どうも、こんにちは!看護師のみもです。
「同期は次々と自立しているのに、なんで私は仕事ができないんだろう…」
「同期の中で私だけ夜勤や日勤ひとり立ちできていない…」
このように同期と自分を比べて劣等感を抱いてしまうことは、誰にでもあること。
他人と比べても意味がないとわかっていても、ついつい同期よりも自分が劣っていると考えてしまう自分自身にもうんざり。
スキルアップして自信を持てるようになりたいけど、毎日ギリギリで働いているなか、一体どうしたら良いのかわからない。
そんな新人看護師さんに、とっておきの「劣等感の克服法」を紹介します。
劣等感って何?
そもそも、
なぜ劣等感を抱いてしまうのでしょうか?
コトバンクで調べると…
劣等感とは、「自分が他人より劣っているという感情、または感情的反応」という意味です。
ダメ人間が抱く感情と思っている人も多いですが、
自分と他人を比べて劣等感を抱くことは、誰にでもあります。
あなたから見てキラキラ輝いている人であっても。
現に、
大学受験や就職など「つい自分と他人を比べて自己嫌悪に陥ってしまう」といった状況は、一般的にもよく見られますよね。
じゃあ、なぜ私たちは「劣等感」を感じてしまうのでしょうか?
劣等感を抱いてしまう原因ですが、
実は…「実際に劣っているかどうか」はあまり関係ありません。
むしろ「自分が劣っている」と感じる状況に身が置かれてしまうことこそ原因があるのです。
以下の研究結果から分かるとおり、
そもそも人間は「人と比べてしまう」習性があります。
だから、
中学では常に学年1位だった人が、進学校に入学して周囲に非常に優秀な仲間に囲まれてしまうと「自分はまだまだだ」と思ってしまいます。
これが劣等感につながっていくのです。
同期と仲良くやっていても、
人間関係がよさそうと選んだあなたに反して、勉強したいと志高い同期だとしんどくなりますよね。
自分よりも上のものを見て無意識に比べてしまう。
これが劣等感のメカニズムである以上、順調にレベルアップしていけば、必ず劣等感の壁にぶつかってしまうってわけです。
また、
筑波大学の高坂康雅氏らによる「青年期における劣等感と競争心の関連性」を研究した論文によれば、他者からの承認・賞賛に焦点を当てた自己アピールは劣等感を高めるとのこと。
「他の人にすごいと認められたい」と思っている人ほど、劣等感を抱きやすいので、負けん気が強い看護師ほど劣等感を感じやすいといっても過言ではありません。
そんなわけで、
「自分と他人を比較してしまう」を受け入れたうえで、比較によって生まれる「劣等感」とどう付き合っていくかが重要です。
明日からできる!「劣等感」と上手に付き合う方法
じゃあ、どうすれば「劣等感」を上手く扱うことができるのでしょうか?
上手に付き合っていくための大事な3つのポイントを紹介します。どれも簡単にできることなので、できることから始めていきましょう!
