看護師になったし、ヘアカラーしたいな。
でも、1年目って学生のときみたいに髪色で怒られたりするのかな?
どんな髪色ならOKなのか知りたい。
看護師は、動きやすく清潔感ある見た目が大事なので、お団子ヘアが基本です。
また、患者さんがケガしないように多くの病院ではアクセサリーやネイルなども禁止されており、なかなかおしゃれをするのが難しい職業ですよね。
そんな中でもヘアカラーは看護師が気軽に取り入れやすいおしゃれではないでしょうか。
そこでこの記事では、新人看護師の髪色事情について解説し、1年目で髪色を変えるときに注意すべきことやおすすめカラーについて紹介します。
髪色自由?看護師のヘアカラー事情
一昔前に比べて、男女とも幅広い世代にヘアカラーが浸透したので、髪を染めても「不良」「チャラい」と言われることはかなり減りました。
が、しかし。
多くの病院では、「髪色はカラースケールで○番まで」というように病院規則で決められています。
髪の毛の明るさ(トーン)の変化を段階をおって表したもの。
NPO法人日本ヘアカラー協会のレベルスケールは、4〜15の12段階に分けられます。
(※下の写真は、5番〜15番までなんですが…。)
このカラースケールを指標に判断。
厳しい病院だと看護部長や看護師長がこのスケールを持ち歩き、抜き打ちで調べることもあります。
というのも、きちんとした印象の見た目は好感を持たれやすくなるため、患者さんや先輩ナースとの信頼関係を築くうえで髪色はとても大切。
つまり、看護師でヘアカラーしたい場合は、病院のルール内の髪色にする必要があるってわけです。
ところが、病院のルール内の髪色であっても、新人看護師には暗黙のルールが存在している場合があります。
新人看護師は要チェック!髪色の明るさ判断基準3つ
おしゃれな髪色にしたいけど、
病棟で浮いてしまったり、師長や先輩からお叱りを受けたりすることは避けたい…。
患者さんの目もあるし、どんな髪色(明るさ)ならOKなのか判断基準が知りたいよね。
そんなあなたに、3つのポイントをまとめたよ。
- 病院の決まりを知る
- 他の看護師を参考にする
- 患者目線で考える
病院の決まりを知る
まずは勤務する病院の規則を確認しましょう。
一般的に病院やクリニックの医療現場では、髪色(明るさ)について「6〜7トーン程度」としているケースが多いですが、病院によって異なります。
地毛の髪色の「6トーンまで」という厳しい病院もあれば、
自然なブラウンの髪色の「7〜8トーンまで」や「明るすぎなければOK」といったゆるい病院もあります。
あなたが働く病院の髪色ルールに従う必要があるため、まずは病院規則をチェックしましょう。
多くの病院では、入職式後のオリエンテーションで病院規則を配布しています。
まだ入職式が済んでいない場合は、オリエンテーション時に確認しましょう。
他の看護師を参考にする
「髪色は自由だけど、どこまで明るくしていいのかわからない」
「とくに髪色についての決まりが明記されていない」
そんなときは、同じ病棟で働く看護師の髪色を参考にしましょう。
暗めの髪色の看護師が多い病棟で、いきなり明るめの髪色にしてしまうと浮いてしまい、師長や先輩から注意を受ける可能性があります。
逆に、金髪など派手な髪色の看護師が他にもいる場合は、ある程度好きな髪色にしても浮いてしまう心配はなし。
「(あなたが働く)病棟の雰囲気に馴染めるか」という視点で判断すると良いですね。
患者目線で考える
患者さんと信頼関係を築くうえで髪色はとても大切です。
最近はヘアカラーに馴染みのある方が増えていますが、髪を染めているから信用できないと思っている方もいます。
とくに、まだ信頼関係のできていない新人看護師が派手な髪色の場合、第一印象で浮ついた印象をもたれやすいです。
とはいえ、
髪色と看護の質が直結するわけではありませんが、なるべくはじめは落ち着いた髪色を選ぶことをオススメします。
自分が患者になったつもりで、
「第一印象がどんな看護師だったら安心して任せられるか」を考えてみるといいですね。
1年目の看護師は、なるべく落ち着いた髪色で
髪色の病院ルール内であっても、1年目の看護師はなるべく地毛(黒髪)または落ち着いた髪色にすることを強くオススメします。
職場での第一印象で損しないためにも、初日から明るい髪色で出勤して悪目立ちしてしまうことを避けたほうがいいからです。
とくに同期がいる場合は要注意!
