「いつか患者さんを殺してしまいそうで怖い…。」
「病棟はもう疲れた。看護師でも命に関わらない楽な仕事がしたい」
「もっと前向きに仕事をしたい」
そんな悩みを抱えている看護師さんは多いのではないでしょうか。
自分の一瞬の油断や判断ミスが「患者さんの死」に直結するプレッシャーや、怒鳴られたり、厳しい扱いはもうこりごり…。
精神的につらい仕事を続けると、心にも体にもよくありませんよね。
そんなあなたに向けて、
- 命に関わらない楽な仕事の5つの条件
- 命に関わらない楽な仕事ランキング
- 命に関わらない楽な仕事につくためのポイント
- 命に関わらない楽な仕事のメリット・デメリット
について紹介します。
「心が楽」「毎日の出勤が怖くなくなる!」といった職場を探している看護師さんに役立つはずです。
看護師だけど人と関わらない仕事が知りたい方は、【こちら】をチェック!
命に関わらない楽な仕事の5つの条件
命に関わらない楽な仕事には5つの条件があります。
【命に関わらない楽な仕事の条件】
- 急変が少ない
- ミスが命に直結しない
- ストレスがない
- 忙しすぎない
- 面倒な人間関係がない
これらを満たしているほど、精神的に楽に感じやすいですよ。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
急変が少ない
急変が少ない職場なら、精神的に楽ですよね。
看護師3年目でも急変に遭遇したことがないなら、「急変」は大きなプレッシャーになるからです。
急変対応できない看護師は、「急変したらどうしよう…」と毎日不安を抱えながら働いている人がほとんど。
急変対応はできないのに、経験年数と後輩だけは増えていき、どんどんプレッシャーやストレスになってしまうのです。
急変対応ができない看護師さんは、急変が少ない職場なら精神的に楽になるでしょう。
ミスが命に直結しない
命に関わらない楽な仕事には、ミスが命に直結しないこともポイントです。
人間はミスをする生き物。
小さなミスが患者さんの命を奪う職場では、小さなミスさえ許されないのです。
看護師の仕事は、勤務中ずーっと正確な判断を求められるため、プレッシャーに感じている人は多いでしょう。
しかも、長時間勤務で集中力や注意力が低下していても!
ミスが命に直結しない職場であれば、無茶なプレッシャーを感じることなく働くことができるはずです。
ストレスがない
命に関わらない楽な仕事では、ストレスがないことも重要になります。
自分にあっていない業務や働き方をしていることで、強いストレスを感じやすくなるからです。
苦手な作業をしたり、無理した働き方をしてストレスに感じていませんか?
看護師でも楽な仕事がしたいなら、自分にとって「何がストレスになるか」を考えてみましょう。
忙しすぎない
楽な仕事を探すときは、忙しすぎない職場を選びましょう。
仕事量が多く忙しすぎると、常に仕事に追われていて気を休める暇がありません。
今の病棟みたいに休憩時間も仕事をしたり、残業や休日出勤する必要がある場合も。
忙しすぎず、ゆったりと穏やかに働ける職場が楽な仕事の条件です。
面倒な人間関係がない
仕事をする上で大きなストレスとなるのが、面倒な人間関係ですよね。
派閥があったり、愚痴ばかりの職場など、人間関係が面倒な環境はさまざま。
看護師の仕事は好きでも、こうした面倒な人間関係が精神的につらいと感じる看護師さんは多いです。
面倒な人間関係がなく、むしろ良好な関係性で働ける環境であれば、精神的にも楽になるはず。
命に関わらない楽な仕事ランキング7!大きなプレッシャーから開放される職場を紹介
ここからは、命に関わらない楽な仕事をランキングで紹介していきます。
- クリニック・医院
- 美容クリニック
- 健診センター
- 保育園
- 介護施設
- 産業看護師
- 治験コーディネート
どの仕事も命に関わらない楽な仕事の条件に合っていて、働きやすいものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①クリニック・医院
クリニックでの看護師の仕事は、主に医師の診療補助がメインです。
クリニックの規模や診療科目によって多少異なりますが、診療前の問診や検査の説明、治療補助から、採血、注射、点滴などさまざま。
