どうも、こんにちは。看護師のみもです。
今回は、「スキルの棚卸し方法」についてお話します。
前向きに転職活動するには「スキルの棚卸し」は大事なポイントです。
というのも、
転職したくても自信がない看護師さんって多いですよね。
そういう私も自信がありませんでした。
「新しい職場でやっていけるのだろうか…」とか
「私のような看護師はどこで働いても結局は同じ結果になるのではないか…」と不安でした。
ところが、
スキルの棚卸しをしたら、スキルが見える化して一転。
看護師としての存在価値を見出すことができたのです。
そこでこの記事では、看護師としての存在価値を見出す「スキルの棚卸し方法」について解説します。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
新人看護師さんや看護学生さんの
考える・見直す・はじめる、そんなきっかけになればと思い当ブログを運営しています。
最終目標は、あなたのQOLを爆上げすること。
もっと私のプロフィールが詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。
/こんな記事も書いてほしいなどのリクエストもあると嬉しいです。\
スキルの棚卸しって何?
スキルの棚卸しとは、自分にどのようなスキルがあるのか整理することです。
具体的には、看護師になってから現在までを振り返り、やってきた業務を洗いざらいぜんぶ書き出します。
そこから自分が持っているスキルや経験を整理し、自分の強みや得意なことを見つけ出して、転職活動での病院選びに役立てる。
それがスキルの棚卸しの目的です。
とはいえ、
「私なんてまだ1年目のペーペーで大した仕事なんてしていない」と思うかもしれません。
しかし、スキルの棚卸しとは、特別な仕事や大きな成果を出した仕事だけを振り返る作業ではありません。
むしろ普段ごく当たり前にやっているような仕事を振り返ることこそが重要です。
中堅やベテランナースは日々の業務をこなすことに精一杯になってしまい、ごく当たり前のことができていないケースも。
一方、新人ナースは中堅やベテランナースが忘れてしまった大事なことができていることも多いです。
同じ仕事をしていても、「どんなことを意識して取り組んでいるか」「どのような工夫をしているか」って人によって異なりますよね。
また、その業務を通して何を身に着けたかも人それぞれ違います。
スキルの棚卸しは、単なる業務内容だけでなく、その仕事に取り組む姿勢やそこから得たものを掘り下げることで、自分でも気づかなかった強みや弱み、得意なこと、苦手なことを把握できるのです。
ようするに、
スキルの棚卸しは、スキルや経験がないという思い込みを取り払い、現状を客観的に把握することができるってワケ!
スキルの棚卸し方法は簡単!5ステップで実践する
スキルの棚卸しと一言でいっても、具体的に何をすればいいのか困りますよね。
やることは大きくわけて5つあります。
- 日々の業務内容を書き出す
- それぞれについて姿勢と実績を書く
- 初めての就職までさかのぼってこの作業を繰り返す
- 一覧表にまとめる
- 俯瞰して「強み」を見つける
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
ステップ①日々の業務内容を書き出す
1年目ナースであってもいきなり過去にさかのぼって4月からの業務を振り返ろうとすると思い出すのに時間がかかります。
まずは思い出しやすい現在の1日の業務内容を書き出してみましょう。
例えば、「朝出勤したら受け持ち患者さん(5名)の情報を15分で取る。」とか。
「時間が決まっている点滴(10時)をするまでの時間にバイタル測定と保清をする」といったように、出勤から終業までの行動をすべて書き出します。
業務内容を書き出す際、昼休憩にするのがおすすめ!
ワークシートをみれば、「こんな業務もしている」「こんなことを注意してるな」など思い出しやすくなるからです。
ただ、
個人情報が載っているワークシートは終業時にシュレッターしなくてはならないため、昼休憩中にチャチャッと書き出しましょう。
ステップ②それぞれについて姿勢と実績を書く
次に、
書き出したそれぞれの業務について、「どんな姿勢で取り組んだか」「どんな実績が出せたか」を書き出します。
「姿勢」については、その業務をするときに気をつけたことや工夫したこと、意識したことを振り返ればOK。
例えば、「採血する際、神経損傷に配慮して肘正中皮静脈と橈側皮静脈を第一に選択して採血をした」とか。
「苦痛が生じるうえ、さまざまな身体的・精神的影響もありQOL低下につながるので排便コントロールを心がけた」とか。
「申し送りをきくときは、カルテからの情報では拾いきれなかったり、わかりにくい内容に注目して確認する」といったことが書き出せます。
「実績」については、看護は数字として出なかったり、明確な事実としての実績を書くのが難しければ「やりがいを感じたこと」を書いても構いません。
例えば、1日の業務の流れなら「優先順位をつけて効率よく回れた」。
ルート確保なら「逃げる血管でも一発で入った」など、自分なりにやり遂げたと思えたことや手応えを感じたことで◎。
あまり大げさに考えず、何でもいいので書いてみましょう。
ステップ③初めての就職までさかのぼってこの作業を繰り返す
もしこれまでに異動や転職していれば、ステップ1とステップ2の作業を最初の就職までさかのぼって繰り返します。
ステップ④一覧表にまとめる
ステップ①とステップ②で書き出したものを表にまとめていきます。
まとめる際、縦軸を「時系列」に、横軸を「洗い出した項目」にしましょう。
縦軸は、1年目、2年目…という感じでOK。
横軸は、以下の「項目」ごとに分けると見やすくなりますよ。
- 所属部署:例えば、呼吸器内科病棟など
- 仕事内容:例えば、採血やルート確保など
- 姿勢:心がけていたこと、得意だったこと、うまくいったこと
- やりがい:やりがいを感じたこと、嬉しかった出来事
- 苦手なこと:苦労したこと、失敗したこと
- 反省:苦手なことをどう克服したか、失敗から何を学び仕事に生かしたか
- 不満:その業務の中で不満を感じたこと、改善してほしかったこと
成功したことだけでなく、失敗したことを振り返ることも大事!
新しい環境では慣れるまでなかなかうまくいかないことも多く、その間も前向きに取り組んだり、努力できる人を採用したいと考えます。
「過去の失敗や苦労をどう乗り越えたか」を振り返っておくと、そのまま転職活動でアピールできるエピソードになりますよ。
ステップ⑤俯瞰して「強み」を見つける
先ほどステップ③でまとめた一覧から、自分の強みを3〜5つほど探し出します。
「強み」になり得るものは、
- どの時期も一貫している姿勢
- 経験から学んだこと
- 得たこと
この3つに着目すると探しやすくなるでしょう。
強みが多いほうが、マッチする求人が増えるので、最低でも3つは探しておいたほうが◎。
応募したい病院がすでに決まっている場合は、その求人情報にある応募資格や求めるスキルと「まとめた一覧」を照らし合わせてみましょう。
その病院の条件に合致するものや、応用できる何かが今の自分にあるのかを判断できますよ。
【まとめ】スキルの棚卸し方法
普段から「自分の強みは何か」を意識している人は少ないでしょう。
だからこそ、スキルの棚卸しをすることは重要です。
例えば、回復期リハビリテーション病棟に勤務のナースの場合。
在宅復帰や社会復帰を目指すことが主なので、急性期と比べると患者の状態は落ち着いています。
医療行為は少なめというのを「弱み」と決めつけるのではなく、「患者さんとしっかり向き合えた」と捉えれば、そういう看護観を求める求人と出会える確率はグッと高まるのではないでしょうか。
ぜひスキルの棚卸しで「強み」を洗い出し、看護師としての存在価値を見出すヒントにしてくださいね。