本屋さんに看護技術本探しに行ったけど、何がいいのか分からない。
30分以上あれこれ比べて見てみたけど、結局どれが使えるの?
予算は3000円だから、これ1冊で大丈夫って本が知りたい!
こんなお悩みを抱えていませんか?
パラパラ中身を見てみるも…
あ!コレも良さそう。でもこっちのほうが写真付きだし良さそう…。
目移りしてしまって決めれない。
私がそうでした。
まだやったことない看護技術に対して「何にどう困るのか」なんて分からないから決めれないは当然なんです!
3000円もしたのに結局使い勝手が悪くて使えない本だった…。
同期が買った看護技術本のほうが良かった。
なーんてことが起きないように、
この記事では、新人看護師におすすめの看護技術本3冊を紹介しようと思います。
ちなみに・・・
当ブログ「中堅ナースの日常」で紹介する記事は、正確な情報を届けるをモットーにしているため、参考文献をもとに記載。
【プロフィール】でも紹介していますが、看護技術の本も何冊も持っています。
ということで、本気で使える1冊を紹介していくので、ぜひ役立ててくださいね。
新人看護師さんに人気記事ランキングTOP3
この3冊が新人看護師におすすめ「看護技術本」です!
早速ですが、おすすめの看護技術本を発表しますね。
それがこの3冊です↓
新人看護師さんが購入した場合、「どう使える」のかにフォーカスして解説していこうと思います。
実際に購入したつもりで読み進めてもらえると嬉しいです。
おすすめ①先輩ナースが書いた看護のトリセツ
まずは「看護のトリセツ」という本です。
定価:3520円(税込み)
出版社:照林社
ページ数:371ページ
ジュンク堂の看護コーナー売れ筋ランキングでは常にTOP3に入るほど人気!
というのも、現役の先輩ナースが書いた本なので、新人看護師のための本と言っても過言ではないでしょう。
「看護のトリセツ」の特徴
「一般病棟で働く看護師に必要な知識や技術をこの1冊で…」という思いで作られた本です。
この本の構成は次の10章から成り立っています。
1章:バイタルサイン、心電図
2章:薬剤
3章:検査
4章:輸液、血液製剤
5章:呼吸管理
6章:褥瘡、創傷、ストーマ
7章:栄養管理
8章:緊急対応が必要な病態
9章:糖尿病、透析
10章:ドレーン管理
看護技術に特化したというよりも基本的な知識〜看護のポイントまで幅広く分かる1冊!
新人看護師のあなたがこの本を買ったら…
ここからは、実際にあなたが購入したら…とイメージしていきましょう。
新人看護師の間は、先輩ナースからツッコみがあるので休憩時間などにこっそりチェックしたり、自宅に帰ってからは予習や復習をするので本を持ち歩くことになります。
この本の大きさは縦18cm×横25.5cmのB5版です。
少年ジャンプと同じサイズなので、リュックやトートバックに入れましょう。
で、肝心の重さは約673gです。
麦茶やGREEN DAKARAなどのペットボトルと同じくらい。
毎日持ち運ぶとなると少し重たいような気がしますが、看護のポイントや根拠がわかり易く書かれているので予習に大活躍しますよ。
ただ、看護技術本としては少し物足りないと感じるかも…。
とくに採血や注射の手技についてあまり詳しく書かれていません。
しかし、他の本にはない心電図やレントゲン、CT、MRI、エコー検査の読み方や眠剤の違い、エンゼルケアなどが分かるようになります。
看護技術本というよりは「看護本」です。
アセスメントに役立つ1冊になることは間違いないでしょう。
採血などの基本的な看護技術の予習&復習に使いたい人は次に紹介する「看護がみえる②」がおすすめです!
おすすめ②看護がみえる
続いては、「看護がみえる②」という本です。
定価:3630円(税込み)
出版社:メディックメディア
ページ数:340ページ
看護のトリセツ同様、看護技術本では上位に入る人気の1冊!
このブログの人気記事「筋肉注射のやり方」や「皮下注射のやり方」なども、この本を参考に記載しています。
「看護がみえる②」の特徴
この本の特徴といえば、やはり看護技術に特化した1冊ということでしょう。
「看護がみえる②」の内容はこんな感じ↓
- 採血(静脈血採血、血液培養、動脈血採血)
- 注射(皮内、皮下、筋肉、静注)
- 輸液(ルートキープ、ヘパリン&生食ロック、輸液ポンプ)
- 輸液
- 血糖管理(血糖測定、インスリン注射)
- 吸引
- 酸素療法
- 栄養管理
- 排泄ケア
- 救急蘇生法
とにかく見やすい!というのが私の感想です。
手技のやり方「写真」は1コマずつだし、補足でイラストもあるので、楽しく学ぶことができますよ。
感染予防や体位変換、清潔ケア、予約、罨法、創傷管理については「看護がみえる①」は看護学生のときに購入しておくのがおすすめ!
