今さら聞けない【看護技術】

【今さら聞けない】シリンジ採血と真空管採血の違いって何?

こんにちは、みもです。

実は…シリンジ採血と真空管採血の違いってよく分かんない。

何が違うのか教えてほしい!

こんな悩みはありませんか?

そこでこの記事では、「シリンジ採血と真空管採血の違い」について以下の順番でわかり易くイラスト&写真付きで解説していこうと思います。

この記事で分かること
  1. シリンジ採血と真空管採血の違いはたった1つ!
  2. スピッツ管に入れる順番
  3. 溶血を防ぐための注意点

最後まで読めば、シリンジ採血と真空管採血を使い分けできる看護師になっているはずです。

シリンジ採血と真空管採血の違いは、たった1つ!

 今はどの病院もだいたい「真空管採血」を行っていますよね。

ただブランクがある看護師さんは、真空管採血をしたことない方もいることでしょう。

また反対に、新人ナースの場合はシリンジ採血をする機会がめっきり減りました。

先輩看護師たちは「真空管採血」と「シリンジ採血」を普通にこなしていて、今更詳しく聞くこともできず悶々としている人もいるはず。

といっても、「シリンジ採血」と「真空管採血」の違いと言っても一連の流れ(手技)は同じです。

大まかな流れはこんな感じ↓

  1. 準備をする
  2. 穿刺部位を決める
  3. 駆血帯をする
  4. アルコール消毒する
  5. 穿刺する
  6. シリンジを引くorスピッツを入れ替える
  7. 駆血帯を外し抜針する
  8. スピッツに分注する(シリンジ採血の時だけ)

何となくイメージできましたか?

「手技に関する注意点やコツ」については【採血の全知識】でまとめているので参考にしてください。

この記事では大きな違いである「スピッツ管の分注の違い」について詳しく解説していきます!

というのも、シリンジ採血の場合は、自分でスピッツに分注。

一方、真空管は直接スピッツ(真空管)に入れるってのは知っていますよね?

スピッツの入れる順番を間違えると…正しく検査できず取り直しになることもあります。

だから、「違う!もういい!!」と先輩ナースに怒鳴られる原因になるので、しっかり覚えておきましょう。

 

シリンジ採血と真空管採血の違い【スピッツに入れる順番】

ここからは超重要なことを言います!

しっかりメモしてくださいね。

シリンジ採血と真空管採血では、1本目に採るスピッツ管が異なります

それぞれの入れる順番をイラストにしました。

まずはシリンジ採血のとき、スピッツを入れる順番

  1. 凝固
  2. 血算
  3. 血糖
  4. 生化

真空管採血のとき、スピッツを入れる順番

  1. 生化
  2. 凝固
  3. 血算
  4. 血糖
悩む看護師
悩む看護師
どうして違うの?

どうして1本目が違うの?

採血の時とき「凝固系から入れろ!」と習った人も多いことでしょう。

しかし、真空管採血では違います

なぜなら、直接スピッツに血液が入るからです。

先輩ナース
先輩ナース

穿刺したときに組織液が混入して、スピッツ内で凝固の原因になることがあります。

1本目は凝固しても検査データに影響がでない生化学のスピッツが正解なんです。

実は…もう1つ凝固スピッツ(黒)から採ったらダメな理由があります。

黒キャップの凝固系スピッツの入れるときの注意点

シリンジ採血なら1本目。

真空管採血なら2本目に採るスピッツが、黒キャップの凝固スピッツです。

多くの看護師が失敗してきたことがあります。

それが…採血量です。

必要な量は2cc。

多すぎても少なすぎても検査結果に影響します。

以下の表を見てください↓


引用:検査のパレット

シリンジ採血のとき、線よりも多く入れてしまうケースもありますが、一番多いのは真空管採血での量不足です。

というのも、真空管+翼状針で採った場合、穿刺部位からホルダー(スピッツ)までにデットスペースがあります

スピッツには吸引圧があるのですが、基本的に必要な量分しか入っていません。

もし真空管+翼状針で採血したときに、1本めに凝固スピッツを採った場合、約0.4ml(デットスペース分)の血液量不足になります。

さらに、スピッツの期限ギリギリだった場合、圧が弱くなっていることもあるので、ラインまで入らないことも。

しっかりラインまで採れたかチェックし、しっかり混和するのも忘れないで下さいね。

転倒混和のやり方は⇒【採血の全知識】でイラスト付きで解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。

先輩ナース
先輩ナース

先ほど紹介したスピッツの入れる順番は主なものだけ。

もっと詳しい順番が知りたい方は⇒【スピッツの覚え方】で写真付きで紹介しています。

 

採血するときの「溶血」を防ぐ方法

どんなに細〜い血管の患者さんのときでも、検査データに「溶血」と書かれていて検査結果に影響がある場合は取り直しすることもあります。

悩む看護師
悩む看護師
あの〜。

溶血って何ですか?

溶血とは?

溶血とは、何らかの原因で血液中の赤血球が破裂。

ヘモグロビンと血漿が混ざってしまった状態です。

正確なデータを出すためにも溶血は起こさないように採血をしましょう。

先輩ナース
先輩ナース

溶血は、病気ではなく採血の手技によるもの

真空管採血でもシリンジ採血でも両方起こりえます

ですが、シリンジ採血の方が注意点が多いです。

どんなときに起きやすいのか見ていきましょう!

シリンジ採血で溶血を防ぐポイント

まずはシリンジ採血での溶血を防ぐ方法です。

以下の5つを気をつければ◎↓

  • 23G以上の太い針を使用
  • 内筒を強く引きすぎない
  • 規定量の血液を入れない
  • スピッツの壁に沿って流すように入れる
  • スピッツを強く振りすぎない(泡を立てない)

シリンジ採血の場合、血管が細い人が対象になることがほとんど

だから、ついついシリンジの内筒を強く引きがち。

細い針と、血管が細いのでなかなか思うように引けませんが、強く引くと溶血の原因になるので注意しましょう。

また、分注する際、血液を入れるときは壁に沿って入れたり、強く振りすぎないことも気をつけてくださいね。

先輩ナース
先輩ナース
次は真空管採血の溶血を防ぐポイントを見よう。

真空管採血で溶血を防ぐポイント

真空管採血のときの溶血を防ぐ方法は2つ↓

  • 23G以上の太い針を使用
  • スピッツを強く振りすぎない(泡を立てない)

シリンジ採血よりもかなり少なくなっています。

先輩ナース
先輩ナース

手技を気をつけてもビショビショのアル綿で消毒して、しっかり乾いていない状態で穿刺したら溶血を起こすことがあるので注意しよう!

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最後に…

シリンジ採血と真空管採血の違いは、何となくイメージできたはず。

採血のやり方は同じです。

大きな違いは、スピッツの1本目に採るスピッツが異なるコト

シリンジの場合は凝固系で、真空管採血の場合は生化学スピッツです。

血球→血糖→生化学の順番でOK

あとは溶血を起こさずに無事に採血ができるように気をつけましょう。

これでもう胸を張ってシリンジ採血と真空管採血の違いが言えるはず。先輩ナースにツッコまれても安心ですね!

\普段のお団子ヘアの参考に!/

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