無事に内定が出て、ホッと一息つく人もいることでしょう。
しかし、転職活動は「内定が出てすべてが終わり」というワケではありません。
内定を承諾する意思を表明したり、現職の退職手続きなど、意外とやるべきことは多いです。
現職に迷惑をかけずにスムーズに退職できるよう、内定が出された後に行うべき行動について確認しておきましょう。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
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「内定通知書」を確認する
内定が出たら、まずやるべきことは「内定通知書」の確認です。
内定通知書とは、内定を通知する書面のことを指します。
別途、勤務条件を期した書類(労働条件通知書)をもらっていればOKですが、もらっていない、または給料や休日など雇用条件がハッキリ書かれていない場合は要注意です。
というのも、
労働条件に関する通知は、労働基準法で義務付けられています。
労働基準法に定められた条件を満たす必要があり、これが事実と異なるものであれば労働者は契約を解除できるのです。
必ず掲載しなければならない内容は以下のとおり↓
- 契約期間
- 就業場所
- 業務内容
- 勤務時間
- 休日休暇
- 賃金について
- 退職に関する事項
- 社会保険と雇用保険
他にも雇用形態に応じて明示すべき内容があるので、正社員以外で雇用される場合は、自分の雇用形態に合わせて条件を満たしているかチェックしておきましょう。
これらの内容で問題がなければ、応募先の病院へ電話をし、内定承諾書にサインします。
看護師転職サイトを利用している場合は、看護師転職サイトから内定通知がきます。返事をする際も、応募先ではなく看護師転職サイトに電話をかければOKです。
現職で退職準備をする
転職先が決まったら、まず現職の直属の上司に退職する旨を伝えましょう。
この直属の上司とは、同じ部署で直接仕事の指示をもらっていた人のこと。
病棟で働いている場合は、「看護師長」のことです。
転職が決まるとつい、うっかり同僚などに話をしてしまうこともありますが、職場の雰囲気に影響を与える可能性もあるため、むやみに広げるべきではありません。
また、仕事の引き継ぎなどへの影響もあるので、退職希望日は余裕を持って設定して伝えましょう。
病院によっては、就業規則で1ヶ月前、2ヶ月前までに申し出る必要もあるため注意です。
退職の意思を伝える際は、できるだけ繁忙期は避けて、落ち着いているタイミングで伝えることを心がけましょう。
法律的には、退職の旨を伝える際は、口頭のみでも問題ありません。
ただ、のちのち病院とのトラブルを避けるためにも書面で残しておいたほうが◎。
書面で残す場合は、退職願か退職届を提出します。
「退職願」は退職した旨を病院に伝える書類で、「退職届」は病院とあなたの合意後に退色を届け出るもの。
「退職願」「退職届」どちらでも構いません。
病院や施設によっては、退職願や退職届を書いて提出するのではなく、決まった形式の書類に署名、捺印をすることもあります。
勤め先のルールを確認しておくと手続きがスムーズですよ。
退職日の決定
退職の旨が受理されたら、退職日と入職日を決めていきましょう。
入職日を決めると、転職先病院はその日程に向けて受け入れ準備を進めるため、基本的には変更ができません。
仕事の引き継ぎに要する時間を考慮し、余裕を持ったスケジュールで組み立てましょう。
仕事の引き継ぎを行う
退職の旨を伝えたら、仕事の引き継ぎを行いましょう。
あなただけが行っていた業務や委員会があり、後任の人に引き継ぐ際は、相手に少しでも不安を与えないようにするのがポイントです。
マニュアルを作成しておくなど、念にな念を入れておきましょう。
というのも、
中途半端な引き継ぎをしてしまうと、辞めてからも電話で確認されてしまう可能性があります。
有給消化中に転職先への入職に備えよう!
引き継ぎまでしっかり終わらせて、いよいよ有給消化に入りましょう。
有給が溜まっていれば、1週間以上休めるという場合もあるのではないでしょうか。
この休みの期間に何をしても自由です。過ごし方としては以下の2パターンが多いようです。
リフレッシュする
看護師をしていると、有給消化期間くらいでしか長期間休めない人も多いはず。
そのため、思い切って海外旅行などに出かける人もいます。
通常の平日にいけるため、お盆や正月とは違って混雑もないし、費用を抑えられるのも魅力的です。
実家に帰省して両親にきちんと転職の報告をしても喜ばれるでしょう。
また、寮などに住んでいた場合は、転職に伴い引っ越しをする必要があるかもしれません。
有給期間に新生活の準備をするのも良いでしょう。
スキルアップしておく
休み期間中にまとまった勉強時間を確保できるチャンスです。
同じ看護師といっても診療科目が異なるとゼロからスタートを切ることになります。
入職してからなるべく早く業務になれるよう、専門的な知識の予習をするのもオススメです。
最後まで気を抜かず、新生活をスタートさせよう!
転職活動で内定が出てからこそやるべきことがたくさんあります。
本当に内定を承諾してよいのかしっかり考えることはもちろん、現職に迷惑をかけずに円満退職することも大切です。
案外、世間は狭く、またどこかで一緒に働く機会があるかもしれません。
何より社会人として最後まで礼儀を忘れてはいけませんよね。
次の職場でスムーズなスタートが切れるように、内定〜入職までの流れはしっかり覚えておきましょう。
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