やっぱりそうだよね。
毎日怒られてばかりだし、同期に比べて…。
「まったく成長していない!」って自分でも思ってたもん。
そう言われたら…めちゃくちゃヘコむよね。
でもね、杏ちゃん。
わたしは4月から全く成長していないことはないと思うよ。
あと数分で点滴が終わる!
そんな場に居合わせた場合、4月のあなたは先輩にお願いするしかありませんでした。
しかし、この半年間で抜針したり、交換など、対処できるようになったはず。
他にも1人でできることは増えていますよね。
たとえ夜勤1人立ちや採血、ルートキープが出来ていなくても、確実に出来ることは増えているんです。
全く成長していないことはあり得ません。
では、なぜ先輩は「何も成長していない」と言ったのでしょうか?
この記事では、成長していないと言われた新人看護師さんに向けて「対処法」について詳しく解説していきます。
なぜ、先輩看護師は「この半年、何も成長していない」と言ったのか?
「何も成長していない」と先輩が言ったのは、わたしが使えない新人だから…。
しょうがないんだよ…。
もし、あなたがこう思っているなら、大バカヤロウ者と言っていいでしょう。
というのも、ただ単に上司や先輩のハズレを引いただけの可能性が高いからです。
冒頭でも言いましたが…
入職した4月の自分と比べてどうですか?
できることが増えていますよね。
つまりは、確実に成長しているんです。
では、なぜ先輩は「何も成長していない」と言ったのしょうか?
考えられる理由は3つあります。
一つずつ詳しく解説していきますね。
理由①成長がパタリと止まった
一つめの理由は、成長が止まっていることが原因です。
ただ、少なくともこの記事を読んでいる人は、可能性は低いでしょう。
成長が止まっている人の特徴をみれば、その理由がわかるはずです。
その特徴は次の3つ↓
- 受け身で、自分で考えない
- 言い訳ばかりして、諦めている(やる気がない)
- 失敗を恐れて行動しない
今の状況を変えようとしているあなたが、これらに該当しているとは考えにくいのです。
ですが、決してゼロではないので、心当たりがないか確認しておくことをオススメします。
受け身で、自分で考えない
半年経った今でも先輩の言われた通りにしか動いていない。
もしこんな状況なら、成長がストップしています。
入職して半年は、ちょうど折返し時点。
入職当初は、先輩の指示のもと業務をこなすこともあったでしょう。
しかし、あと半年で2年目になります。
つまり、6ヶ月後には先輩のフォローが外れ、一人前の看護師として働くことになるのです。
そのために、今いろんな課題や看護スキルの習得に励んでいるはず。
ですが、受け身では思うような習得はできません。
夜勤も始まり日勤回数が減ってくるこの時期に、計画的に進める必要があるからです。
「もうそろそろ半年経つんだから、自分で考えようよ…」や「積極的に行動して」と先輩に思われいるのかも。
積極性を出す方法が分からない人は、こちらの記事を参考にしてください↓
言い訳ばかりして、諦めている(やる気がない)
成長しているな…と思う人はポジティブな人です。
難しいと思うことでもやってみないとわかりません。
なんせ、初めてやるんだから。
それなのに、言い訳ばかりしてピシャリとやろうとしない。
本人がどう思っていようが、第三者からはやる気がないと思われるのも当然です。
言い訳ばかりして、やらない理由を探す癖がついているなら、今すぐやめましょう。
言い訳しても前には進めませんよ。
失敗を恐れて行動しない
言い訳してやらない理由を探ってしまうのは、失敗が怖くて行動できないことが原因。
失敗することは、誰だって怖いです。
だから、言い訳をして逃げたくなる気持ちも分かります。
ですが、失敗を恐れる=守備に回ることです。
一言でいえば、新しいことには挑戦しない状態。
看護技術も知識もあるベテラン看護師が守りに入ってしまいがちですが、あなたはまだ1年目です。
失敗を恐れていては、次のステップに進めません。
その姿をみて指導者は「成長していない」と感じたのかも。
また、失敗することを悪いことと思っていませんか?
失敗するのはイヤですが、成功している人のほとんどは失敗があったからこそ。
やみくもに失敗することをお勧めしている訳ではなく、前に進むのに必要なことで失敗したなら、失敗した理由をしっかり理解して、次に活かせばいいんです。
そうやって先輩たちも乗り越えてきました。
そう思えば、少しだけ失敗も怖くなくなりますよね。
たとえ3つとも該当しても、先輩にも原因がある可能性があります。
理由②「減点方式」だから成長が見えない
2つ目の理由は…
おそらく先輩が「減点方式」で評価しているからです。
最初は100年満点で、失敗するとそこから少しずつ点数を削って評価する方法。
わたしたちは義務教育の中で、常にテストの点数によって評価づけされていたので、間違いはあってはならないという価値観を強く育てられてきたのが原因です。
とはいえ、入職してまだ半年なんだから、
受け持ち患者さんがたった3人なのに、定時で帰れない。
申し送りで突っ込まればかり。
未だに優先順位が考えれない。
…と悩むのがフツウです。
先輩たちと同じように考えたり、動けません。
ですが、あなたの先輩は、できないことばかりをフォーカスして問題視しています。
優先順位の付け方で困っている方はこちらの記事もチェックしよう↓
https://nurse-3.info/priority-18569
理由③教えるのが下手くそ
最後の理由は、教えるのが下手くそな先輩です。
きっとあなたの先輩は、見て覚えろとか、面倒見がよくないタイプではないですか?
