明日から使える看護技術

新人看護師さん必見!「シリンジ採血」と「真空管採血」の違いとは?

どうも、こんにちは。看護師のみもです。

先輩に説明されたけど、

後輩に説明したいけど、

ブランクがあって、

  • シリンジ採血と真空管採血ってどう違うの?
  • 結局、どう使い分けたらいいの?

と悩んでいませんか?

そこでこの記事では、「シリンジ採血と真空管採血の違い」について紹介します。

イラスト&写真付きで解説しているので、昼休憩中にサクッと読めるはず。

【ちょっと一休み】

昼休憩中に勉強する看護師さんも多いですが、推しをこっそり見ている人も意外と多いですよね。

「昼からも頑張るぞー!」「定時に帰るぞー!」とモチベーションを上げ、効率よく仕事を進めていくため。

そんなあなたに朗報です。

推しにもっと会える職場があるとしたら・・・?

詳しくはこちら

シリンジ採血と真空管採血の違いは、たった1つ!

 結論から言ってしまうと、

シリンジ採血と真空管採血の違いは、スピッツの入れる順番だけ。

ですので、採血の基本の流れ(手技)は同じなので、以下の手順で進めていけばOKです。

  1. 準備をする
  2. 穿刺部位を決める
  3. 駆血帯をする
  4. アルコール消毒する
  5. 穿刺する
  6. シリンジを引くorスピッツを入れ替える
  7. 駆血帯を外し抜針する
  8. スピッツに分注する(シリンジ採血の時だけ)

ただし、スピッツに血液を入れる工程が大きく異なります。

シリンジの場合は採血後に分注ですが、真空管の場合は直接ホルダーから採血しますよね。

このようにシリンジ採血と真空管採血では微妙に手順に違うため、それぞれの注意事項を確認しておきましょう。

 

スピッツの入れる順番、シリンジ採血と真空管採血でどう違う?

スピッツの入れる順番については、

「あした使える看護技術」の記事でも一番人気の【スピッツの入れる順番の覚え方】で詳しく解説しています。

気になった方はぜひ読んでください。

時間がないという看護師さんのためにさらっと解説すると、
シリンジ採血と真空管採血では、1本目に採るスピッツ管が異なります

シリンジ採血の場合、1本目に入れるのは「凝固スピッツ」です↓

シリンジ採血のスピッツの入れる順番は、凝固→血算→血糖→生化学

一方、真空管採血の場合は、一本目に入れるのは「生化学スピッツ」。

真空管採血のスピッツの入れる順番は、生化学→凝固→血算→血糖
杏ちゃん
杏ちゃん

どうして違うの?

なぜ1本目のスピッツが違う?

採血の時とき「凝固系から入れろ!」と先輩から教わった人も多いことでしょう。

しかし、真空管採血では違います

なぜなら、スピッツに直接血液が入るからです。

もう少し掘り下げて説明すると、

亜子先輩
亜子先輩

穿刺したときに組織液が混入して、スピッツ内で凝固の原因になることがあります。

1本目は凝固しても検査データに影響がでない「生化学スピッツ」というワケ!

実は…
もう1つ凝固スピッツ(黒)から採ったらダメな理由があります。

新人看護師のよくある失敗「採血の取り直し」

採血するときに、あなたは直針派?それとも翼状針派

わたしは時短という意味で「直針」の採血が好きなんですが、逃げる血管などにも即対応できる扱いやすい「翼状針」で採血する看護師さんのほうが多いはず。

…で、その翼状針を使って真空管採血した場合に、よくある失敗があります。

それが、
採血の取り直し

真空管採血の場合、1本目に黒キャップの凝固スピッツを入れてしまうと「採血量不足」となってしまうのです。

というのも、

凝固スピッツに必要な血液量は2cc。

以下の表をみて分かるとおり、
多すぎても少なすぎても検査結果に影響します。


引用:検査のパレット

シリンジ採血のとき、線よりも多く入れてしまうケースもありますが、一番多い失敗は真空管採血での量不足です。

一体なぜ、真空管採血では量不足になってしまうのでしょうか。

その原因はシンプル!

真空管+翼状針で採った場合、穿刺部位からホルダー(スピッツ)までにデットスペースのせいです。

真空管+翼状針で採血で1本目に凝固スピッツを採った場合、約0.4ml(デットスペース分)の血液量不足になるってワケ。

さらに、スピッツの期限ギリギリだった場合、圧が弱くなっていることもあるので、ラインまで入らないこともあります。

ですので、真空管+翼状針で採る場合は、「絶対に1本目に凝固スピッツを採らない」と覚えておきましょう。

もし凝固スピッツだけ取り直しの採血をする場合は、シリンジ採血がオススメ。

どうしても真空管採血でしたい場合は、空スピッツでデットスペースに血液が満したあと、2本目として凝固スピッツを採ればOKです。

 

シリンジ採血と真空管採血の使い分け

杏ちゃん
杏ちゃん

実際、シリンジ採血と真空管採血する際、私たちにはどんなメリットやデメリットがあるの?

「シリンジ採血」のメリット&デメリット

  • 陰圧を調整できる
  • スピッツ6本以上の採血にも対応できる
  • 採血してから分注までに時間がかかる
  • 分注する際に溶血しやすい
  • 針刺し事故が起きやすい
  • 血液汚染しやすい
  • 一人では難しい場合もある
亜子先輩
亜子先輩

多くの看護師さんは、細い血管でシリンジ採血を使用しています。

「真空管採血」のメリット&デメリット

  • スピッツを入れ替えるだけで採血できる
  • 血液汚染が少ない
  • 溶血が起こりにくい
  • 細い血管の場合、圧が強くてペチャッとなる
  • スピッツ交換時に針が動きやすい
亜子先輩
亜子先輩

基本は、真空管採血でOK

血管が細い患者さん、血管が真空管の陰圧でペチャッとなって採れない…という患者さんのときにシリンジ採血をします。

ただ、上記のような場合、真空管で採血したものの途中でシリンジに切り替えるパターンがほとんど。

 

最後に…

シリンジ採血と真空管採血の違いは、たった1つ。

スピッツの入れる順番です。

シリンジ採血では、1本目は凝固しやすい「凝固スピッツ」もしくは「抗凝固剤が入ったスピッツ」から入れます。

一方、真空管採血では、凝固しても、血液量が多少足りなくても問題ない「生化学スピッツ」です。

ここを押さえておけば、突然シリンジ採血になっても困ることはないでしょう。

もっと採血について学びたいという方は、以下の記事が役立つはずです↓

新人看護師さんが採血で一人前になるために必要な全知識をまとめたよ!どうも、健診ナース9年目のみもです。 看護師になった最初の関門でもある「採血」。 早く一人前になりたいし、上手くできるように...