転職活動において最初のハードルとなるのが「履歴書」です。
転職者のなかには、そもそもなんて書けばいいのか分からない、効果的なアピール方法が知りたい、好印象に伝えたい…などと思っている看護師さんもいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、あなたの疑問や不安を解決できるよう、履歴書と職務履歴書の具体的な書き方を事例で紹介します。
この記事を書いているのは現役ナースの「みも」です。
新人看護師さんや看護学生さんの
考える・見直す・はじめる、そんなきっかけになればと思い当ブログを運営しています。
最終目標は、あなたのQOLを爆上げすること。
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まずは履歴書を用意しよう
手書きの履歴書と指定がなければパソコンで作成しても構いませんが、手書きの履歴書から人物像をイメージする採用担当者もいます。
パソコンを使用する場合は、履歴書フォーマット・テンプレートをインターネットでダウンロードすると良いでしょう。
オリジナルの履歴書を作成する場合は、市販のものと内容が異なると、書きたくない項目を削除していると考える担当者もいるので注意が必要です。
看護roo!の履歴書のテンプレートはこちら。
履歴書の書き方
引用:看護roo!
看護師の転職において「履歴書」は、長所やスキルを伝えるための重要なツールです。
志望動機や自己PRなど自分をアピールできる項目以外に関しても、きちんと理解して丁寧に仕上げる必要があります。
学歴と職歴の書き方
知っている人も多いと思いますが、学歴を記載するときは学校名や学部名を省略してはいけません。
記載するのは高校卒業からでOKです。
- 私立 〇〇高等学校 卒業
- 〇〇看護専門学校 入学
- 〇〇看護学校 卒業
こんな感じに記載します。
職歴は時系列で在籍していた病院名を略さずに記載します。
具体的には、
「都立〇〇病院 内科 入職」と記載し、もし医療法人の病院なら、「医療法人社団〇〇会 △△病院 呼吸器内科 入職」と記載すればOKです。
すでに退職している場合は、退職した年月と一緒に、一身上の都合で退職と理由も記載しておきましょう。
志望動機と自己PRの書き方
志望動機と自己PRは、自分の能力と入職意欲の高さをアピールする重要な項目です。
志望動機は、退職理由ややりたいことなどを含めつつ、説得力のある内容を心がけましょう。
自己PRは、これまでのエピソードを交えると、人間性や仕事への姿勢などもアピールすることができます。
自分なりの自己PRを作成してみましょう。
趣味や特技、資格の書き方
趣味や特技は実際の業務とは関係のない領域ですが、人柄や院内に合う人間科どうかアピールできるポイント。
具体的な書き方としては、バレーボール、マラソンなど箇条書きで自分の趣味や特技を記載します。
その下に具体的な内容を記載するだけで◎。
職務履歴書の書き方
看護師の転職では、美容外科系や企業立病院など一部の施設では、応募の際に職務履歴書が必要です。
ただ一般的な職務履歴書に比べて、看護師の職務履歴書は「今までの経歴が確認さえすればよい」という程度の書類。
履歴書の経歴をほんの少しだけ詳しく程度で構いません。
職務経歴書の書式や項目に決まりはなく、何を盛り込むかは自由ですが、以下の項目を押さえておくと安心です。
- 経歴概略
- 職務経歴
- 活かせる知識・技術・経験
- 資格
- 自己PR
経歴概要
「概要」なので、職歴を2〜3行で簡潔に記入します。
まとめる際、「どんな病院・病棟で何年間働いたか」「どんな業務経歴があるか」だけでOK。
職務経歴
職務経歴に記入する内容は以下のとおり↓
- 勤務した病院・施設の正式名称
- 在籍期間
- 病院・施設の概要(病床数、診療科目)
- 自分の担当業務
勤務した病院・施設ごとに時系列でまとめて書くようにしましょう。
活かせる知識・技術・経験
活かせる知識・技術・経験には、スキルの棚卸しで出た自分の強みを箇条書きで記載します。
たくさんあるほうがアピールになりますが、応募病院の特徴や求める人材とマッチしていると好印象になります。
資格
「看護師免許」「保健師免許」「普通自動車免許」など、取得した順番に古いものから記載します。
履歴書の資格欄と重複しますが、問題なし。
逆に、履歴書に書いてあった資格がないとかえって疑問に思われるので、履歴書と同じ内容で揃えましょう。
自己PR
職務経歴書には、経歴やスキル、実務能力を詳しく書いています。
つまり、効果的な自己PRできるってワケです。
自分にはこんな強みや長所、経験があり、かつそれを活かして長期的に・意欲的に働きたい!
という前向きな姿勢を見せる絶好のチャンスですよ。
履歴書を書くときの注意点
履歴書と職務経歴書を書く場合、内容に矛盾がないことや、誤字脱字、読みやすい文章などを意識することが重要です。
とくに内容に関してだと、志望動機と自己PR、活かせるスキルなどに一貫性がないとおかしくなります。
例えば、
活かせるスキルが、患者さんの反応を見ながら丁寧なコミュニケーションを取ることと書いてあるのに、自己PRでは優先順位を立てて効率よく回るという内容では矛盾が生じますよね。
履歴書と職務経歴書が完成した後は、全体を通して読み直し、つじつまがあうかどうか十分にチェックしましょう。
まとめ
看護師が転職する際の履歴書は、選考結果に大きく影響します。
場合によっては選考で落とされるケースもあるので、慎重に仕上げなければなりません。
履歴書を書き終えた後に、誤字脱字や、読みやすい文章、内容に矛盾がないか、家族などに最終確認してもらうのも良いでしょう。
とくに志望動機や自己PRは、「良い印象かどうか」「熱意が伝わっているか」を他人の目線からチェックしてもらうことが重要です。
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