メモ帳にまとめていると便利な項目って何だろう…。
こんな悩みをお持ちのあなたのために、メモ帳にまとめておくと便利な7つの項目を紹介します。
というのも、私も新人のときに何度も困ったんです。
いざ聞きたいことがあるときに限って先輩(プリセプター)がいない…。
ナースステーションに聞ける先輩がいなくてビクビク、オドオドしないためにも、予めまとめておきましょう。
すぐに行動しないといけないときにパッと見れるものがあれば安心ですよ。
この記事を書いているのは、15年目看護師の「みも」です。(詳しいプロフィールはこちら)
健診クリニックで働く傍ら、看護師ブログ「中堅ナースの日常」を運営中。
当ブログは、新人看護師に向けて、「ポジティブな気持ちで働き、QOLを爆上げ」するヒントを発信しています。
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✓1年目が先輩によく聞かれることランキング(採血編)
現役ナースが教える!メモ帳にまとめておくと便利な項目リスト
では、さっそく紹介します。
新人ナースがメモ帳にまとめておくと便利な項目は以下の7つ↓
- PHSの番号
- 病棟の簡単な配置図
- 電子カルテの使い方
- 院内フロアマップ
- 処置の手順
- 患者さんやご家族によく聞かれること
- 疾患や薬など勉強したこと
それぞれの項目について、ひとつずつ分かりやすく解説していくね。
①PHSの番号
まず1つ目が、「PHSの番号」。
私たちナースが持つPHSの番号は固定ではなく毎日番号が変わる病院が多いと思うので、メモしておくのは以下のような番号です。
- よく出入りしているドクター
- 看護師長や主任
- 検査科
- レントゲン室
- 栄養科
電話付近に連絡先一覧があると思いますが、いざ電話しようとすると見つかりません。
番号が見つからなくて軽くパニックになったり、番号を見つけても押し間違えちゃったり。
よくかける番号をメモしておくだけでスッと連絡できます。
1分以上かかっていたのが、たった10秒で連絡することが可能になります。
つまり、かなり時間短縮できるってことですね。
②病棟の簡単な配置図
2つ目は、「病棟の配置図」。
これも書いてあると便利です。
というのも、
最初は準備するだけで時間がかかってしまいます。
例えば、どこに何があって、どこに捨てるのかなど基本的なことがわかりません。
わからないことがあるとそこで動きがパタリと止まり、時間ロスに繋がります。
先輩に聞けば解決するのですが、聞きたいことがあるときに限って先輩はいないし、見つかりません。
聞きやすい先輩たちは全員出払っていて、ナースステーションにいるのは怖〜い先輩たちだけ。
聞きたいのに聞けない…という最悪な状況に陥ってしまうのです。
予めメモ帳にまとめておけば、すぐに行動しないといけないときにパッと見れるので安心ですよ。
③電子カルテの使い方
3つ目は、「電子カルテの使い方」。
電子カルテは、患者さんの情報収集用の用紙、どこにどんな患者さんいるなどの病床マップ、処方箋などいろいろ印刷するものがあります。
また、検査データや看護記録などを見ますよね。
やり方はそれぞれあるので、メモしておくと後から便利です。
④院内フロアマップ
4つ目は、「院内フロアマップ」。
患者さんと検査に行ったり、レントゲン室やリハビリ、透析室にお迎えに行きます。
慣れるまでは「あれ?何階だっけ?」と焦ったりして、エレベーター待ちでメモを見ようとするけど、そういうときに限ってエレベーターがすぐきちゃう。
実際にわたしの経験談です。
しょっちゅう行くところは自然に覚えますが、たまーにしか行かない検査室や診療科だと2年目、3年目になってもメモを見ていましたよ。
病院内ではよく迷子になるので、スムーズに動けるようにするためにフロアマップをメモしておきましょう。
⑤処置の手順
5つ目は、「処置の手順」です。
病棟内で検査や処置をする際、その内容によって準備する医療機器や物品が異なります。
また、介助につくドクターで物品を渡す手順が違うこともあります。
もし病棟にマニュアルがあれば、縮小コピーしてメモ帳に貼っておくのが◎。
マニュアルがない場合は、先輩のやり方をメモしておいて、オリジナルのマニュアルを作りましょう。
以前の記事「メモの取り方」でも言いましたが、メモをまとめるときは必ず「余白スペース」を作りましょう。
余白スペースに「〇〇ドクターは、手順2と手順3が逆」とか「〇〇ドクターの手袋はLサイズ、△△ドクターはMサイズ」などを書いておきます。
業務がやりやすくなるオリジナルのマニュアルが完成しますよ!
