どうも、みもです。
昨日オーブンからピザを取り出すときに、手を火傷しました。
200℃に熱された鉄板に指が当たりジュッと…。
「痛い!」とは思うのですが、手の火傷をするたびに“あのこと”を思い出すのです。
看護学生のときの「全身清拭」の練習(実技試験までの日々)!
看護学生1年の試練! 「全身清拭」の練習して臨む実技試験までの苦労
看護学生1年のとき「全身清拭」の演習がありました。
これが本当に嫌だった。
というのも、実際の状況を想定する訓練なので、人形(フィジコさん)ではなくペアを組んで患者役と看護師役をするのです。
つまり、実際に看護学生同士が全裸になって体を拭き合います。
20歳前後の女の子。
裸を見られる「恥じらい」が強い年頃です。
胸を見られるのが恥ずかしい。
背中のニキビが見られるのが嫌。
体毛が濃くて見せるなんて…できない!
…等、理由はいろいろあると思います。
患者さんの気持ちを理解するための体験と言われても、嫌なものは嫌ですよね。
ちなみに私が通っていた学校は、パンツ一丁で和式寝衣でしたが、水着とか下着OKな学校もあるみたいです。
全身清拭の練習で「恥じらい」は小さく、「やけどの痛み」は大きくなる
全身清拭は、実技試験があります。
実技試験までひたすら練習する毎日です。
最初は裸を見られる恥ずかしさがありましたが、何度も練習していれば慣れました。
しかし、練習すればするほどひどくなったのが「手のやけど」です。
練習のたびに手が真っ赤!
なぜなら、60℃のお湯の中に手をダイブさせ、タオルを絞るからです。
これから看護師を目指している方には、全身清拭のイメージがつきにくいと思うので、以下の動画を参考にしてください↓
50℃くらいのお湯で「冷たい」と感じると実際に患者役をして分かりました。
だから、できるだけ「冷たい」と思わせないために、60℃以上のお湯の中に手をつっこみ耐え続ける20分間。
しかも笑顔で対応する練習です。
そりゃあ、手が真っ赤にもなるし、水ぶくれになって潰れることも。
練習3日目くらいで、お湯が怖くなり手が震えました。
今思うと…患者役が多少の「冷たい」を我慢しても実技試験にも影響はありません。ましてやそんなズルをしても看護師になっても全く関係なし。
なぜなら、病棟ではこの方法で全身清拭を行っていないからです。
ただ、このときは「患者さんのためになる」と思って熱湯に耐えていました。
全身清拭だけじゃない!看護学生のときから「自己犠牲」が始まる
「患者さんのために…」
今までに何度この言葉を言われてきたか数え切れません。
患者さんのためになるなら自己犠牲も仕方ない…。
もしあなたがそう思っているなら、この本を読んでほしい。
「ナイチンゲール書簡集」です。
ナイチンゲールは、
看護の仕事は快活な、幸福な、希望に満ちた精神の仕事です。犠牲を払っているなどとは決して考えない、熱心で明るい活発な女性こそ、本当の看護師と言えるのです。
と言っています。
ナイチンゲールって「白衣の天使」のイメージが強く、身を削って看護していた人という印象がありませんか?
しかし、実際は「看護って自己犠牲の精神じゃないよ!」と言っている人なんです。
私みたいに勘違いしている看護師は多く、看護教員や指導者も例外ではありません。
そう思い込んでいる人だった場合、「自己犠牲」を強要してくる可能性も。
自己犠牲で質の高い看護はできないと分かっていれば、この先どんな理不尽な状況に陥っても、本来自分が進むべき道が分かるはずです。