今さら聞けない【看護技術】

駆血帯を外し忘れて抜針したら…どうなる?【血腫にさせない対処法】

駆血帯を外し忘れて抜針したらどうなるの?

という疑問にお答えします。

駆血帯を外し忘れて抜針するのって、採血になれない新人くらい。

と思っていると危険です。

私はいま健診クリニックで働いている看護師。(⇒参照:プロフィール

毎日採血をしているので、採血手順も体に染み込んでいましたが、「駆血帯の外し忘れ」をしたことがあります。

そう、新人看護師だけでなく、中堅&ベテランナースも起こり得るミスです。

そこで今回は、駆血帯を外し忘れて抜針したらどうなるのかを詳しく解説します。

どうして外し忘れて抜針してしまったのか…という私の体験談も交えてまとめました。

採血するとき、シリンジと真空管の違いって何?

即答できなかった人は、必ずチェックしよう!⇒【シリンジ採血と真空管採血の違いって何?

採血で駆血帯を外し忘れて抜針したらどうなるの?

結論から言うと、駆血帯を外し忘れて抜針したら、血腫ができます

その根拠は、駆血帯を巻く理由です。

駆血帯を巻いて採血&点滴するのは…静脈血の還流を止めることで、末梢の静脈が膨れて穿刺しやすくするため

つまり、駆血帯を巻いている間は、ドバっと出やすい状態です。

Q.駆血帯を巻く強さのベストはどれ?

①40mmHg

②50mmHg

③60mmHg

⇒答えは【コチラ

 

駆血帯を外すタイミングは「抜針前」です。【採血の手順のおさらい】

知っていて当然ですが、一応採血(点滴)の手順の確認をしておきますね。

採血(点滴)の手順は次の通りです↓

  1. 駆血帯を巻く
  2. アルコール消毒後、穿刺する
  3. 採血が終了したら駆血帯を外す
  4. 抜針する

※スピッツや薬剤の確認などは省略しています。

もしこの流れを覚えていなければ、しっかり頭に入れておきましょう。

といっても、しっかり頭にも入っているし、カラダにも染み込んでていても、駆血帯を外し忘れて抜針することも。

どうして駆血帯を外し忘れて抜針してしまったのか(体験談)…は次の項目で詳しく紹介します。

採血スピッツを入れる順番は覚えてる?

なかなか覚えられない…とお悩みの方は、【スピッツの覚え方】を参考にして下さい。

 

【体験談】駆血帯を外し忘れて抜針してしまったー!【ルーチンワーク恐るべし】

健診クリニックで働いて8年。

1日90名の健診者のうち10人ほど採血を担当しているので、採血の手順はカラダに染み込んでいます。

一番怖い状況がこのときです。

頭で考えなくても声掛けもできるし、体も自然に動いている。

抜針して血がドバっと出た瞬間、ハッ!駆血帯を外さずに抜針していたことに気づき、慌てて駆血帯を外し対処。

慣れた作業ほど、ルーティンワークになりがちです。

それが私の失敗した原因

もし血まみれになったり、血腫ができた場合は、速やかに謝ることも忘れないで下さい。

バレないだろうとシレーっと対応しても、不信に繋がるだけ。

もしも神経損傷など起こした場合は、訴訟問題に発展することもあります。誠実な対応も看護師には必要です。

駆血帯を外し忘れて抜針したときの血腫ができるメカニズム

駆血帯を外し忘れて抜針したら、血腫ができます。

そのメカニズムを簡単に言うと、

駆血帯をつける→血液がうっ滞→抜針する→血管内圧が上昇→穿刺部分に血液が集中→血腫

という流れです。

駆血帯を外し忘れて抜針したときの対処法

駆血帯を外し忘れて抜針したからといって、必ず血腫ができる訳ではありません。

正しい対処法をすれば、血腫は予防できます

3ステップ
  1. 迅速に駆血帯を外す
  2. 穿刺部をしっかり圧迫する(止血ベルトを巻く)
  3. 皮下血腫(内出血)になる可能性を患者に伝える

外し忘れた!という時点で、すぐに駆血帯を外しましょう。

そして、「血腫になるかも…」と患者さんには伝え、キツめに止血バンドも巻き、長めに巻い欲しいコトも伝えればOK。

私が駆血帯を外し忘れたときは、この対処法ができたので、血腫にはなっていませんでした。(本当に良かった…)

血腫が原因で神経損傷などの症状も起こり得るので、迅速かつ正しい対処が求められます。

 

【おさらい】駆血帯を外し忘れると、皮下血腫ができる!

駆血帯を外し忘れると…抜針後の血液量が増えたり、皮下血腫ができるコトがあります。

抜針する前に必ず駆血帯を外してください。

駆血帯を外し忘れた場合は、次の3つの対応をしましょう。

3ステップ
  • スグに駆血帯を外す
  • 穿刺部をしっかり圧迫する(止血ベルトを巻く)
  • 皮下血腫(内出血)になるかもと患者さんに伝える

慌てずに冷静に対応すれば大丈夫です。

もし内出血ができた場合は、アイスノン等で冷やして対応すればOK。

血腫が広がると、しびれを訴える患者さんもいます。

しっかり対応して下さいね。

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