さらには医療器具の洗浄や消毒、薬品類の発注・管理、診察室の清掃、布団やシーツの洗濯などを担当することも珍しくありません。
基本的な看護スキルができれば、ほぼやることが決まっているので、業務内容で悩むことは少ないでしょう。
それに、クリニックには常にドクターがいるので、たとえ急変が起きてもドクターの指示があるし、救急車を呼んで対応すればOK。
そもそも緊急性が高い患者さんはいないし、そうなってもすぐに病院へ送るので、急変自体ほとんど起きません。
全スタッフが5名以下のクリニックは人間関係が面倒くさくなりやすいので、看護師だけで5名以上いるクリニックを選べば、命に関わらない楽な職場と言えるでしょう。
②美容クリニック
美容クリニックの看護師は、もっと美しくキレイになりたいに寄り添う仕事です。
メスを使った施術がメインの「美容外科」とメスを使わないレーザー治療や施術をする「美容皮膚科」があります。
看護師の主な仕事は、電話受付や予約管理、悩みや希望に関するカウンセリング、注射、専用機器による施術、アフターケアなど。
美容外科で働く場合は、オペの介助をするので、命に関わりたくないなら美容皮膚科を狙いましょう。
基本的に予約制のクリニックが多く、よほどのことがない限り定時をすぎることはありません。
また、週2日以上休めたり、有休が取りやすいなど職場環境が良いので、気持ち的に余裕をもって仕事ができます。
ただし、美容クリニックは、待遇やマナーができていないとクレームを言われことが多く、精神的に楽とまで言えないので注意しましょう。
③健診センター
健診センターの看護師は、受診者がスムーズに検査を終えられるようにサポートします。
採血や血圧測定、身体測定、視力・眼圧検査、聴力検査などの検査の実施や、診察介助、胃カメラ検査・婦人科の補助など、業務の幅は広いです。
しかし、仕事自体もそこまで複雑なことはなく、一通り業務内容を覚えてしまえば簡単!
ルーチンワークとなり、病棟看護師のような張り詰めたプレッシャーやストレスは少ないでしょう。
健診センターは、「健康」な人が訪れる場所なので、急変は少なく、命に関わらない仕事と言えます。
人を相手にしますが、基本的にサクサク検査を終えたい人が多いため、必要最低限のコミュニケーションでOKです。
あまり人と関わりたくない看護師さんにも向いています。
④保育園
保育園の看護師は、園児と職員の健康管理を行う仕事です。
病棟では夜勤や残業、イレギュラーな勤務が多く、休みが取りづらいのに対して、保育園は勤務時間が明確で休みやすいのが特徴。
保育園で働く看護師は、園児のけがや病気といったトラブルがない限り、そこまで忙しくはなりません。
とはいえ緊急時の対応や応急処置は必要ですが、急なトラブルがない限りは病院勤務より精神的な負担も少ないでしょう。
ただし、看護師は基本的に1人で業務を行うため責任がありますが、工夫次第で子供の健康に貢献できるやりがいある仕事です。
⑤介護施設(特養など)
介護施設の看護師は、利用者の生活を多方面からサポートする仕事です。
日々の業務は入居者の健康管理や服薬サポートが中心となり、急患が入ることもないので、決められた時間に業務を終了できます。
また、介護士とともに身体介護を行うことも多く、体力的な負担も少なめ。
ただ、特養では看護師が病院ほど多く設置されていませんが、高度な医療処置が必要な場面が少なく、状態の安定した入居者がほとんどです。
救急時のマニュアルが整備され、必要に応じて連携する医師の指示を仰ぐこともできるので、1人で過度な責任を負うことはありません。
⑥産業看護師
産業看護師は、従業員の健康管理やメンタルヘルスを行います。
主な仕事は、相談業務が多く、医療行為を行わないので精神的に楽です。
また、企業で働くので、重篤な患者さんを見ることがないため、命に関わる大きな失敗のリスクがなく、医療事故の心配もありません。
病院のような大勢の看護師がいる環境とは異なり、どこも1〜2名体制であることが多く、人間関係に悩まされにくいのも◎。
基本的には日勤のみで、土日祝日休みの働き方が可能です。
夜勤がないため、規則正しい生活を送ることができ、ライフワークバランスを重視したい方には理想的な職場と言えるでしょう。
⑦治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーターの仕事は、新薬開発における治験の調整役です。
