どうも、mimo(@Nurse3Info)です。
私はいま健診クリニックで働いています。
健診に訪れる人は1日80〜90名ほど。そのうち担当するのは15名くらいです。
人数的にはあんまりですが、健診センターで働いて8年以上。結構な場数を経験してきました!
採血って看護師にとって馴染みのある看護スキル。
しかし、採血が苦手と感じる看護師さんも少なくありません。
その原因って、もしかしたら駆血帯を巻く強さが関係しているかも…。
というのも、実は中堅やベテランナースでも、ベストな巻き方ができていません。
そこで今回は、採血で駆血帯を巻くベストな強さを紹介します。
人気シリーズの第二弾です。
第一弾の「シリンジ採血と真空管採血の違いって何?」も合わせてチェックしてくださいね。
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ギュッと巻くはNG!駆血帯を巻くベストな強さとは?

採血で駆血帯を巻く理由ですが、看護師のアナタなら知ってて当然のコト。
一応言っておくと…
静脈血の還流を止めることで、末梢の静脈が膨れて穿刺しやすくするため
ですよね。
採血しやすい血管を見つけるために駆血帯を巻くので、駆血帯なしで採血も可能です。
意図的ではないけど、駆血帯なしで採血したことがあります。
駆血帯を巻かなくても、バキバキに血管出ていた人です。
いつもよりもスピッツに入る血流スピードが遅くて「アレ?何でだろう」と思ったら…
駆血帯を巻いていませんでした。
話が逸れましたが、採血向きの血管を探す目的で駆血帯を巻きます。
そこで勘違いする看護師さんが多いのが、駆血帯の巻く強さです。
あなたの左手首を右手でギュッと締め付けてみてください。
軽く締めた時と強く締めた時はどっちの方が血管が浮き出ましたか?
なんとなく強くした方が血管が浮きそうですが、強くしすぎても血管は浮きません。
論より証拠↓

ほどよい力で締め付けた方が血管が浮き出ましたよね。(上写真を参照)
駆血帯を強く巻けば血管が見えやすくなる訳ではありません。
駆血帯を外し忘れて抜針するとどうなる?
採血で駆血帯を巻く「ベストな強さ」は40mmHg

その根拠は、静脈圧よりも高く、動脈圧よりも低い値です。
静脈圧よりも強く巻くことで、静脈を止めて怒張させます。
でも、動脈の流れを止めると入ってくる血流までも止める行為です。
駆血帯よりも末梢にある血流量が減り、血管が浮き出にくくなるし、採血しづらくなります。
採血途中で、血の返りが悪くなる原因にも。
静脈圧よりも高く、動脈圧よりも低い「40mmHg」がベストな強さです。
「40mmHg」がいいって言われても…。
誰でも「あぁアレね!」とピンとくるいい例えないの?
あるよ!
看護師ならみんな知っている「あの強さ」と同じです。
次の項目で詳しく解説していきます!

/焦らないためにも読むべし!\
逆血があるのにスピッツに入らない時の対処法
駆血帯を巻くベストな強さ「40mmHg」は、看護師が履いているアレと同じ

40mmHgって言われても、正直分からない人も多いはず。
500円玉1枚の圧が1mmHgです。
500円玉を40枚用意して、腕に乗せた圧力がちょうど40mmHg。
採血するときに、2万円分の500円玉をイメージすると◎。
そんなん言われても分かるか!
とツッコミを入れてくれましたか?
2万円分の500円玉をイメージしても、「40mmHg」の強さで巻くことができません。
できたとしても奇跡です。
そんなときは、看護師に身近なもの「着圧ソックス」を思い出してください。
業務中に履いている人も多い「着圧ソックス」ですよね。
強めの着圧ソックスの足首あたりの圧が40mmHgくらい。これくらいの締付けが採血ではベストです。
おそらく思っているよりも強さは弱いかも。
40mmHgの強さで駆血帯を巻くように気をつけてみましょう。

【まとめ】採血で駆血帯を巻く強さは40mmHgがベスト
採血で駆血帯を巻く強さは40mmHgがベストです。
これよりもきつく巻いても、血管は浮き出てきません。それどころか血管が見えづらくなる行為です。
ただし、40mmHgで巻いても、血管が出にくい人もいます。
そんな時は、一度外してすぐに巻き直すのがオススメです。
止まっていた血流が末梢にドッと流れて血管が浮き出てきます。
健診でくる人は前日から水分制限があるので脱水になっている人も。そういう人たちは今の裏ワザを使用しています。
臥床採血しなくても座ってでも血管が探しがしやすくなる方法です。ぜひ試してくださいね。
【血管探しが苦手なあなたへ】
駆血帯の巻く強さも大事ですが、親指を中にいれてギュッと握ってもらうのも大事だよ。
親指を入れる理由がイマイチ分かっていない人は、【何で親指ギュッと握って採血するの?】を読んでくださいね。