もう…嫌。
仕事行きたくないよ。
職場で何か嫌なことでもあったの?
先輩(プリ)が私の悪口を言っているのを聞いちゃって…。
1年目だから耐えなきゃダメなんだろうけど…精神的にツラくって…。
1年目だからって耐える必要はないと思うよ。
そもそも悪口って聞かないようにしても、
先輩たちがこそこそ話している姿を見れば、「また言われているかも…」と不安や恐怖に感じるし、先輩に強く当たられると「やっぱり嫌われている」と思うもん。
どんどん精神的に追い詰められていき、病んでしまうから1年目だからって我慢し続ける必要なんてないんだよ。
そこでこの記事では、「職場いじめでのボイスレコーダーの録音は違法になるのか」と「ボイスレコーダーを使うときの注意点」について解説していこうと思います。
職場いじめの解決にぜひ役立ててくださいね。
仕事の抜けが多い看護師さんは、いじめのターゲットになりやすい傾向です。
もし心当たりがある方は、まずは仕事の抜けをなくす方法をチェックすれば、今のつらい状況から抜け出せるかも…。
職場での悪口をボイスレコーダーに録音して証拠集めしたい
勇気を出して師長にプリセプターのこと相談してみたけど、
自分の態度が悪いって逆に注意されちゃった…。
イジメやパワハラで上司に相談しても、
信じてもらえなかったり、軽く見られてしまうことって案外多いよね。
とくに1年目や転職してきたばかりの人は…。
なぜなら…
イジメ加害者と上司が仲良しだったり、そもそも上司がイジメの張本人のケースも少なくありません。⇒実際にあった看護師いじめの事例
いじめの事実をもみ消したり、隠蔽されないためにも「証拠集め」が重要となります。
職場でボイスレコーダーを使ったら、盗聴とか犯罪にならないか…ちょっと心配。
結論から言うと…
職場での悪口をボイスレコーダーに録音しても違法とはなりません。
たとえ相手に無断で会話を録音しても違法にもならないし、証拠にもなります。
ただし、会社(病院)の就業規則などで禁止されている場合を除く。
なぜボイスレコーダーを禁止するのか?
職場いじめやパワハラがいつまでも無くならないのって、被害者が組織を離れ、加害者が組織に残る構図が原因だよね。
組織を良くしたいと思っているなら、決定的な証拠になるボイスレコーダーは欠かせないと思うんだけど…。
なんで禁止するの?
リスクがあるからです。
無断で職場内の録音をするような状況では、他のスタッフは常にそのことが気がかりとなって、職場環境を害するのは明らか。
また、営業・職業上の秘密が漏洩するリスクも伴います。
このような職場環境への悪影響を理由として録音禁止している会社も。
従わなかった場合、普通解雇を有効と認めた事例(T&Dリース事件 大阪地判H21.2.26)もあるので、ボイスレコーダー(録音)が禁止されていないか必ず確認しましょう。
- 就業規則でボイスレコーダーが禁止されていた
- とくに禁止とは書いてなかったけど、使うのが怖い
…という方は、以下の記事でボイスレコーダーを使わない証拠集めのやり方を参考にしてくださいね。↓
ボイスレコーダーで悪口や陰口を録音するときの注意点
まずはこの引き出しに入れてみようっと…。
杏ちゃん…ちょっと待って!
ボイスレコーダーを使う際には注意点があるの。
先ほども言いましたが、イジメの証拠として音声を録音することは違法ではありません。
しかし、その証拠をどうやって集め、どのように利用したかによって司法判断に大きな差が出てしまいます。
つまり、ボイスレコーダーを使う場合には注意点を知っておくことが大事!