さまざまな文書作成から関係者スタッフのスケージュール調整、被験者の募集・コンタクトまで幅広く行います。
書類作成などデスクワーク中心になるので、病棟勤務が体力的にきついと感じていた看護師さんにとってはメリットになるでしょう。
治験は原則日中に行われるので、治験コーディネーターには病棟勤務のような夜勤がありません。
また、定時の勤務時間が決まっていて、残業は少なめ。
「派遣CRC」であれば医療行為は行わないし、急変対応しないので、精神的な負担は少ないはずです。
ただ、これまでやってきた看護とは大きくかけ離れた仕事内容で、戸惑いや不安を感じる方も少なくありません。
しかし、患者さんとの接し方や、医師をはじめとする他職種との調整など、看護師というバックグラウンドの強みを生かせる仕事です。
命に関わらない楽な仕事につくための必要な5つのポイント
ここからは、命に関わらい楽な仕事につくために考えるべき「5つのポイント」を紹介します。
【楽な仕事につくための必要な5つのポイント】
- 自分が「楽」と感じるポイントを明確にする
- 求人情報や面接などで待遇や業務内容をしっかり確認する
- 実際に働く看護師に話を聞く
- 職場見学する
- 看護師転職サイトに相談する
自分が「楽」と感じるポイントを明確にする
これまで紹介した一般的に「楽」と言われる看護師の仕事でも、すべてが自分に当てはまるとは限りません。
仕事が「楽」と感じるかは、個人差があるからです。
健診センターで働く場合は、採血が得意な看護師、苦手な看護師で感じ方が異なりますよね。
保育園看護師だったら、子供が好きか嫌いかで感じ方が変わるのです。
自分はどんな仕事なら「楽」と感じるのか、明確にすることが大事です!
また、看護師の場合は、どんな「看護」をしたいのかも重要なポイント。
求人情報や面接などで待遇や業務内容をしっかり確認する
面接のとき、「残業の有無や残業時間を聞くと、印象が悪くなるかも…」と曖昧なまま転職すれば、入職後に後悔することになりかねません。
求人情報や面接で待遇や業務内容の疑問点をしっかり解決しておきましょう!
事前に確認しておけば、精神的に「楽」だと感じる仕事を選ぶことができますよ。
実際に働く看護師に話を聞く
実際に働いている看護師さん、過去働いていた看護師さんから直接話を聞いて、リアルな情報から判断できるとより安心です。
というのも、仕事には良い面もあれば、悪い面もあります。
求人情報や面接では、実際の状況が分からないことも多いので、実際の声を聞きいて、具体的な情報を得ることが大切です。
良さはもちろん、大変なことを知った上で、自分に合っているか判断しましょう。
ただ、周りに知り合いの看護師さんがいない場合は、ナスコミなどリアルな看護師口コミサイトを利用するのがオススメです。
職場見学する
職場見学して、実際の働く環境や雰囲気をチェックしておくのも大切。
入職したらどんな仕事をするのか、どんな人と働くのかイメージすることで、自分にあっているか考えることができますよ。
看護師の場合、面接とセットで病院見学をしている職場が多いです。
すかさず面接の日程調整時に見学できるか聞いておきましょう。
看護師転職サイトに相談する
初めての転職では、入職前のイメージと実際に働いてからとではギャップを感じる看護師さんが多いです。
「思っていた職場じゃない…」と後悔したくないですよね。
ミスマッチを最小にするには、仕事選びのプロである看護師転職サイトに相談するのがおすすめです。
看護業界や内部情報に詳しい第三者の手を借りることで、働き方のアドバイスがもらえたり、転職先の職場環境について教えてもらえる場合もあります。
看護師転職サイトに仕事の希望を伝えることで、客観的な目線で分析しつつ、おすすめの職場を紹介してもらえるので心強いですよ。
命に関わらない楽な仕事につく「3つのメリット」
命に関わらない楽な仕事につくメリットを紹介します。
【命に関わらない楽な仕事につく3つのメリット】
- 精神的に安定し、毎日が楽しい
- 肉体的にも楽で疲れが溜まりにくい
- 良好な人間関係が築ける
精神的に安定し、毎日が楽しい
命に関わらない楽な仕事につけば、精神が安定して毎日楽しくすごせるようになります。
あまりにも精神負担が大きいと、いつもマイナスな感情だったり、無気力状態だったり、日々の生活に影響していませんか?
