履歴書を書くにあたって、志望動機や自己PRは病院が求める人物像をイメージしながら書く必要があります。
案外、イメージして書くのは難しいため、なかなか書けないと悩んでいる看護師さんは多いでしょう。
そこでこの記事では、採用担当者の目に留まる志望動機や自己PRを書くコツを紹介します。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
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そもそも「志望動機」と「自己PR」の違いとは…?
履歴書を書こうと思ったときに、「志望動機」と「自己PR」の内容がかぶってしまう人は少なくありません。
しかし、「志望動機」と「自己PR」は、それぞれに役割が違います。
志望動機には、たくさんある中からなぜこの医療機関に応募しようと思った理由を書き、入職後に貢献できること、実現したいことを伝えましょう。
一方、自己PRには、「何ができるのか」「自分はこんな人間です」といったアピールポイントを書き、入職後にどう貢献し、活躍できるかまで伝えます。
とはいえ、
志望動機の「入職後に貢献できること」と自己PR欄に書く内容はかぶってしまいやすいです。
そこで志望動機と自己PRに差をつけてわかりやすい内容にするためには、
- 志望動機に書くのは「これから頑張りたいこと」など未来のこと
- 自己PRに書くのは「自分が経験して学んだこと」など過去のこと
と書くのが良いでしょう。
ただし、志望動機と自己PRの内容が無関係なものだと、応募者がどのように病院に貢献できる看護師なのかイメージしづくなります。
ですので、志望動機と自己PRの内容はリンクして書くようにしましょう。
「志望動機」「自己PR」はどう書けばいい?
それでは、具体的に「志望動機」と「自己PR」はどのように書けばよいのか見ていきましょう。
志望動機を書くときのポイント
志望動機は基本的には「どうしてこの病院に転職しようと思ったか」を書く部分です。
したがって、志望動機を書くにあたっては、病院理念や特徴などを調べて共感できる部分を見つけ、自分が転職したい理由に結びつけましょう。
「病院の理念のこのような部分に共感した」という内容なら誰でも迷うことなく文章を書けます。
しかし、そのような内容だとありきたりな内容になりがちで、「たくさんある中からこの病院を選んだ理由」が伝わりにくくなってしまうのです。
「自分にしか書けない志望動機を書く」ということを意識しましょう。
また、志望動機に書く「これから頑張りたいこと」に関しては、自己PRに書いた過去に頑張ってきたことや強みをもとに「どのように病院に貢献できるか」を記載します。
この部分を書く際は、できるだけ前向きな内容に書くようにしましょう。
…で、ある程度、志望動機に書く内容が決まったら、次の3つのポイントが入っているかチェックしてください。
- 応募病院が持っている強み
- 自分が持っているスキルや経験を活かせる場面
- 入職してやってみたいこと
志望動機を書くうえでのポイントなので、この3つのポイントを押さえた文章を心がけましょう。
自己PRを書く際のポイント
自己PRでは、今までにどんな仕事をして、どんなことを評価されてきたかということを中心に書きましょう。
そこで自己PRをよりわかりやすい内容にするためには、スキルの棚卸しをして、自分自身の経験やスキルを振り返ってみるのがおすすすめです。
ただし、今まで培ってきたスキルのすべてが応募先の病院にとって必要なスキルとは限りません。
例えば、クリニックの場合。
血培もしないし、輸液ポンプを使ったり、導尿をすることはほぼありません。
応募する求人を見て、どんなスキルを持った人材が求められているのか確認しましょう。
この作業が終わったら、自分の強みを整理していきます。
具体的には、「性格に関する強み」「他人とのコミュニケーションにおける強み」「仕事をするうえでの強み」に着目して整理するのがおすすめです。
まず性格に関する強みとは、我慢強い、ポジティブ、冷静な判断ができるといったものが挙げられます。
いくら仕事ができても他の人の仕事に影響をきたすような性格であってはいけませんよね。
ですので、一緒に働くスタッフに良い影響を与えられる性格であることをアピールしましょう。
他人とのコミュニケーションにおける強みとは、協調性があるとか、親しみやすい性格とよく言われるなど、コミュニケーション能力のことを言います。
自分が人と関わるにあたってどんなことを大切にしているか、職場の人とはどのようにコミュニケーションを取っているかなどを考えて、コニュニケーションにおける強みを見つけましょう。
仕事をするうえでの強みとは、いろんな経験をしてきた中で自分が取得したスキルや、看護するうえで大切にしていることが挙げられます。
具体的には、計画的に物事を進めるのが得意、患者さん一人一人に丁寧に関わっていく看護をするように心がけているなどといったものです。
これらの3つの強みを整理していくと…
自分がどんな人間で、看護師としてどんな強みを持っているのかなどといったことが見えてきます。
ある程度、自分の強みが把握でき、とくにどの強みをアピールしたいかハッキリしたら自己PRを書きはじめましょう。
自己PRを書く際、
- 信条:仕事において大切にしていること
- 具体例:信条をもとに具体的にどんな行動をとっているか
- 成果:実際にその行動によってどんな成果が出たか
という流れを意識して書きます。
また、ここに書いた内容は、志望動機の内容にもつながるので、志望動機に書きたいことも意識した上でまとめましょう。
「志望動機」「自己PR」を書くうえでの注意点
志望動機や自己PRを書くうえで、いくつか注意点があります。
ところが、注意点を把握せずに履歴書を提出してしまうと、気づかないうちに応募病院に対して悪い印象を与えてしまう可能性があるのです。
そうならないためにも、しっかり把握しておきましょう。
「空白」がないように
簡潔に書くことは大事です。
しかし、志望動機や自己PRが短すぎると、応募病院に対してあまり興味を持っていない、転職に対するやる気が伝わってこないなどと勘違いされてしまう可能性があります。
志望動機や自己PRを書く場合、基本的に200〜600字が目安と言われているので、記入欄のサイズに合わせて空欄がないように書きましょう。
「具体的」に書こう!
書類選考において、採用担当者は履歴書の文章だけで応募者のイメージを把握しなければなりません。
志望動機や自己PRの内容が曖昧だと、どのような経験を積んだのか人物像が伝わりにくくなってしまいます。
せっかく努力して頑張って働いてきたのに、あなたの一生懸命さ、真面目さが伝わらないのはもったいないです。
読んだだけでイメージが伝わるようにするには、実体験のエピソードを交えて書くことが大切!
文字は「丁寧」に
日本の就職活動においては、履歴書は原則手書きです。
志望動機や自己PRなど長文を書く際は、だんだん疲れてきて字が汚くなってしまうこともあるでしょう。
しかし、採用担当者が読めないという事態は避けなければなりません。
たとえ字が下手だとしても、丁寧に書いていることが伝われば良い印象を与えることができます。
つまり、
履歴書は、できるだけ丁寧に書くことを心がけましょう。
志望動機や自己PRはアピールする大事な手段!しっかり準備して転職を成功させよう
採用担当者は、たくさんの応募書類をチェックするので、パッと見た際に目に留まるような内容にすることが転職を成功させることに繋がると言えます。
とはいえ、文章に自信がない人も多いですよね。
そんな人は、看護師転職サイトなどを活用して添削してもらうなどをして、自分がどんな人間で、病院にどのように貢献できるかなどをアピールできる文章を書きましょう。
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