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【看護師必見】上肢より下肢のほうが「血圧が高い」理由は2つ

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足の血圧は腕よりも高い

あの先輩看護師も看護師長も、測定したことある看護師なら知っていますよね。

しかし、「なぜ高いのか?」とハッキリ理由を言える人はごく少数。

なぜなら、足のほうが血圧が高い理由まで、詳しく解説されている看護技術本はありません。

ましてや教えてもらうこともなし。

そこで今回は、上肢よりも下肢の血圧が高い理由を紹介します。

最後まで読めば、

・下肢のほうが高い理由が分かる

が分かります。

だから、

・正しく血圧測定できる

・アセスメント力が高まる

・後輩に曖昧な指導をせずに済む

こんな風になれます。

足の血圧の測り方が分からない人は、【足の血圧|正しい測り方とは?】をぜひ読んでください。

上肢よりも下肢の血圧が高くなる理由は2つ!

結論を言うと、下肢のほうが血圧が高くなる理由は2つ

  1. 血圧波形が高くなる
  2. 血管抵抗が増す

血圧波形が高くなる

血圧は「投射波」と「反射波」があります。

「投射波」と「反射波」とは?

ざっくり言うと…

  • 大動脈の根本からスタートする波が「投射波」
  • 末端までいって反射する波が「反射波」

末端にいくほどこの2つの波形が高くなるので、下肢のほうが高値になりやすいです。

血管抵抗が増す

中枢の血管は、弾力繊維を多く含み柔らかいのが特徴です。

しかし、末端にいくほど、平滑筋層の割合が増えます

さらに、末端は「血管壁の厚さ÷血管径」が大きいので、末梢ほど血管は硬くなり、血管抵抗が増します

 

上肢の血圧よりも、どれくらい高くなるの?

悩む看護師
悩む看護師
上肢よりも下肢で測ったほうが、高くなりやすいのか〜。

上肢よりもどれくらい高くなるの?

下肢で測定する場合、上肢と比べて10〜30㎜Hgほど高い値になります。

成人における血圧値の分類


引用:高血圧治療ガイドライン2019

もし、血圧の指示があれば、下肢で測定していることを想定してリーダーやドクターに確認が必要です。

 

まとめ

下肢のほうが血圧が高値になるのは…

  • 血圧波形が高くなる
  • 血管抵抗が増す

この2つが原因です。

下肢で測定する場合、高値になることも踏まえて経過をみてくださいね。

新人看護師が、採血をマスターして成功率アップするための「全知識」「先輩みたいに上手に採血できるナースになりたい」 「血管難の患者さんでも、一発でスッと採血できるようになりたい」 そんなあな...
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みも
二児のママナース。 【経歴】看護学校卒業後、病棟看護師(内分泌内科&眼科)、眼科クリニック、呼吸器内科クリニックを経て、現在は健診クリニックで働く。副業で夜勤バイト、消化器内科クリニック、小児科クリニックの経験もあり。 ただいま、QOLを高めるために「お金」の猛勉強です!