転職活動を始めようとしている看護師さん。
とくに初めて転職する人にとって「転職にはどれくらいの期間がかかるのか?」は気になるポイントですよね。
「できるだけ早く転職したい」
「転職活動が長引いたら困る」
転職活動の全体像と大まかな期間が見えてこないと、進め方のイメージが湧かず不安になるはずです。
そこでこの記事では、転職活動にかかるおおよその期間をはじめ、転職活動のスケジュールの目安や短期間で転職を成功させるポイントを解説します。
転職活動に対する疑問の解消に、ぜひ役立ててくださいね。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
新人看護師さんや看護学生さんの
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転職活動にかかる期間は?
転職にかかる期間は平均すると3ヶ月です。
看護roo!が6175人の看護師に行ったアンケート結果では、70%の看護師が転職活動を始めてから3ヶ月以内に転職していると回答しています。
グラフを見てわかるとおり、最も多かったのは「1ヶ月未満」です。
漠然と時間がかかって大変なイメージがある転職活動ですが、看護師の場合は長期戦になることは少ないってことですね。
実際の転職活動のスケジュールはどんな感じ?
転職活動を必要以上に長引かせないためには、前もって具体的なスケジュールを立てておくことが重要です。
ここでは、平均3ヶ月の場合の「転職活動の大まかな流れと必要な期間」を紹介します。
- 事前準備:2週間
- 情報収集:2週間
- 選考:2週間〜1ヶ月
- 退職準備:1ヶ月〜2ヶ月
- 入職準備:2週間
具体的にどのようなことをするのか、順番にみていきましょう。
事前準備
本格的に転職活動を始めるにあたって、まず最初にやるべきことは「事前準備」です。
- 転職理由を明確にする
- 自己分析
- スキルの棚卸し
- 譲れない条件を決める
この段階で転職時に希望する条件がハッキリしていれば、転職活動がスムーズに進みます。
応募する求人を絞ることができたり、複数の病院から内定をもらったときに最終的に入職する病院をスムーズに決めることも可能です。
また、転職活動では面接のときに必ず志望動機が聞かれます。
事前準備の段階で転職の目的をはっきりさせておけば、面接の際に困ることもなくなるでしょう。
時間をかけすぎる必要はありませんが、手を抜かずに入念に準備してくださいね。
情報収集
事前準備で、希望の条件がハッキリしたら、実際に自分が応募する病院を選びましょう。
一般的に仕事探しは、求人サイトを使います。
転職先を決めるにあたって不安なら、ハローワークや看護師転職サイトなど転職先に関する相談できるサービスを利用して決めるのも良いでしょう。
また、情報収集と並行して履歴書の準備もします。
選考
求人に応募して、選考に通ったら病院からメールや電話にて面接の日程調整に関する連絡があります。
面接日を決めて、いよいよ面接に挑みましょう。
ただし、一切面接対策をせずに面接に挑むのは、とくに転職経験がない人には危険です。
というのも、看護師の転職活動では、面接は1回勝負。
インターネット上に面接対策に関する情報が多数掲載されているうえ、看護roo!などは面接対策に力を入れています。
このようなサービスをうまく活用して対策したうえで本番に挑みましょう。
退職準備
面接をクリアして、内定がおりたら退職準備をはじめます。
- 直属の上司に退職の意思を伝える
- 退職願を提出
- 業務の引き継ぎ
- 有給休暇の消化
労働基準法では2週間前に退職の旨を伝えればOKですが、「退職の申し出は◯ヶ月前」と就業規則で定められている病院がほとんど。
1〜2ヶ月前という病院が多い中、3ヶ月や6ヶ月、1年前という病院もあるため、転職活動を始める前に確認しておきたいポイントです。
有給が残っている場合は、消化しないのはもったいないので、有給の手続きも忘れずに行いましょう。
入職準備
基本的に内定の段階で、ある程度の入職日を決めることになります。
ですが、
転職先の入職手続きをよりスムーズに進めるためにも、予定通り入職可能か、退職日はいつにあるかなどの報告は忘れないようにしましょう。
内定時に入職までにやっておいたほうが良いこと(勉強内容)を聞くのも忘れずに!
