転職を希望して求人に応募した後、待ち構えているのが「面接」です。
看護師の場合、面接はたった1度しかありません。
面接の基本を知り、事前にきちんと準備することで、面接に合格して採用される確率はグンと上がります。
そこでこの記事では、転職希望者が避けては通れない「中途採用の面接の基本」について紹介します。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
新人看護師さんや看護学生さんの
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面接当日は、会場についたら気を抜かない!
病院に到着したら、受付を済ませます。
このときに約束の時間に遅れてしまうのは論外です。
看護師の面接は、基本的に一回勝負なので、遅刻するだけで採用可否が決まってしまいます。
そもそも大切な面接の場に遅刻するような看護師を病院が採用したいとは思わないですよね。
それに人の命に関わる看護業界で、時間にルーズな人は信用を疑われてしまいます。
仮に交通機関の遅延などで、どうしても遅刻せざるを得ない場合は、連絡できる段階で一報を入れるようにしましょう。
また、受付時に無愛想な態度をとったり、待合室でイヤホンで音楽を聞く、足を組んで座わる。
面接会場のすぐ外で、喫煙や飲食をして休憩する、「終わった〜」などと電話で誰かに報告するといった態度をとらないよう気をつけます。
面接会場に着いてから、会場を後にするまでの一連の行動です。
受付、待合、エレベーターなどの行動まで見られていることを忘れずにしましょう。
面接の基本的なマナーを守ろう!
面接時の基本的なマナーは、新卒時の面接と同様です。相手の目を見て、大きな声でハキハキと答えます。
面接が始まったばかりのときに面接官が和ませるような楽しい話を振ってきたら、それは「アイスブレイク」と呼ばれるもの。
面接官は、あなたの緊張をほぐし、リラックスした状態で面接に望んでほしいと思っています。
面接官の話に乗り、アイスブレイクに付き合いましょう。
自己紹介と経歴確認について
面接の初めに自己紹介と経歴確認があります。
「それでは自己紹介をお願いします。」といった感じに話を振られたら、名前と現在の仕事、主なキャリアについて話ましょう。
ただし、面接官は履歴書を見ながら話を聞いているため、キャリアについて1から話す必要はありません。
自分のキャリアの中で重要だと感じているポイント、キャリアの転換になった出来事などを簡潔に話せばOKです。
例えば…
「ある患者さんを受け持ったことがきっかけで、もっと患者さんと蜜に丁寧に関わりたいと思うようになりました」など、転職先として意識することになったきっかけのエピソードを話します。
もちろん転職希望者の中には、「看護師転職サイトに紹介されて」というケースもあるでしょう。
このような場合は、正直に話しても印象が良くなるワケではないため、話さない方が得策です。
また、自己紹介と経歴確認のための時間は、自分をアピールするというよりも、簡潔に事実だけを伝えるようにします。
これから始まる質疑応答という「対話」を大切にする姿勢を見せましょう。
転職理由と志望動機について
面接で必ず聞かれるのが「転職理由と志望動機」です。
このときに注意したいのが「ネガティブな理由」を話さないということ。
もちろん「職場の人間関係に疲れた」「看護師長が全然話を聞かない人で贔屓がひどかった」など、ほとんどの転職者の転職理由にはネガティブな要素が含まれています。
しかし、それを面接時に話さないことは大切です。
例えば…
「病棟の9割が重症患者なので対応だけで多忙で、長くは続けれないと思いました」とか、
「上司からのいじめに近いパワハラが横行していて、このまま働き続けても改善されるどころか精神的ダメージを追うと思いました」
という話をすると、面接官たちは「確かにそうかもしれない…」と思うかもしれません。
ですが、「この人は、初対面の人間に、病院や上司の悪口を言う人だ」と思われたり、
「きっと転職後に不満を持ったら、他の病院の人たちに当院の悪口も言うんだろう…」と疑念が生じる可能性があります。
このようにネガティブな転職理由は人間性を疑われるだけで、決して良いことはありません。
ですので、ネガティブな転職理由は、ポジティブな転職理由に変換しましょう。
例えば、人間関係が悪くて転職しようと思った場合。
「もしネガティブな問題が解決したらどうなるか」を考えてみます。
すると、「人間関係が良くなり、コニュニケーションがスムーズにでき、円滑に仕事を進めることができる」という答えになるかもしれません。
この答えを転職理由に変換すると、
「貴院は、引き継ぎの際にも冗談や笑顔が飛び交う和気あいあいとしている職場だと知りました。私は転職後、スタッフとコミュニケーションを通し、患者さんにとってより良い看護ができるよう頑張りたいと願っています」などと答えれますよね。
「何か質問がありますか?」と聞かれたら
転職理由や志望動機について聞かれた後に、「何か質問がありますか?」と逆質問されることがほとんど。
このとき「ありません」と答えてしまうと、転職先の病院に対して興味がないのではないかと思われてしまいます。
逆質問があった場合は、必ず質問をすることが鉄則です。
とはいえ、病院のホームページをみたらすぐに答えがわかるような質問をしても、やはり病院に対する興味が低いと思われてしまうだけ。
この逆質問は、「転職希望社が病院に対してどの程度興味を持っているのかを把握したい」という意図があります。
つまり、
正確な情報を仕入れ、「高いレベルの興味」を示すことが重要ってこと!
ホームページを隅から隅まで見て、それでも答えが見つからなかったような疑問を投げかけると面接官の満足を得られる可能性が高くなります。
また、転職後に「自分がどのような活躍ができるか」「自分のキャリアを新しい職場でどのように活かせばいいか」などの、未来志向の質問も歓迎される傾向です。
ただし、給料や有給などの労働条件を聞きたくなるかもしれませんが、面接の場ではぶしつけな印象を与えかねないので避けたほうが◎。
給料や有給、福利厚生についての質問は、内定が出てからするようにしましょう。
事前準備が面接成功のカギ!
中途採用の面接は、新卒時の面接とそれほど大きな違いはありません。
清潔感のある身だしなみに整えて、敬語をきちんと使うようにしましょう。
また、転職理由や志望動機は必ず聞かれるので、事前に答える準備をしておきましょう。
その際、ネガティブな理由は避けて、未来指向の転職理由を用意するのが◎。
面接の合否は、準備期間に決まると思ってしっかり準備しましょう。
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