負担は増します。
それでも夜勤をするのは、手当て目当てです。
日勤だけだと手取りは20万円以下。夜勤を数回こなしてようやくOL並み、OL以上の給料が貰えます。
落ち着いた夜勤もあるのは稀で、休憩や仮眠も取れないことも多いです。
また、「終わったー」という夜勤メンバーの一緒の日は地獄。
転職する以外で【夜勤が辛い】の解決法
明けない夜はない。
そう思って夜勤を乗り切るしかないですね。
あとは、夜勤中の動きを整理したり、時間の使い方を見直してみましょう。
カラダと心に負担になっているなら、夜勤なしの仕事を考えても◎。
今よりも生活水準を下げたくない…という人はこちらの記事を参考にして下さい↓
そのほかの夜勤に関係する記事【一覧】↓
TOP3:給料が少ない

仕事の内容に対して、給料が少ないのはナースの宿命です。
高給と言われている看護師も夜勤がないとOL並の給料。ヘタしたら東京(丸の内)のOLさんのほうが貰っているかもしれませんね。
1年ごとの更新時に基本給がアップするのは数千円。労働と責任だけ重く、給料が見合っていないのは本当にガッカリです。
【給料が少ない】の解決法
今の職場の待遇に満足いっていないなら転職しかありません。
同じ仕事量もしくは楽な仕事で、今よりも給料がアップすることもありますよ。
働き方を見直すチャンスです!
TOP2:ミスの不安

どんな仕事をしていてもミスはつきもの。
人間なのでミスをしない人はいません。
ただ、看護師は命に関わるのでミスがインシデントになることも…。
病棟のインシデントで多いのが、転倒と投薬ミスです。
患者による不可抗力の場合でも、管理できなかったナースの責任になります。
防げなかったことを後悔したり、やり場のない憤りを感じたり…。
また看護師は同時にいくつもの仕事をこなすスキルも必要です。
ついうっかり抜けていたというミスも起こしやすい。
【ミスの不安】を解決する法
いつもとは違うパターン、雑にしたときにミスが起きやすくなります。
急いでいても、慌てずに落ち着いて行うコト!
ワークシートにチェックリストを書いて、抜けていないかチェックすることも大事です。
これを気をつけるだけで、ミスがグンと減ります。
また、ミスの原因が職場の環境や体制の場合も。
同じようなミスを短期間の間にいろんな人が起こしているにも関わらず、対策を打とうとしない職場なら、今すぐ転職したほうが◎。
同じミスを繰り返し行うと、「いじめ」に発展することも…⇒【いじめられない方法】

TOP1:人間関係

やっぱり堂々の1位は、人間関係です。
病棟だと先輩ナースやプリセプター、少人数のクリニックはお局、受付、ドクターなど、働く環境で相手が異なります。
とにかく女性だけの職場は気をつけないとトラブルだらけ。
お局さんなど職場で権限を持つ人に嫌われると、派閥メンバーからもイジメを受けます。
【人間関係】を解決する方法
職場は、友達を作りにいく場所ではなく、仕事をする場所です。
どうしても仲良くなろう…としますが、関わりすぎるとトラブルになった時に、面倒に巻き込まれます。
仕事のため…と割り切って、ある程度 距離を置くのがベスト!
ただ距離を置きすぎると、コミュニケーション不足で連携が難しくなります。
看護師はチーム医療です。
友達になる必要はないけど、仕事上の関係は必要。
そこで必ず心掛けたいことは、笑顔で挨拶することです。
普段は関わりなくても、ちゃんと挨拶するだけで印象が変わります。
もし挨拶を無視されても、「何で無視するんだよ〜」とムッとせずに笑顔で挨拶し続けるのがポイント。
(ただ単に挨拶が聞こえていない可能性もあるよ。)
まとめ

看護師の悩みランキングは次の通り↓
TOP10:仕事とプライベートの両立
TOP9:休みが少ない
TOP8:看護業務以外の仕事が多い
TOP7:残業が多い
TOP6:やりがいが持てない
TOP5:ブランク後の復帰
TOP4:夜勤が辛い
TOP3:給料が少ない
TOP2:ミスの不安
TOP1:人間関係
1つの悩みだけでなく、いろんな悩みが絡み合い、辛いですよね。
「転職したほうがいいんだろうか…」と思ったら、一度転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
あなたと同じような状況で転職して解決できたのか、詳しく聞くことができます。
あなたの話を親身に相談を聞いてくれる転職サイトは次の3つ↓
【看護師転職サイトおすすめベスト3】
ひと目で分かる転職サイトの【メリット&デメリット】↓
看護roo! | 看護のお仕事 | マイナビ看護師 | |
サポートの手厚さ | ◎ | ◎ | ◎ |
相談しやすさ | ○ | ○ | ○ |
ウソをつかない | ◎ | ○ | ○ |
対応 | ○ | ○ | ○ |
求人量が多い | ◎ | ◎ | ○ |
たくさんの求人を紹介してくれる | ○ | ○ | ○ |
サイトを利用しやすい | ◎ | ◎ | ○ |
在籍中でも利用しやすい | ○ | ◎ | ○ |
電話はしつこくない | ○ | ○ | △ |
第二新卒 | ○ | ○ | ○ |
派遣 | ◎ | ◎ | ○ |
地方 | ◎ | ○ | ◎ |
初めての転職 | ◎ | ◎ | ○ |
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