新人看護師のあなたがこの本を買ったら…
もしあなたが「看護がみえる②」を買ったら…を想像していきましょう。
本の大きさは先ほどと同様、B5版サイズです。
水を弾いたり、裏面に響かないように1ページが厚めなど紙にこだわっていて、長く愛用できるように本自体はしっかり作り。
だから、本の重さは約759gです。
では、実際に使うシーンですが、休憩中はもちろん、通勤電車の中、自宅など、幅広くなりそう。
というのも…
看護技術ってやり方を見ながら説明を聞くことになります。
あのとき、先輩はどうやっていたっけ…?
…と必ずと言っていいほど、後からそう思います。
そんなときにこの本があれば怖いものなし!
1コマずつ写真付き+解説(注意点やコツ)があるし、イラストで補足もされています。
病院のマニュアルを見るよりも断然にこっちを見たほうがイメトレできるので覚えるのが早くなるはずです。
予習していけば「まだ教えていないのに、ちゃんとポイント押さえているね」と褒められるかも…!
たまにしか行われない看護技術の場合、久しぶりにやると手技や手順が抜けてしまうこともあります。
1年目はもちろん、2年目になっても使える1冊です。
最後は休憩中にクスッと笑いながら学べる1冊を紹介しますね。
おすすめ③ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術
3冊めのおすすめは、「ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術」という本です。
定価:1980円(税込み)
出版社:メディカ出版
ページ数:173ページ
先ほど紹介した「看護のトリセツ」と「看護がみえる②」はガッチガチの看護本でしたが、これは少しゆるく学べる本。
ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術こと「ズル看」の特徴を見ていきましょう!
「ズル看」の特徴
一言でいえば、面白く看護技術が学べる本です。
看護師に人気の本「ねじ子のヒミツ手技」と同様、イラストがメインなので疲れてヘトヘトな時でも笑いながら読めちゃいます。
ちなみに本の内容はこんな感じ↓
Lesson1:バイタルサイン、SPO2測定
Lesson2:採血
Lesson3:皮下注射・筋肉注射
Lesson4:静脈注射、点滴静脈内注射
Lesson5:酸素投与
Lesson6:口鼻腔吸引
Lesson7:血糖測定
Lesson8:インスリン注射
Lesson9:一時導尿&膀胱留置カテーテル
Lesson10:輸液ポンプ・シリンジポンプ
Lesson11:浣腸
看護師1年目に必要な知識&看護技術がぎゅっと1冊にまとめられています。
新人看護師のあなたがこの本を買ったら…
本の大きさは縦21cm×横15cmです。
ちなみに月刊コロコロコミックと同じサイズ。
重さは持ち運びしやすい約328gなので、休憩や通勤中に読むことをオススメします。
新人のときは必ず先輩に「この根拠は?」「これどうやるの?」としつこく聞かれますよね。
もしあなたが記憶力が優れている超優秀な人ならいいのですが、普通は余裕なんて1ミリもありません。
ノートに移したことをとりあえず言うのが精一杯ですよね。
しかし、実際はノートを見ずに言えることがベストなんです。
なぜなら…
ノートを見ている時点で、先輩を突破することが予習の目的になってしまっているからです。
スラスラ言えなくても自分の言葉で言うのが正解!
結果的に身につかないので、いつまで経っても見守りが必要だったり、一人立ちさせてもらえません。
覚えたくても試験勉強と同じで全然覚えられない。
毎日ヘトヘトで頭に入ってくれない。
という悩みを解決したのがこの本です。
イラストがメインの1冊なので、漫画のように読めるから自然と看護を学べます!
あれ…いつの間にか覚えていた!なんてこともあるかも。
まとめ
以上、新人看護師におすすめ看護技術本を紹介しました。
気になった本はありましたか?
気になってたけど実際はどうなの?と思っていた本もあることでしょう。
残念ながら「この1冊で完璧です。」という本はありません。
それぞれに良さがあるので、どんな風に学びたいかを考えて自分にあった本を選んでくださいね。
ちなみに全部買っても1万円でおつりがきます。
そのお釣りで…
循環器や脳神経、整形外科に配属された方は「かんテキシリーズ」を一緒に購入してもいいですね。
ストレスが溜まっていそうなら、マックのビックマックのセットとチキンナゲットを買うのも◎。
今回紹介した3冊とも新人のときはもちろん、3年後にプリセプターや指導係になったとき、異動や転職したとき…など、長〜く使える本です。
気になった1冊をぜひ購入してくださいね。
看護技術に関連したよくある悩み
看護技術に関係する新人さんの悩みといえば、先輩の態度&言葉です。
一度見学しただけですぐに実践させられたり、1回で覚えろと無茶を言われたり、今日この処置があったのに何で事前にやらせてほしいと言わないの?…など。
先輩の理不尽な言葉で悩みたくないなら、ぜひ読んでおこう↓
早く採血をマスターしたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね↓