就業の30分以上前に出勤しているのに、朝の情報収集が上手くできず、先輩に怒られる。
私よりも受け持ち人数が多い先輩は15分でササッと情報収集してるけど、どうやってるんだろう…。
今よりも受け持ち人数が増える前に、コツを知っておきたい。
こういった疑問にお答えしていきます。
✓この記事の内容
15分で朝の情報収集できる看護師がみていること7つ
朝の情報収集に時間をかける=必要な情報が得られる訳ではない!
朝の情報収取を短時間で「できる人」と「できない人」の違い
【裏ワザ】朝の情報収集がラクになるコツ
✓この記事の信頼性
みも(@Nurse3Info)
この記事を書いている私は、看護師14年目の現役ナースです。
朝の情報収集が上手く取れずに、先輩ナースに相談したこともあります。
今回は、15分で朝の情報収集できる看護師がみている7つのコトを紹介します。
最後まで読めば、「あ、できるようになった〜」と実感できるはずです。
15分で朝の情報収集できる看護師がみていること7つ

15分前に来てチャチャーッと朝の情報収集できる看護師さんっていますよね。
その人は何を見ているのか気になりませんか?
所属している科によって重要なポイントは異なりますが、基本は同じ。
みているポイントは7つです↓
- 入院目的&退院目標
- 禁忌
- 当日のやるべき点滴&処置
- 前日のバイタル&看護記録
- 最新のドクターの指示
- 検査データ
- 今日のイベント
①入院目標&退院目標
まず抑えたいのがこれ!
何を目的に入院して、どうなれば退院するのかは超重要ですよね。
ここを分かっていないと看護も提供できません。
まず最初にここは見ておきましょう。
②禁忌
禁忌項目も絶対に押さえておきたいポイント。
アルコール消毒禁くらいなら命に関係ありませんが、
薬の禁忌は命を落としかねない内容です。
③当日のやるべき点滴&処置
点滴や毎日している処置(清潔ケア、血糖測定、インスリン、褥瘡ケアなど)があれば、しっかり押さえておきましょう。
④前日のバイタル&看護記録
今の患者さんの情報が分かるのが前日のバイタル&看護記録。
高熱が続いているから抗生剤が続いている。
排便が3日以上出ていないから下剤が必要。摘便する。
…等など、その日の対応が変わりますよね。
⑤最新のドクターの指示
ドクターの指示も患者さんの状況で変わっています。
薬内容などが主なので、絶対に抑えたいポイント。
特にインスリンの量、点滴などは見逃さないように!
⑥検査データ
今の患者さんの状況を客観的に判断するのに必要なもの。
最新のデータを常にチェックしましょう。
⑦今日のイベント
検査やムンテラ…など、今日だけのイベント。
看護者が声掛けや付き添いが必要な場合もあるので、必ず押さえておきたいポイントです。
朝の情報収集に時間をかける=必要な情報が得られる訳ではない!

病棟で働く看護師にとって情報収取は、看護に必要なことです。
情報が取れていないと日中にスムーズに働けません。
だから、必要な情報はおさえて働くのは看護師の義務です。
といっても、新人さんは要領を押さえていないので、アレも、これも…となってしまい、肝心な情報が取れないことも少なくありません。
申し送りで先輩たちのツッコみに心が折れる結果に…。
「あ〜今日も怒られた。私ってなんでこんなにダメなんだろう…。」
と思う必要はなし。
時間をかけた=必要な情報が取れる訳ではありません。
就業の30分前に行っても、必要な情報を全部とれる新人ナースは奇跡。
ほとんどの人が取れずに苦しみます。
そこで朝の情報収集を短縮させるポイントが、先輩ナースのやり方です。
就業15分前にきてササッと情報をとっている先輩ナースはいませんか?
コツさえ抑えることができればアナタでもそれが可能です。
前残業代はでない病院が多いので、ムダな前残業は避けたほうが◎。
https://nurse-3.info/average-3104
/朝の情報収集も立派な残業です!\
【注目】朝の情報収取を短時間で「できる人」と「できない人」の違い

