こんにちは、みもです。
今回のテーマは、「看護師が辞める方法」についてお話します。
たぶん、今あなたの頭の中は、
「退職をどう伝えるか」
ということでいっぱいになっていませんか?
私もこれまでにアルバイト・パートも含め7回退職を伝えましたが、
「しつこい引き止め」や「何度もある面談」を懸念してなかなか言えずにモヤモヤした経験があります。
看護師に限った話ではないのですが、
退職時には高確率で「引き止め」にあうため、
本当は今すぐにでも退職したくても退職自体を躊躇ってしまう人も少なくありません。
でも、それって本末転倒だと思いませんか?
退職を考えた動機も、引き止めの問題も全く解決していないどころか、
むしろ後退していますよね。
こうやって悶々としている間にも、あなたの健康はストレスによってダメージを負い続けているのです。
要するに、
あなたのHP(ヒットポイント)が0になるまでに、「強い引き止め」の問題はクリアしなくてはならないってことですね。
とはいえ、あなたはこの「強い引き止め問題」を何とかしようと行動している時点で、
一歩も二歩もリードしている人。
なんですが、
「強い引き止め」のよくある回避方法の…
「引き止められにくい退職理由」を使おうとしていませんか?
本音の退職理由って言いにくいので、
私も人生初の退職時に使いました。
この方法ですんなり退職できる場合もあります。
しかし、本気で引き止めを回避したいなら、この方法はオススメしません。
というのも、「退職理由」はあくまでも対症療法であって、根本的な解決策ではないからです。
40℃の熱が出ている患者さんに解熱剤で一時的に熱を下げても、原因を特定しないとまた熱が上がってしまいますよね。
それと同じで、「引き止め」をバシッと完璧に阻止することはできません。
というワケで、
本気で退職したい看護師さんに向けて、「引き止めに一番効果ある方法」について詳しく解説していきます。
この記事を書いているのは、現役ナースのみもです。
いつも「中堅ナースの日常」を読んでいただき、本当にありがとうございます。
看護師のQOLを爆上げをして「一人でも多くの看護師をハッピーにしたい!」という思いで、このブログを運営。
というのも、私たちが快適に暮らすには「お金」が必要ですよね。
他の仕事よりもちょっと給料がいい看護師を続けるのが◎。
ただし、給料に見合わない過酷な現場もあります。
…で、このブログが最終に目指すのは、「仕事も楽しい、プライベートも楽しい」そんな生活です。
おかげさまで月間8万PVを超え、毎日たくさんの悩める看護師さんに役立っています。
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「引き止められない退職理由」は本当に効果ある?
ここからは、中堅ナースの日常キャラクターである1年目ナース「杏ちゃん」と7年目ナース「亜子先輩」と一緒に解説していきます。
はぁ〜辞めたい…。
でも、本当の理由を言っても引き止められそう…。
退職意思は固まっているのに、引き止められるのってウザいよね。
「引き止められにくい理由なら引き止められないかも…!」と考えてしまう気持ち分かるよ。
でもね、オススメはしません。
え…なんでダメなの?
たしかに「引き止められにくい退職理由」ですんなり辞められる場合もあります。
ちなみに、
一般的な「引き止められにくい理由」は次の5つ↓
①家族の事情
②心身の健康状態
③引っ越し
④結婚や妊娠
⑤スキルアップ
実際に私自身、人生初の退職は「②うつ」と「④結婚」の理由で辞めたんだけど、引き止めはなかったよ。
だったら、結構使えるんじゃないの?
私の場合は、たまたま運がよかっただけ。
この理由を使っても、強引な引き止めにあう場合もあります。
なぜなら、この方法はあくまでも対症療法であって、根本的な解決策ではないからです。
なるほど!