同期が地毛(黒髪)の場合、6〜7トーンでも悪目立ちすることがあります。
こんな感じに↓
入職して最初の1ヶ月ほどは土日休みの日勤が続き、基本的に同期と同じシフトになるため、朝の挨拶など同期と並ぶことが多いです。
周りの髪色(明るさ)で雰囲気がガラリと変わり、印象の持たれ方にも影響します。
怖い先輩に目をつけられた場合、より過酷で厳しい1年になる可能性が…。
悪口や陰口、無視などのイジメ、パワハラへと発展することも珍しくはないです。
また、1年目は自分で判断できることが少なく患者さんに迷惑をかけることも多いので、落ち着いた印象を抱いてもらうにこしたことはありません。
どうしても「地毛は嫌」という方は、透明感やツヤがあるようにみえる暗髪(ダークトーンカラー)はいかがでしょうか。
暗めの髪色はそんなに早く色が落ちることがありません。
根元の黒い部分が伸びてきても、明るい髪色に比べて目立ちにくいので、長持ちしてくれます。
また、髪の毛にツヤを出してくれるので、清潔感は抜群!
つまり、暗髪は、1年目だけでなく、看護師にとって印象良く見える髪色ってことです。
髪色を変えるのは、実際に働いてみて病棟の雰囲気を見てからにしましょう。
それが、仕事や人間関係を円滑にし、ストレスなく1年目を乗り切るコツです。
2年目まで我慢?新人看護師のヘアカラーのタイミング
新人看護師の髪色事情についてみてきました。
ヘアカラーをする際は、病院や病棟のルールや規則などを参考にだいたいの目安を把握しておきましょう。
では、1年目の看護師は、いつになったらヘアカラーOKなのでしょうか。
新人看護師が、髪を染めてもいいタイミング
1年目でヘアカラーする場合、仕事が慣れてくる8月ごろにしましょう。
入職して3ヶ月くらい経ったころが8月です。
その頃になれば…
今よりもできることが増えてきているし、あなたへの評価もだいたい決まっています。
また、あなた自身、師長や先輩たちの性格も把握できている時期です。
新人看護師におすすめの髪色
入職して3ヶ月経ったとはいえ、1年目のヘアカラーを快く思わない先輩もいます。
同じチームの先輩にヘアカラーしたことで浮ついていると勘違いされても厄介です。
バレにくいヘアカラーしていきましょう。
ここでは新人看護師におすすめの髪色やデザインについて紹介します。
最初は地毛よりも1トーン明るめの髪色で
ヘアカラーする場合、たとえ病院規則の範囲内であっても一気に染めるのはNGです。
最初は地毛よりも1トーン明るい髪色にしましょう。
地毛よりも1トーン明るい髪色って?
日本人の地毛は、だいたい4〜5トーン。明るい人で6トーンです。
人によって異なるので、「1トーン明るくしたい」と美容師さんに相談しよう。
明るすぎない髪色を一緒に決めることができるよ。
規定内の7トーンでも、一気に染めないほうがいいの?
一気に染めるのはリスクがあります。
地毛より1トーン明るめの髪色は、地毛が自然に明るくなったような色を演出できるので、先輩たちにはバレにくい方法です。
色味を工夫する
浮ついているように見られたくないなら、色味にも工夫して髪色を決めてみましょう。
色味によっては1トーンあげただけで、雰囲気がガラリと変わります。
例えば…
人気のカラーアッシュグレージュの場合だと、1トーンあげただけで明るくなりすぎる↓
一方、マットグレージュの場合は、それほど変わりません↓
引用:ホットペッパービューティ
下の写真「ヘアカラーチャート」を見てください↓
同じ7トーンでも、ラベンダーやアッシュ、マットは暗く見えて、オレンジやカッパー、レッドは明るく見えませんか?
