仕事がつらくて泣いてしまう看護師さんへ。
私は新人のとき、キャパオーバーになってしまい、毎日のように泣いていた時期があります。
もう毎日がいっぱいいっぱいで、つらいのに課題や受け持ちがどんどん増えていく。
精神的にギリギリでした。
そんな実体験から思ったことをつらすぎて仕事を辞めたいと悩んでいる看護師さんと共有したいと思います。
仕事のことを考えるだけで涙がでた!【もはや末期】
精神がまともに機能しているうちに、その状況から脱出すればよかった…と私は思います。
もし、つらいこと以上に仕事が楽しいと思えるなら別ですが…
毎朝この世の終わりのように感じたり、通勤途中で涙が出たり、不慮の事故を考えたりする状況になっていました。
そこまでストレスに感じるほどなら、ちょっと休んでみるか、辞めることを考えておけばよかったなって。
経験上、つらい環境に居続けてもどんどん精神を削られ、いろんなものを失うだけです。
よくあんな状態で仕事を続けられたなと振り返って思いますね。
これは私の体験談なんですが、
新人のときは追い込まれていて、「期待に答えなきゃ」「必死でやらなきゃ」という焦りで、誰よりも早く出勤をしたり、サービス残業をしたり、寝る時間がたった4時間だけ。
毎日仕事に追われて、自分の気持ちがいっぱいいっぱいになって、冷静さも失っていました。
これが過労だなんて、深く認識していなかったんですよ。
それよりも「与えられた仕事をこなさねば…」ってことばかり考えていましたね。
もちろんしんどかったけど、そんなメンタルだったから
「何のために働いているのか?」
「私は何をしたいのか?」
いろいろわからなくなっていたんですよ。
この仕事をする意味ってのがわからなくなってしまい、次第につらくて毎日泣くようになっていきました。
やがて、急に号泣ってパターン。もう色々麻痺していたんでしょうね。
しんどいときは平常心を失い、つらい感情だけが突出するもの。体は正直で、涙が自然とでたってことですね。
この頃、よく職場のトイレで声を押し殺して泣いていました(←末期症状)
しかも、「つらくても苦境を乗り越えなきゃ」とか思っていたんです。
明らかに職場環境の悪さも問題だったのに、すべて私の能力が低いせいだって思ってしまったんですよね…。(それも大いにあるですけど。笑)
この仕事を選んだ理由は、ちゃんとあった
私が看護師を選んだのは、手に職を持ちたかったから。
看護師としていろんな経験を積むために、大きな病院に就職しました。
それなのに、想像以上の仕事量でいっぱいいっぱいになり、「何でこの仕事を選んだっけ?」って本来の目的を見失うほど。
もちろん、知識もスキルも学ばせてもらって、最初はそれがすごく嬉しかったし、身になっている実感もありました。
「この病院に入ってよかったな〜」と思った時期もありました。本当に…。
やりがいを感じていたし、採用してくれた感謝は今でもしています。
でも…いつしか、やりがいとかそんなん吹っ飛んでいったんですよ。
サービス残業とか新人いじめが習慣化していたし…ね。
いや、まじで悲劇のヒロイン化しちゃっていたんですよ。
早い段階でまわりに「助けて!」と言わなかった自分も悪いし、自業自得な部分ではあることは否めませんね。
自分を見失わないためならズル休みしたっていい。【壊れてからではもう遅い】
つらさが増してくると、思考回路も判断力もブレてくる。
そうなると、自分がどれほど追い込まれているのかがわからなくなってきます。
一般的な「つらいレベル」がわからなくなるのです。
「まだ大丈夫だろう…」と思っていても、それを友達に相談したら「かなりヤバいレベルだよ」とビックリされることも。
つらいことに対して耐性ができてくるんですよ。
いい言葉でいうなら我慢強い、忍耐強くなったと言うのでしょう。
でも、悪い言葉で言うなら、感覚が麻痺してきているとも言えます。
精神的につらいレベルがどんどん高くなってきているのに、つらいことをたくさん経験しているが故に自覚がなくなってどんどん追い込んでいく。
そんな状況にいくと、休むタイミングや悩みを打ち明けるタイミングも失ってしまいがち。
だから、早い段階で休息するべきなんです。
素直に打ち明けれる環境であれば、正直に「精神面がつらいんで休ませてください」と言ったらいいと思います。
でも、そうではない環境なら、ズル休みしてもいいと思うんですよね。
誤解されぬよう補足しておきますが、決して安易な気持ちで「ズル休みしていいよ」と言っているわけではありません。
私自身、ズル休みしてガス抜きをして休息する大事さを身に持って痛感したことがあるからです。
体調は万全でも、精神的につらかったり、涙がでてしまうようならズル休みしてもいいと思います。
体は少し休めば回復するけど、心は一度壊れたらなかなかすぐには回復できない繊細なもの。
壊れてしまってからではもう遅いですよ。
【最後に】仕事がつらくて泣いてしまう看護師さんへ。
あなたはつらい思いをするために、今の病院で働いているわけではないはずです。
就職するときに、別のちゃんとした理由がありましたよね?
精神的なつらさの対価としてお金をもらっているわけではないですよね?
「考えている暇はない」という場合は、少しでも余裕がある段階で、ガス抜き(ズル休み)が必要です。
私はかなり怠ってしまい、故にあの末路。
つらい思いして、しんどい思いして働いても、その先に待っているものは何でしょう?
病院のベッドだったら最悪です。本当にそうならなくてよかった…。
「希望」が待っていると思えるなら続けるのもありだと思います。
ですが、絶望的でこれ以上続けるとメンタルが崩壊するだけなら、自分の身の安全を考えないとね。
自分を守れるのは自分しかいないから。