要するに…
「引き止められにくい理由」は、
すんなり退職できる人もいれば、引き止めにあってしまう人もいるってわけですね。
今あなたが一番知りたいのは、効果が半々の薬ではなく、完璧に効く薬だよね。
だったら、
退職の引き止めにバシッと効果ある方法を考える上で、
「なぜ看護師長は引き止めるのか?」
って重要だと思わない?
なぜ…?看護師長が、退職を引き止める理由
看護師長が、退職を引き止める理由かぁ〜?
それってやっぱり「アレ」じゃないのかな?
看護師の職場ってどこも人手不足だよね。
確かに、どの病院も慢性的な「看護師不足」な上に、新しい人は全然入ってこないので、病棟スタッフは減る一方。
「人手不足」が原因で退職を引き止めるケースもあるでしょう。
しかし、看護師長が引き止める理由はそれだけではありません。
ここで注目すべきポイントは、
看護師長(病院側)の思惑や保身だけでなく、純粋に心配してくれるパターンもあるってこと
です。
純粋に心配してくれている場合は、
看護師長の言うことも一理あるので、「退職したい理由」と「退職した後にしたいこと」を明確にしておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、
何をしたいのかわからない方はこちらの記事でやりたいことを見つける方法を参考にしてください。
思惑なのか、純粋に心配してくれているのかって判断できるもの?
説得するセリフでだいたい判断できるよ。
「同僚や先輩たちに迷惑をかけてもいいのか」や「人手不足になってしまい仕事が滞ってしまう」「お礼奉公中は退職できない」と説得された場合は、100%看護師長の思惑です。
ですが、
経験浅いあなたに、「もう少し働いてみると目標や楽しみが見つかるよ」というのは本心で言っているはず。
ちょっと話が脱線してしちゃったね。
看護師長が退職を引き止めるのは、私たちが思っているほど悪い理由だけではないって話です。
ただ、さっきも言ったけど、
退職の意思が固まっているのに、引き止められるのはウザいだけ。
何度も面談するのは体力も時間も必要だよね。
じゃあ、どうすれば強い引き止めもバシッと阻止できると思う?
退職したい看護師さん必見!強い引き止めをバシッと阻止する方法
いよいよ本題です。
ここからは、強い引き止めをバシッと阻止して、円満退職する方法を紹介します。
強い引き止めをバシッと阻止するには、
「退職理由」ではなく、「退職の伝え方」のほうが大事だったんです。
伝え方のほうが大事ってどういうこと?
どこの病院も看護師不足だから、
よほどのお荷物じゃなければ退職されるのは痛手。
カウント1として働けているなら、あなたに辞めてほしくないと看護師長は思っていることでしょう。
要するに、
看護師長は「引き止める隙」を狙っているハンターなので、
「引き止める隙」があるから引き止められるってワケ!
あ…、そうだったんだ!
だから、伝え方のほうが大事なんだね。
じゃあ、「引き止める隙」を作らない伝え方ってどうすればいいの?
それは簡単!
退職するという強い意思をもって伝えるだけでOKです。
え…たったそれだけ?
いざ辞めるとなった場合、
「つらい」とか「辞めたい」とか相談ベースになってしまい、案外ハッキリ伝えられない人が多いんです。
あ…私もムリかも。
看護師長ってもともと苦手なタイプだし、
お願いしにいっても反対に説得されていることが多い気がする…。
ハッキリ伝えられるか心配な人は、
次の3つのポイントを意識して伝えれば、「引き止める隙」を作らずに交渉できるでしょう。
さらに、退職する強い意志も看護師長に伝えることができるはず。
繁忙期を避けて早めに退職の意思を伝える
退職の時期は、人手不足を理由に引き止められないように、タイミングを見計らうことが大切です。
あなたも知っているとおり、
どの病院も慢性的な人手不足ですが、繁忙期はとくに人手が必要なので引き止められる可能性が高くなります。
退職日は繁忙期を避けた日にしつつ、
入職時にもらった「就業規則」に書いてある退職の申し出期間とおり退職日を伝えましょう。
退職の申し出について、
民法第627条1項では原則、2週間前に退職の意向を伝えれば退職が可能です。
しかし、どの病院も人手不足が深刻なため、就業規則で「退職の申し出期間」を定めていることがほとんど。
1ヶ月の場合もあれば、3ヶ月や6ヶ月、1年前という病院もあります。
退職日まで気まずい、有給が使えないなど、
退職トラブルに巻き込まれたくないなら、退職を伝える前に就業規則をチェックしておきましょう。
ちなみに、
7回退職を伝えて分かったのですが、
退職を伝えるベストタイミングは「繁忙期前」だと思います。
というのも、
普通なら看護師長からの退職を引き止められる機会って何度かありますよね?