情報収集ができない、苦手と感じる新人ナースは、「情報を取らないと〜」っと焦っている人が多いですよね。
あれもこれも情報を取り、必要じゃないものまでチェックします。
そんな事をしていたら、就業の1時間前に着ても時間が無くなるのは当然。
今日このあと、看護する時に必要なこと…と考えて情報を取るだけでもだいぶ違うはずです。
しかし、先ほどの7つのポイントを押さえても、15分では朝の情報収集はおわりません。
なぜだと思いますか?
たった15分で朝の情報収集できる人には、優先順位を決めて情報収集してました。
優先順位を決めるって?
病棟には色んな患者さんがいて、重症な人もいれば軽症な人もいますよね。
全員分の情報を時間かけていると…正直15分では情報は取れません。
患者さんの重症度に合わせて情報を取るのも先輩ナースたちがしていること。
私がしていたのは、ワークシートをサ〜ッとみて全体をみます。
そのあと、いつもと違うことが書かれていたら、その患者さんのカルテをチェック。
そのあとは手のかかる患者さんを優先に情報をとり、残りの時間でササッと他の患者さんの情報を取っていました。
とりあえず手元に近い患者さんのカルテを取るのではなく、優先順位が高い順に情報を取ってみましょう。
【裏ワザ】朝の情報収集がラクになるコツ

あと先輩ナース達がしている裏技も存在します。
その方法は2つ。
\こっそり教えちゃいます♪/
- 夜勤のナースに聞く
- 休憩時間に情報を共有する
夜勤ナースに聞く
5年目、6年目…10年目の看護師であっても朝の短い時間でパパっと情報収集するのは難しいです。
だから、裏技を使う人が多いですね。
てっとり早い方法ってのが…
夜勤ナースに聞くです。
「どこを注意してみたらいい?」と聞いてみましょう。
3〜4人で病棟全体の患者さんを看るので、必要な情報は押さえていますよね。
休憩時間に情報を共有する
普段の休憩時間も情報を共有する貴重な時間。
休み時間くらいはゆっくり休みたいと思いますが、
新人のときほど先輩が話す患者さんの情報は聞き耳を立てておくのがオススメです。
意外と重要なことが多く、押さえておきたいポイント。
先輩たちがざわついている患者さん情報は聞いておいて損はありませんよ。
【おさらい】朝の情報収集が15分で終わる方法&コツ

では、最後におさらいです。
15分で朝の情報収集できる看護師がみているポイントは次の7つです↓
- 入院目的&退院目標
- 禁忌
- 当日のやるべき点滴&処置
- 前日のバイタル&看護記録
- 最新のドクターの指示
- 検査データ
- 今日のイベント
このポイント以外にも…
重症度の高い患者さんから情報を取るのも大事なポイントです。
また、夜勤ナースに注意点を聞いて情報収集の時間を短縮するのは、先輩ナースたちも使っている裏技。
日頃から先輩ナースたちが話す患者さんの情報にも聞き耳を立てておくと、少しだけラクになりますよ。
あと、「朝の情報収集」は病棟ナースにとっては必要なこと。
それなのに、前残業代が出ないことに不満は持っていませんか?
看護師長に不満を言ったところで改善することは、ほぼありません。
たとえ15分に短縮できるようになっても、サービス残業をしているのは変わりないですよね。
もし毎日15分の前残業を1ヶ月した場合、2万円ほどあなたはタダ働きしています。
それを1年続けたら24万円。2年で48万円です。
病院にとっては都合のいいナースになるので、1分単位で前残業代が貰えないなら、ちゃんと前残業代を貰える病院、もしくは前残業がない病院へ転職したほうがいいと私は思います。
前残業がでる病院、前残業がない職場については、転職サイトのコンサルタントに相談すれば教えてもらうことが可能です。
少しでも不満があるなら、相談してみましょう。