命に関わらない楽な仕事を選ぶことは、自分の心の健康にもつながるのです。
肉体的にも楽で疲れが溜まりにくい
病棟看護師の勤務は不規則です。
夜勤や残業などは肉体的にも大きな負担になっています。
こうした肉体的な負担が少ない職場であれば、毎日しっかり休息が取れるので、疲れが溜まりにくくなるでしょう。
身体が疲れていたら心にも顕著に現れるので、肉体的に楽も大切です。
良好な人間関係が築ける
人は、心に余裕がなくなると良好な人間関係が築けません。
ストレスが溜まってくると、はけ口として他人に向けられることがあるからです。
命に関わらない楽な仕事につけば、ストレスが溜まることなく、心に余裕を持つことができるため、良好な人間関係を築けます。
命に関わらない楽な仕事ぶことは、職場の人間関係で悩まないことに繋がるんです。
命に関わらない楽な仕事につく「3つのデメリット」
命に関わらない楽な仕事には、注意が必要なこともあります。
命に関わらない楽な仕事につくデメリットも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
【命に関わらない楽な仕事につく3つのデメリット】
- 年収が低いことが多い
- 変化が少なく「退屈」と感じてしまうことがある
- 転職に役立つスキルが身につかない
年収が低くなる
命に関わらない楽な仕事は、一般的に年収が低い傾向です。
これは誰でもできる仕事や、簡単な単純作業が多いというだけではありません。
日勤帯の仕事のため、夜勤をしなくなった分ダウンしてしまうのです。
病棟から転職を考えている場合、夜勤回数が多い人、夜勤手当の金額が多い人は年収が100万円ほど下ってしまう可能性があります。
「退屈」と感じやすい
一度覚えてしまえばずっと同じ作業であることが多いので、変化のない仕事内容を「退屈」と感じるかもしれません。
はじめは「楽だ!」と喜んでいても、仕事にやりがいを求める看護師さんにとっては、変化の少なさが辛くなる可能性もあります。
「楽と感じるポイント」と「どんな看護をしたい」か、よく考えて選ぶ必要があるでしょう。
転職に役立つスキルが身につかない
命に関わらない楽な仕事は、病棟のように「経験」にカウントされない職場です。
ずっと同じ業界で働くなら、経験としてカウントされるでしょう。
しかし、臨床に戻りたいときは、カウントされない上に、役立つスキルも身についていません。
今後のキャリアプランを考えた上で、命に関わらない楽な仕事を選んでいいのか、判断しましょう。
まとめ
今回は、命に関わらない楽な仕事について紹介しました。
命に関わらない楽な仕事といっても、自分にとって「楽」かどうかは人それぞれ異なります。
また、自分がどんな「看護」をしていきたいのか考えることも大事ですね。
今あなたが「命に関わらない楽な仕事がいい」と感じているのは、自分の心や身体を追い込んでしまっているからかもしれません。
一旦命に関わらない職場へ転職したとしても、何度でも戻ることは可能ですよ。
補足…
今回紹介した「命に関わらない職場」は人気求人。
人気求人は、募集殺到するため、看護師転職サイトの非公開求人であるケースも多くなっています。
命に関わらない職場へ転職したい方は、看護師転職サイトを使いましょう。
実際に私が命に関わらない職場へ転職したときに使った看護師転職サイトは以下の記事で紹介しています。
転職活動する際の参考にしてください↓
看護師転職サイトに対して、あまり印象が良くない方はこちらの記事を読んでみて↓
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