短期間で転職を成功させるための3つの行動
ここからは、短期間で転職を成功させるための具体的な行動を紹介します。
①ゴールから逆算してスケジュールを立てる
無計画に転職活動をはじめてしまう看護師さんもいますが、何も進展せずにダラダラ時間だけが過ぎてしまう危険があります。
転職活動を始める時には、ゴールから逆算してスケジュールを立てましょう。
具体的には…
「2週間で自己分析を終わらせる」「転職活動1ヶ月目には面接に臨めるようにしておく」という感じに、いつまでに何をするのか明確にすることが重要です。
また、看護師はシフト制なので、面接の日程調整に困ります。
平日休みの希望休を早めにいくつか出しておけば、面接の日程調整で困ることはないでしょう。
このように長期的な期間を設定することで、次に何をするべきかが明確になり、効率よく転職活動を進めることができるのです。
②退職準備をしておく
看護師の転職においてつまずきやすいポイントが、退職交渉です。
少し前にも言いましたが、看護師の転職は、長期戦になることはほぼありません。
どちらかというと転職がトントン拍子で進むので、退職交渉がうまくいかず退職に時間がとられてしまう場合が多いのです。
退職トラブルが発生して次の病院の入職日が遅れてしまうケースが少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、あらかじめ円満に退職できるよう準備をしておくことが大切です。
実際に病棟をやめた先輩や同期にどうやって退職交渉したか、どれくらい前に退職の意思を伝えたか、事前に聞いて対処しておけば、スムーズに退職できるでしょう。
どうしても退職させてもらえない場合は、労働基準監督署に相談するのがおすすめです。
③看護師転職サイトを活用する
転職をできるだけ早く進めたい看護師さんは、ハローワークよりも看護師転職サイトの利用をおすすめします。
どちらもアドバイザーがついて希望に合う求人を探してくれる点では同じです。
しかし、ハロワークのアドバイザーは、就職相談のプロですが看護業界や医療業界に詳しい人とは限りません。
一方、看護師転職サイトは、看護業界に精通したアドバイザーがつきます。
ハローワークでは確認できない病院の情報を教えてくれたり、面接対策なども行ってくれるので、転職の不安が大き方にはピッタリのサービスです。
面接の日程調整なども任せられるので、日々の業務が忙しい方はぜひ利用してみてください。
看護師転職サイトは無料で使えるし、合わなければすぐに退会もできるので、まずは登録だけでも済ませておくのがおすすめです。
転職活動についてよくある質問
ここでは、転職に関してよくある質問に回答していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
Q.転職活動を始めるのにベストな時期は?
求人は通年出回っているので、「この時期が一番ベスト」というタイミングはありません。
少しでも早く情報収集を行うためにも、思い立ったらすぐに行動に移すことをおすすめします。
Q.今の仕事を辞めてから転職活動を始めてもいい?
転職活動は、可能な限り在職中に行うのがおすすめです。
というのも、
退職後の転職活動は「時間の余裕がでる」というメリットがありますが、退職してしまうと金銭・精神的に余裕がなくなってしまいます。
例えば、退職後の転職活動でなかなか転職先が決まらない場合。
早く転職活動を終わらせようとして、妥協したり間違った転職先を選んでしまっては本末転倒ですよね。
忙しくて転職活動に割く時間が取れない場合は、看護師転職サイトのサポートを活用し、計画的に転職活動を進めましょう。
Q.一度に複数の病院に応募しても大丈夫?
問題ありません。
1社応募して不採用になったら次の病院に応募する進め方だと、選考と選考の間に時間があいてしまうので非効率です。
気に入った求人があれば、どんどん応募して内定のチャンスを少しでも増やしていきましょう。
ただ、あまりにも多くの病院に応募すると、それぞれの病院の対策に十分な時間が取れなくなってしまいます。
3〜4社程度応募して、書類通過が難しければ次の5社に応募するなど、無理のないペースで進めていくのがおすすめ。
また、応募する際は、必ず1つの転職サイトに絞ってからにしましょう。
2つ以上の転職サイトを使って応募した場合、同じ病院に応募してしまうリスクがあります。
看護師の転職活動は、計画的に効率よく進めることが大事!
忙しい看護師だからこそ、転職活動は計画的に効率よく進めることが長引かせないコツです。
ここで紹介したスケジュールを参考に、転職活動のスケジュールを立て、希望する条件をクリアする病院への転職を成功させてくださいね。
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