「採血スピッツの入れる順番が覚えられない…。」「どれから入れるんだっけ?」と困っていませんか?
そこで今回は、採血スピッツの入れる順番(覚え方)を写真&イラスト+語呂合わせで紹介します。
ちなみに…
スピッツの入れる順番の覚え方は、
- キャップの色
- 容器の名称
の2パターンあり、「キャップの色」で覚える看護師さんがほとんど。
でも、病院や施設によって「キャップの色」が異なるのでは…?と心配の方もいることでしょう。
たしかに異なることもありますが、だいたい同じです。
なぜなら「検査の項目」がひと目でパッと分かるようにJIS規格で色が決められているから。
とはいえ、「容器の名称」の入れる順番も分かっていると、後輩に教えるときに説明しやすくなるでしょう。
…ということで、「キャップの色」と「容器の名称」の両パターンを紹介します。
【スピッツの入れる順番の前に知っておくべきこと】
「真空管採血」と「シリンジ採血」では、スピッツの入れる順番が違うってことは知ってる?
え…そうなの?
スピッツの入れる順番が違うんだ…。
「なんで違うのか?」と思った看護師さんは、【シリンジ採血と真空管採血の違い】でわかり易く解説しているので、チェックしておこう!

【真空管採血の覚え方】スピッツの入れる順番

まずは、真空管の採血スピッツの入れる順番です。
スピッツに入れる順番は下写真の通り↓

▼真空管採血するときの【スピッツの入れる順番】
生化学→凝固系→赤沈→ヘパリン→血算→血糖→その他
なぜこの順番かというと…
各採血管の試薬混入による検査データの影響を踏まえた順番です。
要するに…真空管採血は直接スピッツの血液が入るから、最初に採るスピッツは影響の少ない「生化学」を採ろう!という話。
どういうこと?
実は…穿刺直後は損傷による組織液の混入が起きやすく、凝固しやすい状態なんです。
だから、採血スピッツの入れる順番の基本「凝固しやすいものから」がNG。
じゃあ、真空管採血の場合は、凝固しやすいスピッツは後半でもいいってこと?
いいえ、早めに採ったほうがいいです。
というのも、長時間の駆血により組織液が混入したり、血液の勢いが弱まるため、白血球や血小板が凝集しやすいくなります。
なるほど。
真空管採血するときは、1本めは凝固に影響のない「生化学」を採って、それ以降は基本である「凝固しやすいもの」から採ればいいんですね。
では、さっそくですが「スピッツの色」と「スピッツの名称」のそれぞれで語呂合わせしていきましょう!
採血スピッツの覚え方【スピッツの蓋の色バージョン】

茶色と黒でまとめたコーデの俺はかっこいい。でも、緑と紫のコーデはグレーかと思いきやイイ感じ♪
彼氏がいる人は、デート服を選ぶ彼氏を想像して覚えましょう。
いない場合は、押しとのデート服を選ぶイメージをしましょう。笑
\推しに「もっと会いたい」と思っている方はチェック/

採血スピッツの覚え方【スピッツの名称バージョン】

成果主義を導入したのに、業績が伸びないのはなぜ?へばっている山東さんのせい?
山東さんって誰?と思った人もいると思いますが、山東さんは1年目なのに、期待されている凄い人です。笑
この後も出てくるので要チェック!
【シリンジ採血の覚え方】スピッツの入れる順番

続いては、シリンジ採血バージョンです。
シリンジ採血をするときのスピッツの入れる順番は次の通り↓

▼シリンジ管採血するときの【スピッツの入れる順番】
凝固系→赤沈→ヘパリン→血算→血糖→その他→生化学
真空管採血と違うのは、生化学スピッツの入れる順番です。
シリンジ採血では、基本である「凝固しやすいものから入れる」に忠実に従って大丈夫です。
というのも、分注した血液なので組織液の混入などの心配はありません。
それどころか採血からスピッツに入れるまでに時間がかかるため、凝固しやすい状態です。
正確に検査するためには、凝固させないことが最も重要事項になります。
では、語呂合わせしていきましょう。
採血スピッツの覚え方【スピッツの蓋の色バージョン】

黒のビキニ、オレンジの髪色、緑の血と紫の羽をつければ、ハイレベルなハロウィンコスプレになるっちゃ!
真空管採血中はハロウィンコスプレした「ラムちゃん」を思い出せば完璧です!
採血スピッツの覚え方【スピッツの名称バージョン】

業績は「へー、パッとしないね。」山東さんは成果をもっと出そう!
またまた山東さんの登場です。
実はこの会社、社員は山東さんしかいないという事実が発覚!
だから、期待の新人なんです。笑

まとめ

以上、採血スピッツの入れる順番の覚え方を紹介しました。
「語呂合わせ」で紹介しましたが、「入れる順番の理由」をちゃんと理解していればそれほど難しいことはありません。
基本は「凝固しやすいスピッツから入れる」でOK。
ただし、真空管採血では、1本目は生化学を入れます。
その理由は、穿刺直後は損傷による組織液の混入が起きやすく凝固しやすいからです。
また、シリンジ採血する場合でも、
- 5mlや10mlのシリンジを数本使って採血
- チョロチョロとしか引けない
など、状況によっては入れる順番が変わることがあります。
凝固したら検査データに影響あるものは、できるだけフレッシュな血液を入れると覚えておけば◎。
このことが分かっていれば…
突然「スピッツ入れて!」と言われても「どれからだっけ?」と悩むことはないはずです。
「順番が違う!もういい…」と怖い先輩に怒鳴られることもなくなるでしょう。
急変時のスピッツも覚えておこう!
急変時に「採血しておいて!」とドクターに言われたとき、「え?何採るの?」と困らないためにも、必要最低限のスピッツも覚えておきましょう。
急変時の採血スピッツは5種類で、血算、生化学、凝固、血液型、血糖です。

この5種類のスピッツの入れる順番は…
真空管採血の場合↓

シリンジ採血の場合↓

これで急変時に採血を言われても大丈夫ですね。
スピッツの入れる順番も急変時の採血スピッツもマスターしたし、これで安心。
残念ながら、そうとは言い切れません。
なぜなら、スピッツの入れる順番以外にも気をつけることがあるからです。
先輩に注意を受けやすいのが、転倒混和。
「何を気をつけるの?」と思った方は、先輩のイラッを発動させてしまう上に、検査データにまで影響を及ぼすリスクがあります。
以下の記事を参考に「採血マスター」になる参考にしてください。

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