看護師の仕事は、座って作業する時間よりもほぼ立ち仕事のほうが多いですよね。
勤務後はパンパンにむくんでゾウのような足になるため、着圧ソックスが欠かせません。
しかし、「履いたらかゆくなった」「脱いだ後にかゆい」という経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
着圧ソックスでかゆみを感じてしまう原因はいくつかあります。
そこでこの記事では、着圧ソックスのかゆみがつらい看護師さんに向けて、かゆくなる主な3つの原因と具体的な対策方法について解説していきます。
おすすめの着圧ソックスも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
着圧ソックスを履いているとき、脱いだ後もかゆい原因は3つ!
着圧ソックスがかゆい原因は以下のとおり。
着圧ソックスがかゆい主な原因は3つあります↓
- 締め付け(圧)が強すぎる
- 素材が肌に合っていない
- 肌が乾燥している
①締め付け(圧)が強すぎる
着圧ソックスを選ぶ際、自分にあった圧を選ぶことがポイントです。
ところが、看護師の勤務後の足はゾウのようにパンパンになるため、多くの看護師は「一番圧が強いもの」を選びがち。
看護師に人気の「ナースリー」で着圧ソックスを買う場合、
- ふくらはぎ部分⇒22〜25hPa
- 足首部分⇒30〜44hPa
- 足の甲部分⇒18〜33hPa
緩めの圧〜強めの圧まで、圧を選ぶことができます。
きつすぎる圧は、むしろ締めすぎによって血行不良を起こし、かゆみを引き起こすことがあります。
また、脱いだ後もかゆみを感じる方は、強すぎる圧から開放された反動で、急激に足が温まることにより、痒くなってしまうのです。
つまり…
着圧ソックスを履いたときにかゆい、
脱いだ後もかゆいというあなたは、きつすぎる圧を選んでいる可能性があるってわけですね。
②素材が肌に合わない
多くの着圧ソックスは、ナイロンやポリウレタンなどの化繊繊維が使われています。
化繊繊維は肌を刺激しやすい素材のため、敏感肌の看護師さんはチクチク感じたり、かゆいと感じるかもしれません。
また、ナイロン素材は、吸水性が低く、着圧ソックスと足の間で蒸れてしまい、蕁麻疹や湿疹ができる方もいます。
さらに、履き口のゴムが肌に合わないと感じる人も。
一番弱い圧の着圧ソックスを選んでいるのにかゆくなる方は、素材が肌にあっていない可能性があります。
③肌が乾燥している
靴下を脱ぐと白い粉がまるでフケのようにパラパラ…。
白い粉がびっしり付いた靴下を素早く丸めて隠したくなっちゃったことがある方は、肌が乾燥してかゆみが出ているかもしれません。
「すね」や「かかと」は、もともと皮脂腺が少なく乾燥しやすい場所。
着圧ソックスによる摩擦も加わって、ますますカサカサになってしまうのです。
とくに化学繊維は、水分を奪いやすい素材のため、着圧ソックスによって肌が乾燥しやすくなります。
着圧ソックスでかゆみを感じたときの3つの対策方法
むくみ解消されるけど、かゆいのは嫌!という看護師さんは、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、着圧ソックスを履いてもかゆくならないための対策方法を3つ紹介します。
- 自分の身体にあった着圧を選ぶ
- 肌を保湿する
- 肌にやさしい素材を選ぶ
①自分の身体にあう着圧を選ぶ
圧が高いほど効果がありそう…と思いますが、圧の高さと効果は比例しません。
つまり、
効果を十分に感じるためには、自分の身体にあった圧の着圧ソックスを選ぶことが一番大事ってことです。
自分の身体にあった圧ってどうやったらわかるの?
自分にあう着圧の強さには個人差があります。
はじめは一番弱めの圧から試して、徐々に強い圧を使って自分の身体にあう圧を選びましょう。
履いていてラクと感じる着圧ソックスを選ぶのがコツです。
②肌を保湿する
手荒れ防止と同じように、日頃から足が乾燥しないように保湿ケアしましょう。
足が潤っている状態であれば、かゆみを防いだり、軽減したりできる可能性があります。
とくにお風呂上がりや冬場は乾燥しやすいため、保湿クリームをたっぷり塗ってあげましょう。
③肌にやさしい素材を選ぶ
着圧ソックスを購入する際に「素材」もチェックするようにしましょう。
とくに敏感肌の方は、ナイロンやポリウレタンなどの化学素材が使われていない着圧ソックスがおすすめ。
綿やコットン、シルクといった肌にやさしい素材を選ぶようにしましょう。
もちろん綿やシルクでもしっかり着圧効果があるうえに、蒸れることもないのでかぶれにくい素材です。
ただし、「メディキュット」や「医療用」の着圧ソックスは、化繊素材です。
かゆくなりにくい綿素材の着圧ソックスを探すなら…
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「着圧ソックス」は、看護師にとって欠かせないアイテム
看護師の足のむくみは永遠のテーマといっていいでしょう。
1日働いた後の足はゾウのように太くなり、さらに「だるさ」も加わります。
というのも、看護師の仕事は、常に立ちっぱなしだからです。
ちなみに、健診クリニックで働く私の1日のスケジュールはこんな感じ↓
- 朝8時に出勤
- 採血や血圧、聴力、内視鏡補助などをこなす
- 昼休憩でようやく座る(約60分の休憩)
- 午後も健診業務で立ちっぱなし
- 17時に帰宅
病棟で働いていたときみたいに、シャワー介助や洗髪、お風呂介助、清拭、体位変換…というような業務はないですが、常に立ちっぱなし。
病棟ナースと一緒で、ようやく座れるのがお昼休憩です。
それまではずっと立って作業。そりゃあ、足だってむくみますよね。
病棟の時も座ってする作業といえば、カルテ記入のときだけ。
個人クリニックで務めている時さえも、患者さんがいなくても立って待機が当たり前でした。(⇒クリニックの仕事内容)
座って働ける看護師の職場はかなり限られそう…。
看護師をしている限り、立ち仕事は避けられないため、むくみを予防するには「着圧ソックス」は必須アイテムです。
最後に…
立ち仕事である看護師にとって「むくみ」は、死活問題ですよね。
夜勤後は、日勤よりももっとゾッとするむくみっぷりです。
何も対処しないと足のだるさの原因にもなるので、予防するのがおすすめ。
一番簡単にできるむくみ対策が、着圧ソックスをはいて仕事をする方法です。
ただし、圧がきつすぎたり、素材によっては「かゆみ」が出てしまいます。
自分にあった着圧ソックスを見つけることが、むくみ予防のコツです。
上手に着圧ソックスを使ってむくみを解消してくださいね。