証拠の音声を有効に活用するために、気をつけるポイントを具体的に見ていきましょう。
ボイスレコーダーは自分の持ち物限定で仕込む
まずは、ボイスレコーダーを仕掛ける場所について。
基本的な考えとして、
いじめ被害者である「あなた」が持つという点を外さないようにしましょう。
具体的な例としては、次のようなものが挙げられます。
- ボイスレコーダーをあなたの白衣のポケットに入れる
- あなたのナースポシェットの中にボイスレコーダーを入れる
- あなたのかばんの中にボイスレコーダーを入れる
- あなたのロッカーの中にボイスレコーダーを入れる
より鮮明で確実な証拠をつかもうとする余り、自分の持ち物以外にボイスレコーダーを仕掛ける人もいます。
これは行き過ぎた行動と取られて逆に訴えられてしまう恐れも。
ボイスレコーダーは自分のテリトリー内・所有物にのみ仕込むのは最低限のルールです。
話し合いの場でも相手に知らせる必要はない
ボイスレコーダーを使うとき、
こっそり録音してもいいんだよね?
相手に知らせる必要はなし!
先ほど紹介した「ボイスレコーダーの仕込む場所内」であれば、違法にはなりません。
イジメやパワハラの証拠集めも大事ですが、積極的に録音してほしい状況があります。
それが上司にイジメやパワハラ被害を相談するとき。
なぜなら…
有耶無耶にされたり、あなたにも非があると逆に上司に責められることがあります。
そんな状況を作らないためにも、上司と相談するときもボイスレコーダーでその内容を記録しておきましょう!
そもそも会社には、社員が安全に労働できるように配慮する義務(職場環境配慮義務)があります。
社員が働きやすい環境を維持しなければならないのに、放置やスルーするのは対応としてはNGです。
相談を記録する一番の目的は、事実と異なる部分を指摘すること。
新人など職場での信頼度が低い人ほど録音はしておくと安心材料になるはずです。
もちろん上司に相談するときでも、こっそり録音して大丈夫。
記録データの使用目的によって違法となることもある
職場内の悪口の証拠集めとして、
- 被害者である「あなた」がボイスレコーダーで録音する
- あなたの所有物にボイスレコーダーを仕込む
- 上司とのいじめ相談するときに、ボイスレコーダーで録音する
これらは全て違法行為ではありません。
しかし、いじめ問題がなかなか解決しないことで、SNSなどにイジメの実態として音声を挙げてしまう人も。
それは、当事者ではない不特定多数の人に情報を公開することになります。
つまり、プライバシーの侵害となるのでやめてください。
悪口の「証拠集め」は、あくまでも問題解決に向けての手段のひとつ。
その取扱いには十分注意しましょう。
最後に…
相手に精神的な苦痛を与える「悪口」は、立派なイジメ。
しかし、依然として職場の悪口は無くなりません。
勇気を出して上司に相談しても、状況が改善されるどころか関係が悪化し、居場所がなくなってしまう場合も。
そうならないためにも、イジメやパワハラから身を守るために会話をこっそり録音する人は増えています。
ただ、取り扱い方を間違えればプライバシーの侵害になるので、ボイスレコーダーの使い方には十分注意しましょう。
1人で抱え込まないで!
職場いじめが原因で、退職や転職をしてしまうケースも少なくありません。
その大きな理由として「いじめに対抗するのに疲れてしまう」ことだと言われています。
たとえスルースキルを身に付けていても、
職場いじめに遭うことで、仕事に対するやる気や情熱が失われてしまい、やがて転職や退職を考えるようになってしまうのです。
心のダメージが大きい場合は、「仕事に行くことができなくなる」人もいます。
職場に味方がいなかったり、孤立している人は、悩みを1人で抱えふさぎ込んでしまうことも。
「うつ」などの精神疾患になる前に、誰かに相談しましょう。
友人や家族、恋人など誰でもいいです。
もし身近に相談できる人がいなければ、公的機関の相談窓口に相談するのもオススメ。
あなたにオススメの相談窓口【一覧】
あともう一つオススメなのが、看護師転職サイトへの相談です。
話を聞いてくれるだけでなく、同じような状況で悩んだ看護師の解決方法も聞けるから、前向きな行動がとりやすくなりますよ。
しっかり相談を聞いてくれる担当者がいる看護師転職サイトはこの3社↓
登録は無料だし、もちろん相談だけでもOKです。
身近に相談できる人がいない場合は、ぜひ利用してみてくださいね。