⑥患者さんやご家族によく聞かれること
6つ目は「患者さんやご家族によく聞かれること」。
たとえば、「テレビカードの購入場所はどこ?」とか「売店は何時まであいてる?」「食堂はどこにある?」などはよく聞かれます。
その場で答えられず、いちいち先輩に聞きに戻るのも大変です。
どんなことを聞かれるのか先輩に聞いておき、スッと答えられるようにまとめておきましょう。
⑦疾患や薬など勉強したこと
事前に疾患や薬などを勉強しても、現場で活かすのが最初はとても難しいです。
メモ帳にまとめておけば、カルテを見て自分の勉強をしたことと比較できます。
「このために検査してるのか!」
「この治療のためにこの薬を使ってるんだ!」
本だけでは分からなかった「気づき」が増えれば、点と点がどんどん結びつき観察や注意ポイントがわかるようになってきます。
事前学習で悩んでいる新人ナースへ。
✓混合病棟などでいろんな疾患を見ている
✓事前学習が追いつかない
という人は、参考書を縮小コピーして貼るだけでもOKです。
カルテと比較して、気づいたり、学ぶことが重要なので、手書きにこだわらなくても大丈夫ですよ。
【まとめ】新人ナースがメモ帳にまとめておくと便利な項目リスト
新人ナースがメモ帳にまとめておくと便利なことは、次の7つの項目です↓
- PHSの番号
- 病棟の簡単な配置図
- 電子カルテの使い方
- 院内フロアマップ
- 処置の手順
- 患者さんやご家族によく聞かれること
- 疾患や薬など勉強したこと
予めまとめておけば、いざというときに役立ちます。
「安心」につながるので、休憩時間や振り返り時間などを有効につかってまとめておきましょう。
メモの取り方&まとめ方について知りたい!という方のために、以下の記事で詳しく紹介しています。
もしあなたが「朝の情報収集に時間がかかってしまう…」と悩んでいるなら、情報収集で取るべきリストもメモ帳にまとめておきましょう。
リストを見ながらチェックする流れをルーティンにすれば、効率よく情報収集ができるようになりますよ。
「聞くべきこと」と「調べること」を線引しておこう
聞くことも大事ですが、自分で調べることも大事です。
最初は何でもやさしく教えてくれていた先輩でも、似たような質問が続けば「自分で調べて!」と言われることもあります。
例えば、カルテを見ていたらグル音、ENT、IM、ED、ギネ…など、知らない医療用語ばかり。
聞いたほうが早いと思うかもしれませんが、先輩ナースは通常業務+指導しているので時間がありません。
「聞くべきこと」と「調べること」を判断しましょう。
とはいえ、「聞く」or「調べる」を判断することは、最初はとても難しいです。
ちなみに私の場合は、「すぐに行動するもの」を基準にして判断しています。
この基準で判断すれば、先ほどの医療用語は、すぐに行動するものではないですよね。
一方、患者さんをリハ室まで護送してと頼まれたけど、場所が分からない。
そんな場合は、「すぐに行動するもの」なので聞いても問題ありません。(※事前に院内マップをまとめておけば、聞く必要はありませんが…。)
先輩に聞くこと、自分で調べることをしっかり線引すれば、先輩との関係も良好に築けるはずです。
ただ、先輩によっては、メモをとろうとしたら「メモは取らずにしっかり聞いて!」とパシッと言われる場合があります。
もしそんな先輩にあたった場合の対処法はこちらの記事を参考にして乗り切ってくださいね。