どうも、こんにちは。看護師のみもです。
今回は、「上手なメモの取り方」についてお話します。
新しいことを覚えるとき、メモを取りますよね。
あなたはなぜメモを取りますか?
効率よく業務をするためとか、忘れないためと答える人も多いですが、実はそれだけではありません。
人間関係を円滑にする。
それもメモの力です。
メモの力を借りると業務がわかりやすくなり、人間関係も良好になります。
そこで本記事では、新人看護師さんに向けて「業務と人間関係を円滑にするメモの取り方」について紹介します。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
誰もが通る1年目。私と同じように悩んできた看護師さんに役立てば…と思い、当ブログを運営しています。
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できるナースほどメモを取る理由
ねぇ、杏ちゃん。
できるナースほどメモを取る習慣があるんだけど、どうしてだと思う?
きれいにメモしているから、分からないこともサッと見れるから…?
メモしたほうが覚えるとか?
惜しいけど、正解ではないんだ。
正しくは「上手にメモを取れる人ができるナースになる」でした。
引っ掛け問題じゃないですか?!
引っ掛けというより、一番伝えたいことを強調したかっただけ。
メモを取るのが上手になれば、誰でも「できるナース」になれちゃうんです。
え…?!
じゃあ、私でも「できるナース」になれるってこと?
そういうこと!
メモの力を見れば、なぜ「できるナース」になれるのか一発で分かるはず。
- メモは備忘録になる
- メモを取ったほうが印象がよくなる
- 問題の可視化ができる
- 振り返りの癖が身につく
メモは備忘録になる
国家試験のとき、ここは大事だから覚えておこうってこといくつもありましたよね。
例えば、必須アミノ酸。
必須アミノ酸は9種類あったと思うんですが、ちょっと思い出してみてください。
イソロイシン、バリン、ヒスチジン、リジン、ロイシン、トリプトファン、スレオニン…。
あと一個、何だっけ?
1年前は覚えていたことでも忘れるし、覚えようと思ってもすぐに忘れる。
私たちは人間は忘れる動物なんです。
そんなときにメモをしておけば、メチオニンと答えられるはず。(※国家試験中にメモを見ればカンニングになるので注意)
次から次に覚えることが多いからこそ、忘れないためにメモを取るのです。
先輩の質問に対してメモを見て答えれば問題なし。
覚えることが多いからこそ、メモが大事ですよ。
メモを取ったほうが印象がよくなる
記憶方法は、人それぞれ違います。
書いて記憶する人もいれば、目で見て映像で記憶する人もいる。
ただ、映像で記憶する人でも、メモを取るふりはしたほうがいいでしょう。
なぜなら、印象が悪くなるからです。
メモを取る人と取らない人では、相手に与える印象がガラリと変わります。
「牛乳とニンニク、小麦粉を買ってきて!」とお願いした場合をイメージしてみてください。
「分かった〜」とそのまま買いに行けば、「ぜんぶ買ってこれるのかな?」と心配するし、もし買い忘れがあれば「メモしないから!」とイラッとするはず。
一方、メモを取ろうとする人に対しては、「覚えよう」や「期待に応えたい」といった意欲とかやる気を感じます。
やる気がないよりも、やる気がある新人さんのほうが、「あれも教えたい」「これも教えたい」ってなるもの。
結局のところ心なんです。
指導者にやる気をアピールするために「メモを取る」ことは大事ですよ。
問題の可視化ができる
説明を聞いている最中に「あれ?」と思うことありませんか?
説明途中で「これはどういうことですか?」と聞くことができればいいのですが、ほとんどの場合中断できません。
あとで聞こうと思っていても忘れてしまい、分からないままとなってしまいます。
疑問に思ったことを走り書きしておくだけでも、不明点の解決につながり、分からないことが分からないという最悪なケースを予防できるでしょう。
振り返りの癖がつく
説明を聞きながらのメモは大変です。
じっくりメモする時間なんてないし、業務中は歩きながらのメモになるので、走り書きになりがち。
あとから見たときに「これって何のこと?」となる人も多いので、2冊のメモ帳を使い分けている人も多いことでしょう。
「走り書き用のメモ」を見て「まとめ用のメモ」をまとめる。
この流れが、結果的に振り返りになり、早く覚えることに繋がります。
「エビングハウスの忘却曲線」って聞いたことありませんか?
エビングハウスの忘却曲線とは、人が忘却するメカニズムを端的に表したグラフのことです。
よく勘違いされるのが、
時間による記憶量の変化ですが実際は違います。
縦軸に使用されているのは「節約率」。
節約率とは、忘れた知識を再び記憶しようとした場合、当初と比べて「どれくらい時間を節約できるか?」を表す数値です。
要するに、
「走り書き用のメモ」をまとめることは、振り返りの習慣をつき、記憶に定着しやすくなる!
