この記事を読もうとしているあなたは、
はぁ〜。
仕事行きたくないな…。
とほぼ毎日思っていることでしょう。
なぜなら、人は良くも悪くも環境によって左右される生き物です。
もし笑顔にあふれる明るい職場なら、モチベーションをあげて仕事もできるはず。
ですが、ギスギスした暗い職場だったら、気分までのその空気に持っていかれて毎日しんどいですよね。
仕事は、お金を確保する手段の一つであって、大きな目的は人生を豊かにすること。
寝ている時間を除くと、人生の半分以上を過ごすことになる職場です。
そこが、あなたの幸せにつながらないとしたら…
そこに居続けることは大きな損失になってしまうでしょう。
しかし、転職してから「前職のほうがよかった…」と後悔する人も少なくありません。
そこでこの記事では、今いる職場があなたの人生において幸せか不幸か、ここをしっかり見極められる内容だけに厳選して紹介していきます。
ダメな職場の典型的な特徴10選
さっそくですが、
ダメな職場の典型的な特徴を10個挙げていきます。
職場あるある〜少し解説が必要なものまで順に紹介するので、あなたの職場は大丈夫かチェックしましょう!
特徴1:長く勤めている人が裁量権を持っている職場
医療業界は、まだまだ古い体質が根強いため、年功序列の病院も多いです。
そんな病院には、長く務める人が裁量権を持っている可能性があります。
長く勤めている人をイメージしやすいワードといえば…「お局」的な存在です。
…で、何がややこしいって、
役職を持っている人の指示であれば、多少不満に感じていても飲み込めます。
例えば、師長に「今年は看護研究をやって!」と言われたら、嫌でも「はい」とすんなり答えるはず。
ですが、お局看護師に同じことを言われたらどうですか?
「自分でやれよ!」と思ってしまい、モヤモヤが残ります。
ただ、お局が裁量権を持っている場合、上司も逆らえない状況なので、「お局王国」という独裁国家を築いていることがほとんど。
お局にとって都合の良い環境になっていて、いつも得する人と損をする人がハッキリ区別されている世界です。
経営陣にバレないように裏で手を回してあなたの評価を落とそうとしたり、上司がお局の言いなりになっていれば、お局の好き嫌いで評価されることもあります。
つまり、一番大切な仕事のしやすさに大きく影響してしまうのです。
そんな環境では、
…など、最悪の状況になる恐れがあり、長く居続けることは大きな損失となるでしょう。
特徴2:長時間労働・時間外労働が当たり前
無理な連勤やシフトが常態化していたり、勤務終わりに何時間も職場に残って何かしらの作業を強いられる。
それも1人だけでなくほぼ全員が当たり前のように扱われていると、とてもヤバイ状態です。
イレギュラーの残業や勤務交代はある程度仕方ないですが…、
当然のように残業している場合は、シンプルに人が足りていません。
また、情報収集しないと仕事ができないのに、勤務前にサビ残で情報収集させる病院もアウト。
業務に必要なことであれば、時間内にできるように開始時間を設ける、もしくは残業代を出すなどの対応策を取ればいいだけです。
実際に対応している病院もあります。
管理者たちは状況を把握しているにも関わらず放置している状態です。
特徴3:自分の意見が言いづらい
さっさと終わってほしい。
上司や先輩に意見が言いづらい職場は、上に気を遣ってみんなが似たような発言をしてロクな議論にはなりません。
それどころか仲のいいメンバーだけで盛り上がり、実りのない話をひたすらする時間の無駄使いのやつ。
良い職場は、師長自ら情報収集のために新人の意見までもしっかり聞き入れるのです。
つまり、全スタッフの意見を聞こうとしているので、そもそも姿勢から全然違います!
特徴4:悪口や愚痴が蔓延している
時には仲のいい同期と悪口や愚痴を話すことは毒抜きになり、明日への活力につながるので大切だと思います。
ですが…悪口が多い職場で働くことは当然、精神衛生上悪いので、あなたの仕事へのパフォーマンスに影響を与えてしまうかも。
悪口や陰口、中傷などは、自信と信頼を失わせ、助け合いの精神を蝕んでしまうことも。
こうした影響は、悪口などのターゲットではない人たちに対してさえも及んでしまうのです。
さらに人はネガティブな空気にさらされると、わかりやすくストレスを感じるもの。
互いに攻撃しあい、常に誰かが誰かの批判をしている環境というのは毎日そこに居続ける場所としてはよろしくありません。
だから、ギスギスした職場はつらいのです。
特徴5:ハラスメントを放置
ハラスメント防止が施行され、看護業界でも「ハラスメント」が浸透してきてて、気をつけている人も多いでしょう。
ですが、
看護業界ではまだ知られていないハラスメントをフツーに行っていることがあります。
例えば…
仕事でミスをした場合、朝のミーティングでみんなに発表させる病院です。
ミスを共有して防ぐという目的ではなく、明らかにミスした人を吊るし上げる行為。
モラハラ事例です。
次もよくある事例。
下っ端がミスした場合、翌日には先輩たち全員にミスしたことが伝わりますよね。
これも立派なモラハラ事例に当たります。
皆さんの職場はそんなことありませんよね?