ところが、繁忙期前だと、
看護師長の頭の中は…退職させないようにすること以外にも「忙しい時期だけでも辞めさせたくない」と思ってしまうのです。
つまり、
看護師長に「隙」が生まれるので、交渉する絶好のチャンス!
そこですかさず、
「迷惑をかけたくないので、繁忙期だけは働きます。ただし、忙しい時期が終わる○月に退職を希望します。」
と伝えても、看護師長は「忙しい前に辞められるより良かった」と思ってしまう可能性が高くなります。
万が一、申し出を断られても「ムリならすぐに辞めます」とキッパリ伝えればいいし、受け入れて貰えればラッキーで、そのまま退職日を確定できちゃうんです。
退職希望日も合わせて伝える
退職日を決めずに退職の意思を伝えても、相手の思うツボ。
「引き止めやすい隙」を作ることになるので、退職日を決めた上で交渉しましょう。
ただし、「○月○日で退職します」や「○月末をもって退職します。」と一方的に退職日を決めるのはNGです。
退職は自分ひとりのことではなく、病院側の都合も関係します。
例えば、引き継ぎスケジュールを立てたり、メンバーの配置転換を考るなど、看護師長は考えることがたくさんありますよね。
実際の退職日は看護師長(病院側)と決める必要があるので、
「○月に退職希望です」のように退職日はあくまでも相談ベースで伝えるようにしましょう。
ポジティブな退職理由を伝える
ポジティブな理由を伝えることも重要なポイントです。
給料の低さや、残業時間、人間関係の不満などが退職理由の場合、改善案を提案され、退職を引き止められる可能性があります。
例えば、
人間関係が悪い場合は、チーム替えや異動など提案されることが多いですね。
…で、ここが大事なのですが、
看護師長が頭をフル回転させて「改善案を提案するか」は、
実は、病院の問題もしくは看護師長の管理問題がほとんど。
要するに、
病院の問題でも、看護師長の管理問題でもない理由であれば、引き止めにくくなるってことですね。
ま、それが先ほど紹介した「引き止めにくい退職理由」です。
忘れてしまったという方のためにもう一度言っておくと、
- 家族の事情
- 心身の健康状態
- 引っ越し
- 結婚や妊娠
- スキルアップ
この中で、ポジティブな退職理由は「⑤スキルアップ」。
今の病院ではできないことを伝えれば、引き止められることはないでしょう。
まとめ
多くの病院では「看護師不足」が背景にあるので、
とくに優秀な人材であれば、まずは退職を引き止めることがセオリーとなっています。
ようするに、
引き止められずに退職するには、「バッチリ対策しておかなくてはならない」というワケです。
…で、バッチリ対策する上で、
看護師長は「引き止める隙」をじーっと狙っているハンター
だということは覚えておいてください。
ちょっとでも「隙」を見せれば、
看護師長の容赦ない「引き止め攻撃」にあい、逃れるのが難しくなるため、
最初の段階で「退職する強い意思をしっかり伝える」ことが大事です。
今回紹介した伝え方で退職を伝えれば、強い引き止めにあうことはないでしょう。
ですが、
もしものときのために「引き止めパターンと対処法」を頭に入れておけば、安心して退職の意思を伝えることができるはず↓