今回は、「新人看護師に伝えたいこと」をテーマにお届けしたいと思います。
何もイキったことを言うわけではなくて、私が新人看護師だった頃に言われたかった言葉を、ここでまとめておこうかな…と。
新人看護師だった私に伝えたいこと。
あの頃の私に言いたいことはたくさんある。
ただ、せめて健やかな生活を送れるようアドバイスするならば…
肩の力を抜いて、息抜きもちゃんとして、周りの世界も見ようってこと。
新人であっても、心と頭にスキマを〜ってやつですね。
私が新人だった頃は、これができていなかったので、随分もがき苦しみました。
自分の世界は”そこ”とは限らない
新社会人って、
ワクワク、キラキラ、不安…など、とにかくいろんな感情や感覚を味わう時期。
看護学生のときと違い、病院という一つの箱に出入りし、正社員というお金がある程度保障された制度に身を委ねます。
すべてが新鮮で、
「これが社会なんだ」「これが看護師なんだ」「これが病院なんだ」「これが新人なんだ」とありとあらゆる物事を吸収。
この当時の私はまだ「これは数ある社会の中の一つにすぎない世界」だと気づいていませんでしたね。
とりあえず一人前の看護師になることが目標だったので、この病院で頑張ってやるんだと意気込んでいました。
それと、全ての常識がここに詰まっていると勘違いもしていた。(基本的なことはどこも一緒かもしれないけど…)
だから、例えばハンコで出勤の管理がされているとか、1年目は残業代がでないとか、全部の病院がそうだと思っていたんですね。
病棟で働くこと、心身ともにつらい仕事は、新社会人の登竜門とも思っていたし…。
でもね、そうじゃない世界もいっぱいあるわけですよ。
看護師でも精神的に楽な仕事だったり、当然ホワイトな病院もあるわけで。
人それぞれ、仕事にはつらいもつらくないもあるんです。
「他にも違う世界は無限に広がっている」
そう思っていたら、自分の中で選択肢が広がってちょっと気持ちが楽になっていただろうな…と。
何もムリにその病院にしがみつく必要はないと知っていれば、他の世界を見ることもできるしね。
頭の片隅に「違う世界もある」と入れておくだけで、あんなに深刻にならずに済んだのに…と思いました。
周りからの評価を気にしすぎない
誰に言われたわけでもないけど、
上司からの評価、プリセプターからの評価、同僚からの評価を気にして、自分で自分にしがらみを設けていました。
頑張っている自分を評価してほしくて、残業しまくりましたね〜。
ほら、一般的には「残業=頑張っている」っていうイメージがありますよね?
そういうこともあり、良い人とか頑張っている人に見られたい気持ちが私にはあったため、残業をして体調悪化させちゃった。
病院から無理強いされたわけではないけど…。(先輩たちはほぼ全員残業していたけどね。)
この広ーーーい世界に比べたら小さな病院だし、たった数人の上司や先輩の評価を気にして体調悪化とか、どんだけ病院に心身を捧げているんだって話です。
過去の自分へのツッコミが止まらない…。笑
ただ、先輩たちが残業しまくっている中、一人のこのこ帰る勇気はなかった。
それが自分を苦しめていることだとわかっていても。
自分の気持ちに蓋をして気づかないフリ、見てみぬフリをしていたんですね。
すべては評価のために。
でもさ、、
その評価、体調を崩してでも得る価値ってあるのかな?
体は悲鳴をあげていないか、心は悲鳴をあげていないか
私は心身ともに悲鳴をあげていたのに、それを無視して働いていました。
その末路は「退職」だったのですが、体調悪化する前に「本当に大丈夫?」「限界きてない?」って自問自答すべきだったと後悔。
明らかにつらかったのに、自分がいる世界はここしかないと思い込み、ここでもっと頑張れば努力は報われるなんて思っていたんですね。
「みんなつらいけど、頑張っているだよ。」と師長に言われたことが原因かもしれません。
私の場合は、その末路が退職でしたが…。
本当に努力して報われる人もいるので、人それぞれ末路は違います。
ここで大事なのは、どうせ自分の時間をつかうなら、心身ともに健康な状態でいたいってこと!
これってかなり大事なポイントですよ!
今振り返っても思うから、当時の私に「もっと肩の力を抜いて〜!」って言いたいですね。
最後に…。
最後にまとめておきますね。
新人看護師だった私へ伝えたいことは、
心身ともにゆとりというかスキマを設けて、肩の力を抜いて、深刻に考えすぎないで!
自分の世界はいくらでも作れるし、見つけられる。
合わないと思ったら違う世界を見つければいいだけ。合わない、つらい場所にしがみつく理由なんてないってことだけは覚えておいてくださいね。
あ…、決して転職を勧めているわけではないですが、転職も視野に入れておくだけで気持ちはだいぶ楽になるって話です。