特徴6:仕事ができる人がどんどん辞める
今月いっぱいで花村先輩が辞めてしまう。
1年目にも優しくて、仕事ができて憧れだったから…本当寂しい。
いい人ばっかりやめて病棟に残るの・・・。
仕事ができる賢い人は損切りができるため、不幸になる職場には長くいません。
なぜなら、
不幸になる職場で働くことが、どれだけ自分に悪影響を及ぼすのかちゃんと理解しているからです。
看護師が転職するとき、学歴よりも経験年数や看護スキルが最も重視されます。
そのため、
- 今の病院で3年は勤めなければいけない
- 転職回数がまた増えるから辞められない
- 新卒の短期離職は絶対にできない
…などと考える人が一般的です。
しかし、このような考えは半分正解で、半分不正解だと考えます。
不幸にある職場で働き続けることは、病院を辞めないリスクがある選択です。
例えば…
- 不幸な職場で5年働いたAさん。
- 不幸な職場を3ヶ月で辞め、健全な職場で4年6ヶ月働いたBさん。
どちらが賢い選択だと言えるでしょうか?
長期的にみればBさんのほうが、経済的・精神的・市場価値あらゆる面で幸せになれる可能性が高いはずです。
損切りできる「思い切りの良さ」と「リスクを取れる覚悟」を持ていなければ、不幸な職場で生き続けることになるでしょう。
特徴7:中途採用スタッフが定着しない
先程と少し似ていますが、
本当にいい職場かどうか評価したいとき、見極めるべきは新卒の離職率ではなく中途採用者の定着率です。
病院は閉鎖された空間。
病院独自のルールなどもあり、働きやすさは異なります。
他の環境を少しでも知っているスタッフが気持ちよく長く働けるように組織としてどんな取り組みをしているのか。
ここが見るべきポイントなんです。
長く働き続けても、給料は変わらないのに責任だけが増える一方。
そんな職場は、中途採用スタッフだけでなく、中堅ナースも定着しませんよね。
特徴8:スタッフによって仕事量がバラバラ
「正社員の看護師」というように雇用条件が同じなのに、仕事の量、重さがバラバラ。
その原因は…
- 頼みやすい人に頼む
- NOと断れない人に仕事を押し付ける
- よく気がつく人によりたくさん仕事を任せる
こんな状況を組織が黙認している可能性が高いです。
特徴9:時代や環境の変化を受け入れない
ムダなコストは削減すべきですが、必要な箇所にお金をかけない。
設備投資をなおざりにしている病院は、ダメな職場の典型的な特徴です。
- 古い物品をいつまでも使い続ける
- 既存のやり方にいつまでもこだわる
- 新しい情報が取り入れられない
最低限である「患者のため」さえも守られていない儲けたいが丸見え。
中小病院やクリニックに多く見られますが、大病院だって例外ではありません。
次がラストです!
特徴10:上司が責任を取りたがらない
責任を取りたがらない上司は、基本的に指示が曖昧で下手。
さらにはそれによる責任からも逃れようとします。
そして、こんな上司は、好き嫌いで人事評価することも多いです。
真面目に働いても正しく評価されないので、このような職場環境で長く居続けることは大きな損失となるでしょう。
というわけで、一般的に「ダメな職場」と言われている特徴を10個紹介しました。
1つや2つしか当てはまらなくてホッとした方、全部当てはまって不安になった方など、様々だと思います。
ですが、このダメな職場の特徴だけを見ていては後悔する選択になるでしょう。
なぜなら…
何ごとも評価するときは、両面からみないと始まらないからです。
その理由については、次の章で詳しく解説していきますね。
今の職場の「良いところ」を洗い出す方法
ダメな職場の特徴に当てはまっているかって重要なポイントに思えるけど…。
たしかに、重要なポイントです。
ですが、私たちは、どうしても悪いことが目についてしまうもの。
働いているうちに不満が出てきて、今の病院の良い部分が見えなくなってしまうことは実に多いです。
現状に不満があるとき、転職してみる解決方法で新しい一歩を踏み出す人も沢山います。
しかし、よい部分もしっかり見て考えないと「後悔すること」になるでしょう。
転職はいつでもできます。
その前に…
自分にとって今の環境がプラスになっているかどうか、じっくり考えてみてみましょう!
考えること①仕事内容
例えば、仕事内容はどうですか?
案外…ダメな職場の特徴にほぼ当てはまっている職場でも、仕事内容は気に入っているという場合もあります。
一つ一つの仕事内容は別に嫌いじゃない。むしろ、楽しいときもある。
未経験のスキルもあるから、もう少しここで学びたい!
こんな風に感じていませんか?
考えること②人間関係
看護師の悩みで一番多いのが人間関係です。
女ばかりの職場だと、色々あると思います。
自分にストレスを与えてくる人ばかりに意識がいってしまうのですが、ともに苦楽を乗り越えた同期やリスペクトできる先輩も中にはいますよね?
