もう限界。
仕事に行きたくない…。
と思ったときに頭によぎるのが「休職」です。
しかし、入職して数ヶ月の新人看護師が休職できるのか…と不安ですよね。
そこでこの記事では、新人看護師が「休職したい」と思ったときに知っておきたいことをまとめました。
- 休職することは甘えではない
- 休職したい新人看護師が申請する方法
- 休職する前に確認すべき3つのこと!
- はじめての休職期間!有意義に過ごすコツ7つ
仕事に行きたくないは甘え?病院へ行くタイミング
毎朝、仕事に行くのが辛すぎる。
仕事に行きたくないのは甘えなのはわかってる。
でも、行きたくないよ…。
いやいや…全然甘えなんかじゃないよ。
「仕事に行けない」とか「仕事に行くのが辛い」と思うことは、心療内科ではとても一般的な症状のひとつ。
それ以外にも、気分が落ち込む、意欲がわかない、食欲がない、眠れない、集中力が落ちて仕事が手に付かない&ミスが増えた…等など、症状は人それぞれです。
あと…こんな症状は出ていませんか?
・記憶力が悪くなった
・情報が頭に入ってこない
・悪くことばかり考えてしまう
新人看護師の多くは、これらの原因を出来の悪い自分のせいにしてスルーしがち。
こういった症状が出ている場合には、早めに心療内科・精神科へ相談しましょう。
メンタル改善する方法を大きく分けると、
①服薬治療
②休職
の2つです。
仕事をしながら治療もできますが、ほとんどの新人看護師は休職しながら治療をしています。
休職したい新人看護師が申請する方法
ここからは、休職までの手続きを詳しく解説していこうと思います。
①就業規則を確認する
「休職について」就業規則に記載されている内容を確認しておきましょう。
具体的には何を見ておけばいい?
必ず見ておきたいことは、
- どの社員に休職を認めるのか
- 休職を認めるときの条件
- 休職中の給料
- 休職期間
- 休職期間中の義務
- 復帰後の待遇
…等など、一通り見ておくとトラブルは避けられます。
②医師の診断書をもらう
診断書の提出が休職を認める条件に含まれている病院も少なくありません。
つまり、診断書なしでは休職できないケースも多いってことです。
心療内科・精神科に行った際に、診断書を書いてもらっておくと、申請がスムーズにできますよ。
③休職を申し出る
休職したい場合、まずは看護師長に申し出るのが一般的です。
どうしても師長に言いづらいときや休職を受理してもらえないときは、看護部長や院長、人事課など話しやすい上司に相談でもOK。
また、病院によっては申請に必要な書類の提出や面談がある場合があります。
人手不足を理由に休職を認めない師長もいるので、診断書を見せながら話すのが効果的!
休職する前に確認すべき3つのこと!
休職をする前に確認しておくべきことがあります。
それは次の3つです↓
- 休職の期間
- 給与支給の有無
- 病院との連絡方法
休職の期間
休職期間の平均ってどのくらいなんだろう…?
休職するときに気になるのが、みんなの休職期間ですよね。
休職によって穴をあけることに後ろめたさを感じたり、同僚や先輩たちに負担がかかることを申し訳なく思ってしまうもの。
休職期間の平均が公式に発表されている訳ではありませんが、だいたい2〜3ヶ月と思っていていいでしょう。
というのも、
診断書には暫定的に1〜2ヶ月休職と記載し、その後は必要に応じて延長するのが一般的な流れです。
ただ、休職制度は勤め先である病院ごとの就業規則によって定められています。
休職の限度期間が半年の場合もあれば、1年以上OKな病院も。
就業規則で休職の期間は必ずチェックしておこう!
あと…
休職することでよい方向に向かうのならば、長期的な迷惑にはならないのでゆっくり休んでいいと思います。
休職期間中の給料
休んでいる間もちゃんと出るの?
休職することを決めるとき、真っ先に不安になるのが金銭的な問題ですよね。
お金の問題があるから休職できない…と考える人もいるでしょう。
休職中の給料については、就業規則にどのように定めてあるかで変わってきます。
一切支給されない病院もあるし、半年くらいまでは満額支払われて、その後に徐々に減って無休になるケースも。
あなたの病院の就業規則を確認しておきましょう。
いま就業規則みたら無給って書いてある!?
どうしよう無給は困るよ…。
給料が出ないときは、傷病手当を申請すれば大丈夫!
保険組合にも確認を取りましょう!
勤め先との連絡方法
あらかじめ休職中の連絡方法を決めておくと安心です。
連絡方法は電話でもメールでも構いません。
あなたの状況に合わせて連絡しやすい手段を病院側に提案しておきましょう。
また、状況報告のタイミングも決めておくのがポイントです。
というのも、
病院側としても求職者の状況を把握しておく義務があります。
ただ、頻回な連絡はあなたの負担になり、症状がぶり返すことも。
前もって連絡するタイミング決めておけば、心の負担を少し軽減できます。
はじめての休職期間!有意義に過ごすコツ7つ
ここからは休職中の過ごし方について「7つのコツ」を紹介します。
実際にわたしが休職中にやってよかったと思えるものを厳選しました。
しかし、大前提として
- 主治医に相談する
- 焦らずに自分の体調と相談しながら実践する
この2点は守るようにしましょう。
休職中は判断力や注意力が低下しているので、自己判断のみで行動すると治療の妨げになることもあります。
休職期間を有意義に過ごしたいなら、焦らず専門家を頼ることを原則に実践しましょう。
コツ①自己判断で通院・服薬をやめない
まず1つめのコツですが、自己判断で通院・服薬をやめないことです。
と思うかもしれませんが、
私たち看護師って、内服を自己中断する患者さんには厳しいけど、自分には甘い?というか自分は例外と思っている人が意外と多いです。
体調が戻ってくると「自分はもう大丈夫」と思ってしまいがち。
元気になってきたからといって、自己判断で通院をやめたり、内服を中断はやめましょう。
コツ②身体と心の回復を優先する
まずは仕事から距離をとって、しっかり休むことに専念しましょう!
