どうも、現役ナースのみもです。
今回のテーマは、看護師のいじめ。
他の職種に比べて、看護師のいじめは実に多いです。(※いじめが多い3つの理由はこちらの記事をチェック)
とくに新人や中途採用者を対象にするケースが目立ち、避けては通れません!
そこでこの記事では、実際にあった看護師のいじめを2例を紹介します。
イジメられた理由や解決方法のしくじり、どう対処すればよかったのか具体的な方法も解説するので、いじめ対策に役立ててくださいね。
あなたは悪くないから、我慢しないで!

なんで、私なんだろう…
いじめられた時、頭の中では「なぜ?」を繰り返し考えてしまいます。
誰しもコンプレックスを持っているので、
「仕事がとろいから?」「ミスばかりするから?」「先輩を怒らしてばかりだから?」
こんな風に、いじめの原因を探ってしまうもの。
ただ、あなたが行き着いた答えが正解ではありません。
残念ながら、看護師のいじめは、忙しさやプレッシャー、集団によるもの。
「何となく気に入らない」や「言いやすい」という理由でイジメられるのです。
だから、あなたは何も悪くありません。
たまたま配属された病棟が悪かっただけです。
自分自身を責める必要はないので、我慢するのはやめてください。
我慢すればするほどイジメがエスカレートしやすくなるので、一人では悩まず、まずは信頼できる人に相談しましょう。
つらい気持ちを誰かに聞いてもらうだけでも、心がスーッと軽くなります。
しかし、根本的にイジメを解決するには、上司に相談しなくてはなりません。
ただ、新人のあなたが「〇〇先輩にイジメられています!」と訴えたところで、「指導だった」と言ってもみ消したり、ごまかされたり…。
あやふやになれば、繰り返しイジメが起きます。
そんな職場に居続ける理由ってありますか?
転職も視野に入れておくだけで、心に余裕が生まれるし、いざとなれば逃げることだって可能です。
イジメによる退職は後を絶たないので、転職のプロに相談して解決策を見つけるのもオススメ!
まず最初は、プリセプターによる新人いびり。
マンツーマンの指導が仇となったいじめ例です。
【看護師のいじめ例①】プリセプターによる人格の破壊攻撃

1例目のいじめは、プリセプターの新人いじめです。
イジメられたのは私の同期です。
配属されたのは急性期&慢性期の混合病棟。病院内でも比較的穏やかな人が多いと言われていた病棟でしたが、それはウソでした。
最初の1〜2ヶ月は、厳しめのプリセプターという印象。
3ヶ月経った頃から次第に、
「おそーい!!」
「何度言ったら分かるの?」
と怒鳴ることが増えていました。
業務時間が過ぎてもナースステーションで1〜2時間立たせたり、夜勤業務が始まれば、マンツーマンで教えるところを教えなかったり…。
どんどんエスカレートしていき、夏には…
「あんたそれでも看護師?」
「無責任すぎる。もう私がする。あっちいって。」
「あんたの言い訳する性格がキライ。直したほうがいいよ!」
「あんたといるとイライラする」
と人格否定するようになっていました。
挙げ句の果てに「生きてる価値ないからね!」のセリフです。
詰め所には10人以上スタッフがいましたが、誰一人止めることができないド迫力。看護師ってこんなにも怖いんだ…と怯えた事件です。
その日から同期は休むようになり、看護師長、主任と話して、プリセプターをチェンジ。
チームを変えても、同じ病棟にいるので気まずく、2ヶ月後に異動して、1年目で病院を辞めました。
なぜ、イジメを止めることができなかったのか?
というのも、イジメ加害者が病棟で力を持っていた7年目看護師です。
誰も口を出せない状況でした。
ですが、このイジメが最悪に終わった原因は、上司の対処法です。(⇒信用できない上司を見限る方法)
同期はイジメが辛くて看護師長や主任に何度か相談しました。
それなのに、イジメをしたプリセプターをかばい、「あなたにも責任があるんじゃない?」と責めたことが原因です。
本来は味方になる上司が、追い打ちをかける形になり、心の拠り所を失った同期は異動しか方法がなくなり、看護部長に直訴。
相性が悪かった…としか言えません。
プリセプターとしての実績もあり、過去に問題のある指導はなかったそうです。
また、いじめられた同期も、決して仕事ができないタイプではありません。
言い訳もせず、前向きに頑張っていました。
「新人いびり」の正しい対処法【しくじったポイントを解説!】
このイジメは、まさにイジメ加害者を「逃げ得」させてしまったケースです。
ダメージを受けた被害者が報われない世の中は、本当におかしい。
…と言ったところで、同期が救われる訳ではありません。
このイジメは本当によくある事例の一つ。
この先、一人でも苦しむ看護師を減らすために、どうすれば同期を救えたのかを考察していきましょう。
対処でしくじったのは、「相談」です。
職場のイジメを解決するには、上司に相談するしかありません。(※上司によるイジメの場合は、上司よりも上司に言う)
相談する相手は正解です。
しかし、相談方法でしくじっています。
相談方法をしくじったことで、上司たちはいじめ加害者の味方になりました。
それはなぜなんでしょうか?
理由は2つあります。
1つ目は、新人とプリセプターの「上司との信頼度」。
入職して数ヶ月の新人と勤続年数7年の看護師では、信頼度は全然違いますよね。
また、上司たちがプリセプターをかばった理由は、人手不足も関係します。
どの職場もカツカツです。
しかも、プリセプターができる看護師って貴重。
やめられたら困るので、かばってしまったのではないかと考察できます。
上司も人です。
イジメよりも病棟を回すことを優先してしまったのでしょう。
では、どう対処すれば良かったのか?
相談するときに、【イジメの証拠】も提示すれば、状況は変わっていました。
ちゃんとイジメを立証できれば、人間不信に陥り、職場のみんなが「敵」に見えることはなかったはずです。
いじめの証拠集めのやり方については⇒【だから多い!看護師のいじめ】で詳しく解説しています。
ぜひ参考に証拠を集めてください。
【新人いびりに負けないマインドを持とう!】
イジメられた同期は、真面目な性格。
いじめの原因が「自分にある」と責めていました。
先ほども言いましたが、いじめる理由なんてありません。
相手にするだけムダです。
相手にしない・気にしないマインドの練習をして、新人時代を切り抜けましょう!
新人がマスターしておきたいマインド【一覧】↓
いじめ内容は「無視」。
相手にしなければいい…と軽く思われますが、精神的ダメージはものすごいです。
どうしてなのか…は次の章で詳しく解説します!
看護師のいじめ事例②「ムシ」が特技なお局看護師によるイジメ