ポイント①劣等感を「向上心」に転換する
1つ目のポイントは、「人から褒められたい」よりも「自分がもっと成長したい」と意識することです。
最終的なゴールは同じであっても、
自己を向上させるものと捉え直すだけで、劣等感を感じずに済みます。
例えば、「同期は私よりも仕事ができる」という劣等感を抱いている場合。
「同期よりも仕事ができると思われたい」ではなく「効率よく仕事ができるようになって定時で帰りたい」のように意識してみましょう。
ネガティブな気持ちにならずに、優先順位を立てて効率よく仕事をする努力の方向へスムーズに意向できますよね。
ようは、
考え方ひとつで「劣等感」は払拭できるのです。
とはいえ、
長年の習慣「ネガティブに考えてしまう癖」は1日では変えることは難しいので、意識して向上心に転換していけば自然に身につくでしょう。
ポイント②人に相談して「共感」を得る
2つ目のポイントは、人に相談して共感を得ること。
多くの看護師はシフト制で働いているため、同期と勤務がかぶることは少ないでしょう。
それでも、劣等感に苛まれて、ときには実生活にまで悪影響が出てしまうこともあるかもしれません。
たとえば、
優秀な同期と日勤がかぶった日を想像してみてください。
先輩たちと楽しそうに話ながら仕事する同期に比べて、自分は注意ばかり。劣等感が強く作用して、仕事へのモチベーションがガクッと下がりますよね。
東京成徳大学大学院の鈴木秀明氏らによる研究によれば…
劣等感による否定的な影響を緩和させるには、
共感経験や被共感経験を積み重ね、豊かな感情体験を体験することが重要なんだとか。
ちょっと分かりづらかったと思うので、
先ほどの例「優秀な同期と一緒に働く状況」で考えてみましょう。
家族や友だちへ
「自分よりはるかに優秀な同期がいて、自分は先輩や看護師長から期待されていない」「ポンコツすぎて病棟のお荷物と思われているかもしれない」というように、自分の劣等感について思い切って相談してみてください。
「それは大変だね」と相手に共感してもらえれば、自分自身を安心させることができるでしょう。
劣等感をうまく緩和しながら、仕事に注力するためのヒントになるはずです。
もし相談できる相手がいない場合は、
あなたさえ良ければいつでも相談に乗ます。メールやTwitterのダイレクトメールに連絡くださいね。
ポイント③環境を変える
3つ目のポイントは、思い切って環境を変えてみること。
「劣っていると感じてしまう状況に身が置かれる」ことが劣等感の原因。
それならいっそ、
自分の身を置く環境を変えてしまうのも有効です。
とはいえ、
異動や転職といった大胆な行動ではなく、普段とは異なった人と接する機会を設けるという意味なので安心してください。
あなたも知ってるとおり…
ある特定の環境のなかで生まれた劣等感って、同じ環境に居続けていてもなかなか払拭しづらいもの。
少し環境を変えてみることで、劣等感を軽減するための「場所」を作り出してあげましょう。
ただし、
その場合、劣等感を抱いてしまないように自分と同じくらいのレベルや実力を持った人を見つけるのがポイント!
これまでの努力を肯定できるようになれば、元の環境に戻ってきたときの手助けとなるはず。
もちろん、
今の環境や人間関係に問題があるなら、異動や転職をしてガラリと環境を変えてしまってもかまいません。
ですが、
一時的な感情での行動は後悔となりやすいので、客観的な意見を聞いてからのほうがいいでしょう。
第三者で客観的なアドバイスをしてもらえる人といえば、看護師転職サイトの担当者です。
看護roo!などの優秀な担当者は、これまでに沢山の看護師の話を聞いてきたエキスパートなので、客観的かつ冷静な意見が聞けるでしょう。
また、経験豊富な担当者は、自分の想像以上のアドバイスをしてくれることも多いです。
転職する気がなくても相談だけでもOKだし、無料で利用できるので、一度相談してみてもいいですね。
まだ登録していないという看護師さんは、以下の記事を参考にしてみてください↓
最後に|劣等感を上手に活用していこう!
ここまで劣等感の上手な付き合い方について紹介しましたが、劣等感を抱くことは必ずしも悪いとは限りません。
劣等感によって、成長したり、努力しようとする力を発揮できることもあるからです。
振った相手を見返すためにダイエットしたり、ダメ出ししかしない指導者を見返すために行動計画書をこだわったり。
劣等感を抱いたとしても、補償作用が働くことで、自分自身を成長させることができます。
しかし一方で、過度な劣等感は心を押しつぶしてしまうのも事実。
自分を卑下するあまり、普段の行動や発言に自身が持てなくなったり、いつもネガティブな感情に苦しめられたり…。
近い将来、
うつや適応障害になって、休職や退職に追い込まれるかもしれません。
嫌いな先輩のようにストレス発散のために、自分よりも立場の弱い人に対して高圧的な態度をとってしまう可能性もあります。
これでは仕事にも、人間関係にも悪影響が出てしまうでしょう。
ようするに、
過度な劣等感がダメなので、今回紹介した劣等感の上手な付き合い方を参考にして乗り切ってくださいね。
俯かん的に考えたい看護師さんは、以下の転職サイトに登録して、客観的な意見を聞いてみることをオススメします。
面談に力を入れていている3社です。
しっかりあなたの話を聞いて状況を把握したうえでサポートしてくれるので、適切なアドバイスが聞けるでしょう。