観察力やアセスメント力を高めたいものの、何をどう勉強したらいいのかわからないですよね。
そこで今回は、「どうすればできる先輩みたいになれるのか」にテーマを絞り、厳選した1冊を紹介します。
病棟でイレギュラーなことが起こったとき、
できる先輩たちは、何をみて、どう考えて、どう報告し、どう行動しているのでしょうか。
- 何となくやっているけど、自信が持てない
- 疑問に感じるけれど質問しづらい
- マニュアルをみるのは大変なので、端的に知りたい
このような悩みがある新人看護師さんに、ぜひ読んでもらいたい本です。
“できる看護師”になるには、応用力が大事!
来年の今頃、先輩たちのようにバリバリ働く自分の姿がイメージできない…
こんな不安があるのは、応用力が足りていないからかもしれません。
私がいう応用力とは、
基礎力がある、本質を見極められる、パターン認識能力があることを言います。
実際に看護師として数ヶ月働いてみて、
「基礎力が足りていない…」と痛感した人もいることでしょう。
勉強しなきゃと焦ってしまいますが、
残念ながら…毎日1時間勉強したところで応用力が身につくわけではありません。
なぜならば、
疾患や検査データ、スクリーニング評価など基礎知識のベースは必要ですが、正しいアセスメントへ導くためには点と点をつなげることが大切だからです。
一般的な看護本では、
「何をみて、どう考えて、どう報告し、どう行動しているか」まではわかりません。
つまり、
応用力を身につけたいなら、
先輩たちが「何をみて、どう考えて、どう報告し、どう行動しているか」一連を流れを知るってことが大事ってことですね。
ただし、
2021年6月「看護の鉄則」が出版されるまでの話。
この本さえあれば、今は誰でも”できる看護師”の頭のなかをのぞくことができるようになりました。
【新常識】”できる先輩”の頭のなかが誰でも見れるようになった
「看護の鉄則」は、たぶん本屋で見たことあるはず。
大ベストセラー「看護のトリセツ」の続編で、
どの科でも遭遇する、避けては通れない「症状」「トラブル」「疾患」についてまとめられています。
一見、
「べつに普通の本やん。これまでと何が違うの?」と思うのですが、比べたら一目瞭然!
アセスメントするために
どんな情報が必要で、どう見て、どう判断するのか、1年目でもわかるように丁寧に書かれています。
仮にプリセプターやペアの先輩がみて学べタイプであっても、この本を活用するだけで確実に応用力を身につけることができるでしょう。
補足
ちなみに、
私は2冊とも持っています。
あなたは応用力を身につけるためですが、私はちょっと違う理由です。
看護師15年目なので、最新のエビデンスを確認でき、古い知識や思い込みをアップデートできるから。
このブログでも、看護技術に関してのことを書いていて、間違った知識を教えるなんてことがないように、これらの本で念入りに確認しています。
新人看護師さんだけでなく、中堅・ベテラン看護師にもおすすめの1冊です。
▲このブログの人気記事「看護技術」を書くときも必ず参考にしてるよ
なぜ本?確実に応用力を身につける方法が「看護の鉄則」なワケ
確実に応用力を身につけたいなら、”できる看護師”から学ぶことがもっともてっとり早い方法です。
病棟でイレギュラーなことが起きたちとき、
先輩たちは動じることなく、冷静にテキパキと動いていてかっこいいですよね。
一方、1年目はアタフタするだけ。
できない自分にガッカリする人もいるでしょう。
教え上手な先輩なら、
「ここを見て、こう考えて、こうやって対処してるよ」「ドクターにはこう報告してるよ」と詳しく教えてくれるかもしれません。
ですが、
実際は現場は忙しすぎて具体的にかつ丁寧に教えてもらえないので、先輩たちの行動や姿から学ぶしかありません。
いわゆる、
昭和世代の先輩の背中をみて技術を盗むってやつ。
「いつの時代やねん」と思うかもしれないけど、看護業界では今も当然のようにあります。
…で、思い出してほしいことが1つあります。
先輩たちの行動をじっと見ているときのことを。
「こういうときは、こうするのね」とわかっても、
看護記録に書かれていない内容だと、なぜそうするのか?までは分かりませんよね。
「先輩の頭のなかをのぞけたらいいのに…」と思ったことありませんか?