2例目は、今わたしが働く健診クリニックのいじめ。
お局看護師による同僚イジメです。
イジメの内容は、ムシだけ。
でも、この無視がかなりヤバいです。
挨拶してもムシ。
同じ空間にいてもムシ。
目すら合わさず、空気のような扱いです。
ただ、お局は、同僚だけでなく新しい人が入る度に無視をします。
というのも、新しい人とは話さないのが彼女のスタイル(こだわりかしらないけど、人として最低です)。
だから、わたしも無視されていましたが、仕事に慣れてきて一人前と認めて貰えれば、少しずつ話してもらえるようになります。(※中途採用者にはよくあるイジメ)
しかし…同僚は認めてもらえず、ずーーっと無視され続けられました。
何度か上司にも相談をしていましたが、上司も手を焼くお局だったため、直接お局に注意はせず同じ業務から外す対応のみ。
ムシに対する注意がされないまま月日が経ち、イジメはエスカレートし、とうとう最悪の事件が起きました。
お局が乗っていたエレベーターに途中から同僚が乗りこもうとした瞬間、お局看護師がエレベーターの閉まるボタンを連打!(下イラスト参照↓)

乗り込もうとする人がいるのに、閉まるボタンを押すなんて「えッ!?」と思う状況です。
お局ナース以外にも同乗者がいたので、かろうじで乗れたみたいですが人としてあり得ません。
それ以降、二人の仲はもっと険悪に…。
私はこの場にはいませんでしたが、その同僚から泣きながらその出来事を聞いて驚愕しました。
「もうこれは何とかしないと…」と思って、主任と副主任に言いましたが、「(お局は)面倒見がいいところもあるのにね…」「本当は優しいんだよ」と謎の味方。
いやいや…自分のために動く人は好むけど、それ以外の人には何にもしないよ…というのが私の正直な感想です。
お局ナースは注意されることもなく、同僚が辞める決断を下しました。
我慢&泣き寝入りするのはいつも若手です。
この事例も性格の不一致。
またしても、上司に相談したのに、対処して貰えなかったため、退職する方法しかありませんでした。
無視の正しい対処法【しくじりポイントはどこ?】
このケースも、いじめ加害者が「逃げ得」した事例です。
しくじりポイントは、上司そのもの。
このイジメの場合、相談しなくても上司はイジメの存在に気づいていました。
勤務歴が10年以上なるお局看護師。
唯一、注意できた存在が、上司である主任です。
一見、勤務を外す対処法をしていますが、イジメ加害者のお局や被害者の同僚と話しあって決めた訳ではありません。
これがズルズルといじめを続けさせた原因です。
上司は無視を甘くみていました。
無視をされたことは、一度ならず二度、三度あるはず。
ただ、ずーーーーっと無視され続けたら、気持ちはどうなると思いますか?
私はここに居ないほうがいいんだろうな…
こんなふうに、自分の存在を否定してしまうのです。
最初の段階で「無視はいじめだよ」なり伝えれていれば、同僚は無視され続けることはなかったでしょう。
残念ながら、上司は選べません。
上司もただの人です。
いつも正しい対処ができる訳ではなく、間違いも犯します。
そう、自分を守れるのは自分だけ。
逃げ道を作っておくことが、本当に大事です。
【まとめ】逃げるのではない!自分を守るために転職も視野にいれよう
看護師のいじめ2例を紹介しました。
どちらのケースも対処をしくじってしまい、いじめ加害者を「逃げ得」させてしまっています。
その状況を作ったのはどちらも上司です。
いじめで苦しんでいるにも関わらず、上司はあなたを信じてくれないし、守ってもくれません。
いじめの解決がいかに難しいのか分かるはず!
もし今、いじめられているなら、転職も視野に入れましょう。
残念ながら…イジメている人に「イジメは良くない」「いじめるのはやめなさい」とズバッと指摘できる人はいません。
「今はつらいけど、我慢して乗り切れば何とかなる…」と思って、理不尽なイジメに耐えようとする人もいます。
しかし、精神がズタズタ、ボロボロなれば、回復するのに何年、何十年もかかってしまうことも。
自分を守れるのは自分だけです。
精神的に追い詰めらる前に、転職も視野に行動してください。
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(慢性期や回復期、命に関わらないなど)穏やかな病院を選べば、いじめが少ないです。
しかし、いじめれないとは断言できません!
転職先でいじめに遭わないためにも【いじめられない方法】をチェックしておこう。