ろくに教えもせずに、成長しろなんてムリな話です。
情報のとり方にしても、どうして必要なのか、どうアセスメントしているのか…など、本では学べません。
教えてほしいけど、できていない…とばかり言われてやり方を教えてくれない。
それでは、周囲が満足する仕事はできませんよね。
そんな無能な先輩のもとで働いているので、あなたが成長できないと思われている原因である可能性が大きいので、対処はとても難しいのです。
つまり…
あなたの仕事の仕方を変えるのではなく、今の状況を変えることが現状を改善することの一番の近道と言えるでしょう。
見限る準備を始めよう!
今の状況を変える方法は2つあります。
それぞれについて詳しく解説していきますね。
異動する
異動願いを出す方法です。
- お礼奉公があって転職するのは難しい
- 給料や通勤時間、病院の方針や考え方については別に不満はない
…という人は、転職するよりも異動するのがオススメ。
ただ、必ずしも異動できたり、希望の科に配属されるとは限りません。
今すぐに異動したいのに2年目になるタイミングだったり、そもそも異動できないことも。
病院側に振り回されると、うつや適応障害などの精神疾患になることもあるので、転職も視野に入れておきましょう。
病院を辞めて、職場を変える
まだ1年目だし、転職なんて簡単にできないよ…。
と思うかもしれませんが、今の状況のまま耐え続けたり、異動になるのを待つよりも全然おすすめな方法です。
異動願いを出すにしても、何ヶ月も待たされたり、結局異動させてもらえないこともあります。
それに対して、転職は自分のタイミングでできるんです!
つまり、今すぐに状況を改善できる唯一の方法ってこと。
それに、うまくいけば…今よりも待遇がグンと良くなることもあります。
初めての転職に抵抗はあると思いますが、転職活動の仕方によっては1年目でもすぐに転職先が決まるし、年収がアップする可能性がとても高いのです。
…で、おすすめは看護師転職サイトを活用する方法!
転職活動のプロがあなたをマンツーマンで、しっかりサポートしてくれます。
自分ではやりにくい待遇面や条件交渉もしてくれたり、分からないことや困ったときにはアドバイスも。
それも完全無料で行ってくれます。
今の状況を打破できてる上に、年収も上がるなら最高ですよね。
看護師転職サイトを使ってみようかな…と思った方は、こちらの記事を参考に選んでみてください。
【最後に…】急成長する新人看護師の3つの習慣
今、あなたを苦しめている悩みの原因は、あなたのせいではなく今の職場環境にある可能性が高いでしょう。
運悪く無能な先輩を引いてしまっただけ。
どんなに仕事を頑張ったところで状況を改善させるのは困難です。
異動や転職活動をして、積極的に状況を改善していきましょう。
ただ、新しい職場になっても、今と同じような状況になったらどうしよう…という不安ありませんか?
そんな不安を拭うためにも、急成長する新人看護師の習慣を身につけておくと安心です。
その習慣は3つ↓
- メモをとる
- お礼を言う
- 助けてと言う
その1:メモを取る習慣
「何でも聞けるのは1年目の特権」なんて言われますが、先輩たちは日々とても忙しく、新人の育成だけに構っていられません。
何度も同じ質問をすれば、最初は優しかった先輩でも、「この前も言ったよね?」と怒られることも。
だんだんと先輩に質問しづらくなり、1人で悶々と考え込むことが増えたら、成長スピードがパタリと止まる原因になります。
メモを取る習慣は、成長するためには欠かせません。
メモしたことを見やすくまとめることも大事!
下のイラストのようなルーズリーフタイプのメモ帳 を使えば、
「メモ」も「まとめ」も両方しやすいので、オススメです。
その2:お礼を伝える習慣
「ものを教わる態度や心構え」って思っている以上に重要なポイント。
プリセプターとて人間です。
教えてもらって当然と思っていたり、無反応など、教わる側の態度次第では、指導する気が薄れてしまいます。
そこで大切なのが、感謝を伝えることです。
もちろん、教えてもらった後にお礼は言っていると思いますが、次に会ったときに感謝の言葉を添えるのがオススメ。
例えば…
「おはようございます。昨日はお時間いただきありがとうございました。また教えて下さい。」
夜勤できた先輩に、
「先日教えてもらったことを早速やったら、すごくいい感じに進められました。ありがとうございました。」
…などと言われたら、「じゃあ、また教えてあげよう」と思うもの。
教わる・教えるの関係をより良くするには、最初の段階で先輩に「教えてあげたい」という気持ちを芽生えさせることがめちゃくちゃ大事!
その3:助けて!と言える習慣
困っているときに、困っているので助けてほしい。とストレートにプリセプターに言える新人看護師は少ないです。
というのも、案外、助けを求めることが恥ずかしいと思っていたり、できない子と思われるかも…という恐怖を抱いているせい。
ですが、助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。
それどころか、相談を通じて仕事を前に進めるので、チーム貢献になるんです。
問題を1人で抱え込むことは、先延ばしにする行為。
時間コストと言う視点でも問題アリアリですよ。
この3つの習慣をぜひ参考にしてくださいね。
https://nurse-3.info/supesyarisuto-20947