業務に関する連絡をしたり、できていなかった看護の勉強をする生活だと、気持ちは全く休まらず、焦りばかり生まれて逆効果です。
何もせずにボーッと過ごして心と身体を十分に休めることが、今のあなたに必要なこと。
復職したらゆっくり休むことなんてできないから、
休職中に旅行へ行きたいな〜。
行ってもいい?
休職中だからといって旅行に行くこと自体は問題のあることではありません。
しかし、主治医から体力が戻っていないと判断された場合は、旅行は控えて安静・加療を優先しましょう。
コツ③リラックス方法を探す
看護師の仕事は、不規則なシフトだったり、過度なストレスがかかります。
自分なりのリラックス方法を探しておくことは、職場復帰した際の症状緩和や再発防止につながるのでオススメです。
自宅でできるリラックス方法の一例としては…
- 深呼吸をする
- 好きな音楽を聞く
- ホットドリンクを飲む
- アロマで癒やされる
- ストレッチ&ヨガをする
- 瞑想する
- 長時間の入浴
…等など。
自分にあったリラックス方法を探しましょう。
コツ④休職前の体力をキープする
休職期間に入ると、一日中立ちっぱなしだった勤務中に比べて、どうしても体力が低下します。
体力が落ちた状態で復職すると、だんだん休みがちになって再度休職する恐れがあるのです。
体力を維持するための方法として、
- 30分程度のジョギング
- 長時間の散歩
- リングフィットアドベンシャー
…など、軽い運動をしましょう!
とくに今はコロナ禍だし、気温が30度を超えていたり、突然の豪雨などもあるので、家の中でできるリングフィットアドベンチャーがオススメ!
遊びながら体力づくりできるのは嬉しいですよね。
また、気になる部位に合わせて筋トレもできるので、体力づくりにもってこいです。
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コツ⑤休職に至った原因を洗い出す
休職して少し落ち着き回復してきたら、休職に至った原因を洗い出してみましょう。
職場から距離を置くことで、それまでの自分の状況を客観的に見つめ直すことができます。
客観的に見ることで、復職後のあなたの仕事の進め方を劇的に変えるヒントが隠されているかも。
紙に書き出して、具体的にどの業務や人間関係がストレスになっていたのか考えてみましょう。
ストレスになっていたのときの「SOSのサイン」も思い出しておくと◎。
コツ⑥復職について考える
先ほどの「コツ⑤休職に至った原因を洗い出す」をすれば、自然と対処方法も見えてくるはずです。
復職後にどう働きたいのか…を考えてみてください。
例えば、職場環境が悪くて休職に至った場合、同じ病棟に戻っても再発リスクが高くなります。
そういった場合は、異動を希望することになるでしょう。
その際に、具体的に「どの業務から外してほしいのか」や「こういう形なら対処できる」と方策を話すことになります。
看護部長や師長など手強い相手と話すときに、非常に役立つのです。
休職したんだから、前と同じように働けると考えるのだけはやめよう。
無理なく仕事をこなすことを優先して考えるのがコツです。
もし1人で考えるのが難しい場合は、主治医や就労支援機関などの第三者に相談して有益なアドバイスをもらうのもオススメ。
コツ⑦状況次第で転職に向けて動き出す
復職か、転職か…。
復職しても同期と比較されてメンタルがぶっ壊されるのが目に見えてるし、かといって転職しても看護師としてやっているか自信がない。
転職活動をスタートさせてよいかは、職場復職と同様に必ず主治医の判断を仰ぎましょう。
しかし、迷っているなら、次のポイントを判断の基準にしてみてください↓
- 異動を認めてくれない
- 同じ病棟に戻れない
- 過重労働を強いるなど、社員への健康配慮に欠ける
- 今の病棟に戻ることを考えると気が沈む
- 人事考課(能力や勤務態度に対する評価)に影響が生じる
現職にとどまるのが得策でないと思う場合は、転職を検討するほうがいいですね。
まとめ
ここまで、休職する場合の手続きの方法や休職する前に確認すべこと、休職中の過ごし方について解説してきました。
休職することを甘えと感じたり、迷惑かけると思うかもしれません。
しかし、休職することでよい方向に向かうのならば、長期的な迷惑にはならないのでゆっくり休んでいいと思います。
少し落ち着いてから、今の病院で頑張るのか、新しい職場にするのか、考えてみてください。
いろんな不安があると思いますが、意外と何とかなります。
新人看護師であっても…。
といっても、今は判断力が落ちているので、とりあえずゆっくり休むことに専念しましょう。
もし休職中に転職することになったら、こちらの記事も参考にしてくださいね↓
https://nurse-3.info/gacha-20446