イイコト尽くしってワケですね。
【実践編】具体的なメモの取り方&コツ
ここからは、具体的なメモの取り方について解説していきます。、
メモを上手に取るコツは3つ↓
- 日付、名前、業務名を書く
- わからないことは「カタカナ」で書く
- 略語をつくる
実際にわたしがメモする際、気をつけている3つのポイントです。
日付、名前、業務名を書く
新人の間は、必ず指導者がつきます。
看護師はシフト制のため、プリセプター制度であっても毎日プリセプターが指導するとは限りません。
トラブルを回避するため、いつ・誰に・何を教えてもらったのか?を書いておくことをオススメします。
例えば、A先輩に教えてもらって一人で実施OKの許可が出ていても、プリセプターが手技を見た際、全然できていない…となる場合も。
新人からすれば、教えてもらったとおり実施しただけ。
ところが、
プリセプターからすれば、適当に実施していると勘違いします。
このような誤解を招かないためにも、「A先輩に教えてもらった」と伝えれば勝手に実施したとはなりません。
あなたの信用を守るために、いつ・誰に・何を教えてもらったのか書いておきましょう。
わからないことは「カタカナ」で書く
わからないことはカタカナで書く癖をつけておきましょう。
説明されるときも、カルテを見ても、医療用語やら専門用語がバンバン使われていてチンプンカンプン。
「あとで調べよう」と思っても、忘れてしまいます。
ですので、
カタカナで書いておけば、メモを見直したときにパッとひと目で分かるのでおすすめです。
略語などMyルールをつくる
メモを取る際、略語などMyルールを作っておきましょう。
というのも、
新人によくありがちなのが、メモに集中しすぎること。
メモを取ることに囚われてしまい、肝心な話が聞けていない。
あとから振り返りをしても意味がわからない。
「覚えるためのメモ」から「メモを取る」に目的がすり替わっていることが原因です。
また、先輩の業務のなかに「後輩指導」も含まれるのですが、通常業務+指導となります。
時間がないなか教えるので、先輩の貴重な時間を取りすぎないためにもメモはササッと取りましょう。
スピーディーにメモする際に、Myルールの略語が大活躍します。
Myルールの略語は、
ドクターはDr、患者はPtなど もともとある略語を使ってもいいし、オリジナルを作っても◎。
ただし、
Myルールをつくるときに一番大事にしてほしいことが、あとからみて分かるものにすること。
「なんじゃこりゃ〜」とならないために一定のルールを使い分けましょう。
「走り書き用」におすすめのメモ帳はコレ!
メモするタイミングは突然やってきます。
ポケットからスッと取り出せるように、コンパクトなものを選びましょう。
また、常に2冊のメモ帳を持ち歩くので、リング部分が上のものを選べばひと目で「走り書き用」とわかるのでおすすめ。
メモした後、捨てやすいカットオフタイプもポイントです。
走り書き用のメモをまとめるときのポイント
ここからは、
先ほど紹介した「走り書き用メモ」をまとめるときのポイントを解説していきます。
メモを取ったら、休憩時間や空き時間、自宅に帰ってから「まとめ用メモ」にまとめましょう。
当日のメモは、その日のうちにまとめておくのがオススメです。
- 余白をつくる
- 色は3色まで
- まとめてみて出てきた不明点は付箋に書き出しておく
余白をつくる
メモにはコメント欄として余白をつくっておきましょう。
教えてもらった内容を実践したときに出てきた疑問点や、失敗点、気をつけたいポイントなどを書き足すことができます。
分かりやすく言うと、
自分用のマニュアルを作るイメージです。
オリジナルの注意点を書き込んでおけば、同じ失敗は繰り返しません。
ミスなどイレギュラーが起きた場合、付箋でメモをアップデートするのが◎。
色は3色まで
メモを取るときは、2色(黒・赤)がオススメ。
基本は黒色でメモをとり、とくに重要なこと、注意しなくてはならないことは赤色で書いたり、線を引く、囲んでおけばひと目でわかります。
もし疑問点や、あとで調べたいことを色分けしたい場合は、青色を使うのが◎。
ただし、
カラフルすぎるとかえって見づらくなるので、文字色は3色までが見やすいでしょう。
まとめた後に出てきた不明点は付箋に書き出す
走り書き用メモからまとめ直すとき、「これってどういう意味だっけ?」「ここ聞こうと思ったけど忘れていた」というところが出てきます。
不明点は1つずつ、付箋に書き出しておきましょう。
また、疑問点の解決はできるだけ早いほうがいいので、翌日には確認できるようにしておきます。
その付箋を見せながら質問すれば、指導者もあなたが何に困っているのかひと目でわかるってワケです。
また、「ちゃんと復習している」のアピールにもつながるのでおすすめ。
もし説明を聞いた先輩が休み、夜勤の場合は、当日の指導者に聞いてもOKです。
当日の指導者に聞く場合は、
「昨日〇〇先輩に教えていただいた△△について質問があるのですが、今お聞きしてもよろしいですか?」と声をかけてみましょう。
その後、教えてくれた先輩に別の先輩に聞いたこと、内容はこれでいいのか再度確認すれば完璧です。
「まとめ用」におすすめのメモ帳はコレ!
普通のバイダーファイルは見出しの部分など、中の紙よりも一回りほど大きい。
ちょっとしたことですが、かさばってしまいます。
ですが、このメモ帳は、中の紙とほぼ同じ。ポケットにすっぽり収まるサイズです。
リングも開け閉めしやすく、カラーも豊富なので好きな色を選べるのもお気に入りポイント!
【まとめ】業務と人間関係を円滑にするメモの取り方
実習のときにも感じていたと思いますが、聞きたいときに先輩はいません。
探しても見つかりません。
メモをしていれば、先輩を探さなくてもササッとできるし、できたら自信にも繋がります。
業務を覚えるために、メモを取る習慣をつけましょう。
では、メモの取り方&コツをおさらいします。
走り書き用のメモをとる場合、気をつけることは以下の3つ↓
- 日付、名前、業務名を書く
- わからないことは「カタカナ」で書く
- 略語をつくってスピーディにメモする
まとめる際のポイントは以下のとおり↓
- 余白をつくる
- 色は3色まで
- まとめてみて出てきた不明点は付箋に書き出しておく
オリジナルのマニュアルをつくっていくイメージです。
きれいに書くというよりも、パッとみてわかるものを作りましょう。
実際に新人ナースがメモ帳にまとめてあると助かる項目をリストアップしました!
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