暗めに見える「色味」を選ぶことで、1年目でもおしゃれな髪色を楽しむことが可能になりますよ。
ヘアカラーをすると避けては通れない色落ち。
シャンプー後はしっかり乾かす、トリートメントをすることが面倒なら、毎日のシャンプーを変えてみてはいかがでしょうか。
普段使っているシャンプーは成分が強く、早く色落ちする原因になります。
髪をゆっくりキレイに色落ちさせていくために、カラーシャンプーが効果的です。
- すぐに黄色くなってしまう方は、napla N.の紫シャンプー
- 色落ちが気になる方は、ロイドのブラウンシャンプー
デザインカラーを取り入れ方
髪の一部を染めるデザインカラーはアクセントになってかわいいですよね。
新人看護師がデザインカラーをするときの注意点は何でしょうか。
「インナーカラー」「グラデーションカラー」「ハイライトカラー」の3つのデザインカラーの取り入れ方について紹介します。
インナーカラー
インナーカラーとは、髪の内側を染めるヘアカラーのこと。
染める範囲やカラーは自由に選べます。
内側なのでピンクや緑、青など推しカラーに挑戦したいところですが、お団子ヘアにしても派手さな髪色は隠せないので控えたほうが◎。
黒髪に暗めのグレージュを入れるなど落ち着いた色味を選べば派手になりすぎず、1年目でもさりげないオシャレが楽しめますよ。
グラデーションカラー
グラデーションカラーとは、毛先にいくにつれ、徐々に色が変化していくスタイル。
根元を地毛に近い髪色にすることでプリンが目立ちにくいので、染めてもOKなのに染めている看護師が少ない病棟で働く1年目の看護師にピッタリ!
ただ、ショートヘアやボブヘアだと、毛先だけでも派手になりがちです。お団子ヘアで隠せるミディアムヘアやロングヘアの方にオススメ。
ハイライトカラー
ハイライトカラーとは、髪の毛全体にではなく、ポイント(筋状)で明るめのカラーを入れて立体感を出したり、動きを出したりするスタイルのこと。
明るい色をたくさん入れてしまうと派手になりすぎてしまうため、落ち着いた色味でハイライトカラーを楽しむことも可能です。
ただ、ヘアカラーしたことが先輩にバレてしまうため、1年目のあいだはぐっと我慢して2年目以降に挑戦しましょう。
退色防止のため髪全体は暗めの髪色にし、ところどころに上品なブラウンのハイライトを入れると髪に自然な動きがでるのでオススメ。
簡単!デザインカラーを隠す方法
デザインカラーを楽しみたい方は、お団子ネットを使ってお団子にすると安心です。
以下のお団子ネット(シニヨンネット)は、ネット部分が「編み」ではないデザイン。
つまり、インナーカラーやグラデーションカラーをさりげなく隠すことができるのです。
ちなみに、このネット部分の伸縮性は13cm以上も伸びる優れもの。
髪の量が多い方でも手こずることがなく、5分以内でササッとお団子ヘアが作れるので看護師にピッタリのアイテムです。
毎朝アラームが鳴って「あと5分…」というのを3回くらい繰り返しても、余裕で間に合いますよ。
毎朝のヘアセットを楽にしたい方はぜひ検討してくださいね。
お団子ネットを使ったことない方は、以下の記事を参考にしましょう。
新人看護師におすすめの髪型
看護師は、点滴をしたり、オムツ交換したり、記録を書いたり、下を向くことが多い職業です。
また、仕事中に髪の毛をかきあげるなど、衛生上よくありません。
ショートやボブ、お団子ヘアなど、なるべく業務の邪魔にならない髪型がおすすめです。
お団子にする場合は、できるだけ低い位置で作り、仕事中に髪の毛が垂れたりほどけたりしないように注意しましょう。
前髪は視界を遮らないように目の上の長さにするか、ピンでとめればOK。
病棟の雰囲気にあう髪色を選んでおしゃれを楽しもう
新人看護師の髪色について解説してきました。
病院規則で「髪色はトーン○番まで」と決まっていても、禁止している病院はありません。
看護師もある程度ヘアカラーを楽しむことができるのです。
ただ、1年目のヘアカラーは暗黙のルールで禁止な病院も多いため、1年目の看護師はなるべく黒髪に近い色にしておくことをオススメします。
業務になれてきた3ヶ月や半年後に、病院の決まりや、病棟の雰囲気に合わせた髪色を選んで、おしゃれを楽しみましょう。