それが可能になるのがこの本。
しかも…
“できる看護師“の頭のなかですよ。嬉しすぎる!!
なぜかというと、
各分野の経験豊富なエキスパートが、鉄則と根拠を示しながら具体的に解説しています。
ふわっとざっくりだった「何をみて」「どう考えて」「どう行動するのか」という先輩の一連の流れがすべて言語化されています。
しかも、ドクターによるリアルなコメント付きだから、ドクターの視点で治療の考え方を知ることができちゃうのも嬉しい。
例えば…
こっそりトイレに行こうとして転倒した患者さんを発見したとき。
「なんでここに閉じ込めるんや!」と怒鳴り、点滴を自己抜去した患者さん。
エスパーの能力が使えなくても、
“できる看護師”がどう考えて対処しているのか、のぞくことが可能です。
もし対応を忘れてしまっても、
何度でも本で学ぶことができるから、確実に応用力が身につくでしょう。
こんなチャンス逃すのはもったいないですよね。
看護の鉄則は、看護師が根拠をもって対応できるようになる本
看護の鉄則のコンセプトが、
「病棟でイレギュラーなことやトラブルが起こったとき、看護師が根拠をもって対応できるようになる本」です。
というのも、
「患者さんが転倒したときの看護師の初期対応の場面」で、看護師が真っ先に血圧計をとりに走るという光景に違和感を感じていたのがこの本を作るきっかけです。
もちろん転倒時の初期対応としてバイタルサイン測定は必要ですが、ほかにも観察すべきことが沢山ありますよね。
ギクッとした人は、「看護の鉄則」の142ページをみれば大丈夫!
話が少し逸れました。
このようなトラブルが発生したとき、私たちは具体的にどのような対処をすればいいのか体型的に学んできていません。
ですが、転倒のように
一般病棟で必ずといっていいほど遭遇する、メジャーな症状やトラブルは沢山あります。
というワケで…
何を観察して、どのように対処し、医師にどう報告し、その後の治療は何をするのか、ということが根拠を示しながら具体的に書かれているのがこの本。
あなたがこの本を活用すれば、根拠をもって対応できるようになり、どんどん自信がつき、1年後は先輩のように働けるでしょう。
最後に|良いものは、どんどん取り入れていこう
以上、「結局、どうすれば先輩みたいになれるのか」について紹介しました。
看護の鉄則は、「新人のときにマジでほしかった…」というのが本音。
というのも、
本の横スペースに書いてある内容が、「早く知っていれば…」という内容ばかりなんです。
それも当然で、
臨床経験にもとづくアドバイスや注意点、豆知識なので、早く知るほどメリットがあるってワケ!
ごめんなさい。
著作権の関係でチラッとしかお見せできませんが、こんな感じ↓
▲「看護の鉄則」のとある1ページ
この部分を読むだけでも、めちゃくちゃ勉強になります。
1年目でこの本が活用できるあなたが本当に羨ましい…。「看護が楽しい」って1年目で思えるなんてズルすぎる。笑
ここまで、良いことばかりで「どうせ宣伝でしょ」と思った人もいると思います。
でも、本当に良い本なので、純粋に勧めたいってだけなんですが…。
強いて挙げるならデメリットは、3440円(3240円+税)とちょっと高いってことぐらいですかね。
一人暮らしで節約中の看護師さんにはちょっと手が出しにくい値段かもしれないですが、買って損はしない1冊です。
いや、むしろ「なんで早く買わなかったんだろう…」と後悔する可能性が高いでしょう。
オールカラーで読みやすいので、
休憩時間に読んで、ぜひ現場で役立ててください。
▲Amazonならもっとも早い「当日」配送も可能です。