そういう存在を作ることは、案外…難しいんです。
考えること③コスト面
コストとは…お金と時間、労力、メンタル…等、色んな資源のことです。
たとえ仕事内容に不満があっても、割り切った人間関係をしていても、コスト面のメリットが大きいとその職場を選ぶ理由になります。
わかりやすい例えが…通勤時間です。
つまり…お金より大事な時間というコストをちゃんと稼げている状態です。
こんな風に「仕事内容」「人間関係」「コスト面」など、色んな側面から自分の職場のメリット&デメリットを挙げてみよう!
そうすることで、
今いる職場が自分にとってプラスなのか、マイナスなのか具体的にジャッジすることができるのです。
今の職場でできることはないか…考えてみよう!
こうだったらいいのに…。
普段、私たちは、他の何かと比較して現状の不満を言ってしまいます。
でも…意外と失ってから初めてその大切さに気づく人も少なくありません。
前の職場って、結構恵まれていたんだ。
辞めてから気づいては、もう手遅れです。
そんな過ちを犯さないためにも、後悔する人の特徴を見ておきましょう。
自分が分かっていない人
現状が嫌で辞めるときに「〇〇じゃないところ」や「〇〇はしないところ」と次の職場を探す人がいます。
しかし、それでは満足できる職場は見つかりません。
もしあなたが悪質な転職サイトに登録していたら、担当者が勧める求人を紹介されて“いいカモ”にされる可能性だってあります。
自己分析をして、自分が本当にやりたいことは何なのか。
ここをハッキリさせなくては、次のステップに進むことができないのです。
自己分析のやり方が分からない方は、こちらの記事を参考にしてください↓
転職で問題解決しようとする人
「転職することで改善できる!」と思いたい気持ちも分かります。
ですが、他力本願な気持ちでは転職は上手くいくはずありません。
今の職場の「不満」の原因は、一体何でしょうか。
仕事の内容だけに原因があるわけでもないし、師長や先輩看護師だけでもないはず。
仕事の姿勢など「自分の態度」も影響していませんか?
今抱える問題は転職することで改善できることなのか、できないことなのか、見極めることも大切です。
情報不足な人
今は、ネットで簡単に色んな情報が手に入ります。
しかし、その情報の信頼できるものですか?
情報不足が原因で、転職してから「こんなはずじゃなかった…」と不満が出てくることもあります。
できることなら転職先で「長く勤めたい」と思うもの。
そのためには、ネットの情報だけで満足するのではなく、ネット以外からも情報を集めるようにしましょう。
相談してみる
365日のうち半分以上が職場にいます。
その日1日がんばるのではなく、頑張り続けるために必要な準備を整えるのって大事だと思うんです。
あなたの職場の問題を解決するって重要ミッションで、自分ひとりで解決できそうないなら看護師転職サイトを使ってみるのもアリではないでしょうか。
とはいえ、看護師転職サイトに抵抗を感じていれば、躊躇してしまうのも分かります。
サポート面に不安を感じているなら、以下の記事を参考にしてみてください。
【最後に…】私が一番伝えたいこと
ダメな職場の典型的な特徴は…
- 長く勤めている人が裁量権を持っている
- 長時間労働・時間外労働が当たり前
- 自分の意見が言いづらい
- 悪口や愚痴が蔓延している
- ハラスメントを放置
- 仕事ができる人がどんどん辞める
- 中途採用スタッフが定着しない
- スタッフによって仕事量がバラバラ
- 時代や環境の変化を受け入れない
- 上司が責任を取りたがらない
以上、10個の特徴を紹介しました。
色んな職場がありますが、このいずれかか、もしくは多く当てはまっている職場は不幸になる可能性があります。
自分にとってプラスになっているか、見極めてくださいね。
一番ダメなこと
不幸になる職場と自覚しながらも何も行動を起こさないことが最も悪だということです。
これは不幸になる職場という軸だけの話ではなく、
- 年収に不満がある
- 仕事にやりがいを感じない
- 人間関係が上手くいかない
- 労働条件がきつい
- 将来が不安
…など、このような自分にとって大きなネガティブな面を放置するのは本当によくありません。
誰でも職場への不満はあって、自分の希望を全て叶えてくれる職場なんてありません。
ですが、
もしあなたが大きな不満を我慢しながら今働いているのであれば、その代償は必ずいつか体の反応として現れます。
遅かれ早かれ、慢性疲労や倦怠感、慢性頭痛、睡眠障害、適応障害、うつなどの症状が出るので、絶対に放置し続けてはいけません。
上司に相談したり、異動願いを出したり等、できる対策をとりましょう。
それでも解決できない場合は、転職をして病院を変えることが一番有効だと思います。
諦めたら考えなくていいので楽なんですが、いわば思考停止すること。
目先の楽を優先して、破滅の道を無自覚で進むのだけはやめてくださいね。
あなたが何を目指したいのか?
あなたにはどんな職場が合うのか?
あなたがハッピーになる道がどこにあるのか?
たとえ周りから認められなくても、あなたにとってのハッピーを見つけてほしいです。
吐き気があるのにムリして仕事へ行っている方は、身体と心を壊す前に対処法を読んでおきましょう↓