今さら聞けない【看護技術】

逃げる血管の原因と対処法がわかれば、もっと採血が好きになる!

「好きこそ物の上手なれ」

好きなことは自ずと熱中できるので、上達が早いという諺です。

こんにちは、みも@nurse_mimoです。

採血が苦手という看護師さんは、新人やベテラン問わず少なくありません。

個人的には、苦手なことをあえて頑張る必要はないと思っています。

採血や注射、ルートキープをしないor少ない職場を選べば、この先もずっと看護師で働きくことが可能です。

しかし、苦手なことを強制されることがあります。

例えば、新人看護師さん。

看護師は「何でも屋さん」のため、一人前になるにはどの業務もある一定のラインをこなさなくてはならないのです。

とはいえ、苦手なことを強制されると嫌いになりますよね。

そこで今回は、採血が苦手になる3大原因ひとつ【逃げる血管】について解説していこうと思います。

少しでも苦手意識が減れば、採血が好きになるかも!

そうすれば仕事が楽しくなるし、転職先の幅も広がるでしょう。

なぜ針を刺そうとすると、血管がプリンッと横に逃げるのか?【原因は2つ】

克服するには、まずは敵の正体を知ることからです。

血管が逃げる原因は、次の2つ↓

  • 皮膚がたるんでいる
  • 血管が硬くなっている

原因①皮膚がたるんでいる

皮膚がたるんでいると、血管は動きやすくなります。

というのも、血管は皮膚と密着している訳ではないから。

新人看護師の杏ちゃん
新人看護師の杏ちゃん
ガリガリに痩せた患者さんの採血をしたとき、血管に逃げられたな〜。

逃げる血管といえば…やせ細った高齢者をイメージする人も多いでしょう。

しかし、ムチムチに太っている人でも血管は逃げます

先輩ナース
先輩ナース

わかりやすいのが「手背」です。

痩せている人でもぽっちゃりさんでも、手背の血管は動きやすく、逃げられてしまいます。

それは関節に近いことが原因です。

関節を曲げたときに、パツパツな状態にならないように皮膚も血管も余裕があります。

とはいえ、体型や関節周りに関係なく、皮膚と血管の密着ぐあいは個人差があるので、見た目に騙されないようにしましょう。

原因②血管が硬くなっている

血管が硬いときも、針を近づけるとスルリと逃げます。

一般的に血管が硬くなる原因は、

  • 加齢
  • 動脈硬化

この2つです。

先輩ナース
先輩ナース

どっちの理由であれ、パッと見では「逃げる血管」だとは判断できません。

穿刺する前にチェックしておくことが大事です!

 

血管に逃げられないための採血のコツ5つ

ここからは実践編です。

血管に逃げられないための具体的なコツを紹介していきます。

コツ①逃げられない血管を探す

逃げる血管で悩まないためには、逃げられない血管を探すことがむちゃくちゃ大事です。

…で、そんな血管はあるのか?

あなたが気になるのはそこですよね。

先ほどの【血管が逃げる原因①】で、皮膚と血管の密着ぐあいは個人差があって見た目では判断できないと言いました。

しかし、逃げられにくい血管は存在するのです。

逃げられにくい血管がこれ↓

「分岐点(Y字)」の血管です。

説明せずともわかると思いますが、分岐ポイントでは血管の動きが制限されます。

確実に逃げられたくないなら、Y字の血管を探しましょう

コツ②動くかチェックする

Y字の血管を探したけど見つからなかった。

そんなときは、穿刺する前に血管を左右に動かしてみましょう

動いてしまった場合、針を刺そうとするとプリンッと横に逃げる可能性があります。

と叫びたくないなら、対処法で乗り切りましょう。

対処法は2つ↓

  • 別の部位で採血する(動かない血管)
  • 動かないようにして採血する
先輩ナース
先輩ナース

動かないようにして採血する方法については、次に紹介するコツ③と④を参考にしよう。

コツ③しっかり固定する

血管に逃げられたくないなら、しっかり固定すること!

下に引っ張るのも良し。両サイドを引っ張っても良し。

自分のやりやすい方法を見つけましょう。

ただ、引っ張りすぎると血管が見えなくなってしまうので注意してくださいね。

コツ④血管の両サイドを固定する

言葉で書くとわかりにくいので、下のイラストを見てください↓

血管のサイドを押さえて、動きを封じる方法です。

実は…この方法、看護師歴30年の採血のプロに聞いた方法

教科書などには一切載っていないのですが、わたしも時々使わせて頂いています。

コツ⑤思い切りも必要!

失敗が続くと、慎重に対応するようになります。

しかし、慎重になりすぎることはオススメしません

慎重=穿刺スピードがゆっくりになりがちに…。

逃げる血管に関しては、思い切り刺すことも必要です!

先輩ナース
先輩ナース

お皿の上にあるプチトマト。

フォークで刺そうとしても、まーるいミニトマトはコロコロ…と転がってしまいますよね。

フォークで刺すには、思いっきり刺さないとダメなんです。

 

まとめ

血管はハッキリ見えているのに、針を刺そうとすると横に逃げられる。

自分のできなさっぷりに凹みますよね。

採血に苦手意識を持ってしまう気持ちもわかります。

しかし、逃げる血管の対処法を知っていれば大丈夫です。

「これは刺し直しかも…」と思ったピンチな状況でも、今回紹介したコツを参考にすれば乗り切れるはず!

わたしは何度も乗り切れましたよ。

逃げる血管を克服できれば、採血で失敗することが減り、自信へとつながることでしょう。

先輩ナース
先輩ナース

今回紹介したコツ以外にも、別のコツがあるかもしれません。

同じ職場(病棟)の採血が上手な先輩に聞いてみてもいいですね。

あわよくば積極性をアピールできたり、先輩と仲良くなれるきっかけになるかも!

新人看護師さんが採血で一人前になるために必要な全知識をまとめたよ!どうも、健診ナース9年目のみもです。 看護師になった最初の関門でもある「採血」。 早く一人前になりたいし、上手くできるように...