まずは妊娠おめでとうございます。
どんな赤ちゃんが生まれてくるのか楽しみですね。
妊娠したばかりなら、「夜勤免除」についてはまだ考えていない人も多いと思います。
しかし、妊娠報告と同時に、「夜勤免除」も伝えてしまったほうがいいでしょう。
流産や切迫流産などになった時に、
「あのとき夜勤免除をなんでお願いしなかったんだろう…」と自分を責めることになるので。
実際にそういう看護師さんも何人も見てきました。
1ミリも後悔したくないので、私だったら妊娠報告の時点で「夜勤免除」をお願いします。
とはいえ、
慢性的な人手不足の職場だと、中堅やベテラン看護師でもなかなか言い出しにくいでしょう。
そこで今回は、角が立たない「夜勤免除」の伝え方を紹介します。
元気な赤ちゃんを産むために、ぜひ役立ててくださいね。
「夜勤免除」をお願いする時にイヤな顔をされにくい伝え方
まず「夜勤免除」をお願いするときに、あなたの心に留めてほしいことがあります。
それは「労働基準法第66条」です。
と定められています。
管理職である看護師長はこのことを知っていて当然!
と言いたいのですが、知らない人も多いです。
だから、「妊娠したから夜勤免除をお願いしたい」と言ってもそんなのムリと断られるパターンも。
こじれるのは嫌だし、妊娠中のストレスはお腹の赤ちゃんによくないのでなるべくは避けたいですよね。
イヤな顔をされにくい伝え方が重要になります。
\イヤな顔をされにくい伝え方/
- 自分優先で伝えない
- 相手の状況を踏まえてお願いする
- 赤ちゃんのことが心配
この3つを押さえると嫌な顔はされにくい伝え方ができます。
後半で、どんな文章で伝えるかを紹介しますね。
妊娠中の看護師が夜勤で抱える問題
夜勤は妊婦にはよくないな〜とは思うんだけど…。
どう影響するの?
初めての妊娠で実はよく分かっていないから、教えてほしい。
健康な人でも夜勤業務が続くと、体を壊しますよね。
夜勤をした妊婦ナースがよく抱えるトラブルといえば、切迫流産です。
流産のリスクが通常よりも高い状態。
私のプリセプターだった看護師も妊娠中に「切迫流産」と診断。
それまでは夜勤をしていましたが、身体の負担を減らすために夜勤は外し、座ってできる仕事に変えて貰っていました。
看護師の夜勤の場合、2交代の場合は16時間の勤務です。
また、メンバーも3名ほど。
日勤に比べて1人の仕事の負担量は増えるので、他のメンバーに迷惑をかけたくないと思うと頑張っちゃいますよね。
その気持ちも分かります。
でもね、赤ちゃんを守れるのはアナタだけ。
先輩の話に戻りますが、
夜勤を免除してもらった時に「ごめんね。迷惑かけるね。」と一人ひとりに言っていましたが、私はそんな必要はないと思ってます。
だって、赤ちゃんに何かあった時に誰も責任はとれないから。
先輩がしたことは赤ちゃんを守るための正しいアクションです。
誤る必要はないと私は思います。
夜勤業務でどんな影響ができるかは、正直分かりません。
もしかしたら出ないかもしれない。
妊娠経験がある私から言えることは、妊娠中はトラブルがない人は少ないです。
トラブルが起きる度に「私が悪かったんだ…」と責める行動をします。
夜勤業務にちょびっとでも不安があるなら、今スグに免除してもらった方がいいですね。
絶対にNOとは言われない方法【秘策をこっそり】
先ほど紹介した「労働基準法第66条」は覚えていますよね?
妊娠が判明したときから有効です。
ただし、「アナタが請求した場合のみ」と補足しなくてはなりません。
以前「看護師長に報告するタイミング」で、私は妊娠検査薬で陽性になったタイミングでこっそり看護師長と主任には伝えておいた方がいいと言いました。
業務の調整をして貰いたいという思いも込めて…なんですが、
- 夜勤免除した方がいい?
- 時短したい?
…などの配慮はして貰えると思わない方が◎。
というのも妊娠したことない上司だけでなく、妊娠経験ある上司も使っていないケースもあります。
今アナタがどうしてほしいのかは、アナタの口で伝えないと上司もチンプンカンプン。
上司の頭の中は、「どうやってシフトを組もう…」と悩んでいるのであなたに気を使う余裕がない状態です。
今後どうしたいのかをしっかり伝えるのがポイント!
ではどうやってお願いすればいいのでしょうか?
「夜勤免除」をお願いする時に、イヤな顔をされにくい伝え方
おまたせしました〜。
嫌な顔をされにくい伝え方を紹介しますね。
先ほど言いましたが、伝えるときのポイントは3つ↓
\イヤな顔をされにくい伝え方/
- 自分優先で伝えない
- 相手の状況を踏まえてお願いする
- 赤ちゃんのことが心配
この3つを踏まえた例文がこれ↓
看護師長、いまお時間いいですか?
実は妊娠をしました。
病棟が大変な状況なのは分かるのですが、夜勤を免除して貰うことは可能ですか?
というのも知り合いで切迫流産になった人がいて、夜勤が原因かも…と気に病んでいました。
赤ちゃんのことが心配なので、もし可能なら夜勤を免除していただきたいと思います。
あと、つわりも出てきていて、このまま悪化するケースもあります。
そうなったらご迷惑をおかけすると思うので、できれば夜勤は外して貰えると助かります。
この伝え方の最大のポイントは、
夜勤免除を断って切迫流産になったとき、つわりで休んだときに「自分が困るな〜」と看護師長に連想させるのがポイントです。
(ちょっとあざとい文章なんですが…。)
自分が困ることを断ることはできませんよね。
自分と赤ちゃんを守るにはこれくらい言っても大丈夫です。
ただそれでも不安…。
という場合は、伝える時にもっと心強い味方がほしいですよね。
これを出せばNOと言えないのがこの2つの方法↓
- 母性健康管理指導事項連絡カード
- 診断書
どちらかを提出すれば、看護師長も断ることはできません。
医師から指示されたことを事業主に伝達ためのツール。
略語は、「母健連絡カード」。
母健連絡カードは診断書とどう違うの?
内容は同じです。
病院で「診断書」を書いてもらう場合、3000円ほど。
一方「母健連絡カード」の場合は2000円ほどです。
ほぼ同じ内容なのに、オトクに書いて貰うことができます。(※病院によって料金は異なる)
ちなみに、「母健連絡カード」は母子手帳の後ろのほうにそのページがあります。
私の貰った母子手帳には84ページあたりでした↓
もし母子手帳を受け取った後なら、母子手帳に書いてもらっても◎。
まだ母子手帳を受け取っていない場合は、病院に用紙があるはず。
ただし、ない場合もあるので、厚生労働省の『母性健康管理指導事項連絡カード」』をプリントして持参するのがオススメです。
【おさらい】夜勤手当よりも赤ちゃん優先!今すぐ夜勤免除のお願いを言おう
妊娠が判明した時点で「夜勤はいつまで…?」と悩まなくてOK。
今すぐに夜勤免除して貰うことができます。
人手不足だし、夜勤を免除したら他の人に迷惑をかけてしまう…と思う気持ちも分かります。
赤ちゃんに何かあった時に、周りの人は責任を取ってくれません。
夜勤に少しでも不安があるなら、今スグ夜勤免除をお願いしましょう。