転職活動中、やはり気になってしまうのは病院の口コミですよね。
看護師の口コミを専門に扱う国内最大級の口コミサイト「ナスコミ」は、求人チェックではわからない病院内情の確認でもよく利用されています。
が、しかし！
リアルな情報が手に入るメリットがある一方で、ナスコミの口コミはあてにならないなんて声も。
そこでこの記事では、ナスコミの口コミの信憑性やナスコミを利用するメリット・デメリットについて紹介していきます。
情報収集のツールとしてナスコミを活用したいという方は、ぜひ目を通してみてください。
ナスコミの口コミを見るタイミングですが…
以下の転職活動のステップ3〜ステップ5のタイミングで利用すると最大限価値が発揮されます。
もし、まだ下記のサービスを利用していないのならば損しているのでナスコミと合わせて確実に利用するようにしましょう。
- 看護roo!：良いことも、悪いことも包み隠さず内情を教えてくれる
- レバウェル看護（旧 看護のお仕事 ）
：レバウェル看護を使って転職した看護師の生の声が聞ける
- マイナビ看護師
：毎日病院に足を運んでいるから、最新の情報が聞ける
そもそもナスコミって？
大前提として、ナスコミとはどのような口コミサイトなのか、大まかな概要を解説していきます。
ナスコミは、株式会社アーケロンプロダクツによって運営される、看護師の求人情報と病院等の口コミを集めたサイトです。
全国の病院、クリニック、介護施設など、実際に働いている（働いていた）看護師の口コミ情報を提供しています。
国内でも最大基部の口コミ情報量を誇っていることから、多くの看護師に利用されていますよ。
ちなみに、口コミの投稿ジャンルは、
- 給料
- 休日・休暇・残業
- 職場の雰囲気、人間関係
- 福利厚生
- 施設・設備・備品
- 仕事のやりがい、大変さ
- 教育、研修、スキルアップ
- ママナースの働きやすさ
- 入職理由、入職後のギャップ
- 退職理由、退職検討理由
- 学生向けインターンについて
いずれも転職を考えている看護師にとっては関心度の高い項目と言えるでしょう。
ナスコミの基本情報
ナスコミの基本情報は以下のとおり↓
| ナスコミの基本情報 | |
| 登録病院数 | 99,871件 |
| 登録口コミ数 | 567,568件 |
| 登録求人数 | 5,119件 |
ナスコミがあてにならないといわれる3つの理由
ご存知のとおり、
ナスコミは、働いている看護師・過去に働いていた看護師の口コミを掲載しています。
自分が働いたことある病院の口コミをみて、「ボロクソに書かれているが全てその通り」と思う方も多いことでしょう。
ところが、ナスコミはあてにならないという声もあります。
そう言われている理由は主に以下の3つです。
- そもそも口コミには主観が含まれている
- ポイントを稼ぐための投稿者も多い
- 身バレを恐れて本音を書けない人もいる
そもそも口コミには主観が含まれている
看護記録を書くときにSOAPで書くと思いますが、看護師自身の主観はいれず、事実だけを書きますよね。
ところが、口コミには、投稿者の主観が含まれるもの。
投稿が本当に事実に基づいているかを判断することは難しいし、投稿者の感じ方によっては多少オーバーな表現で口コミが書かれているケースもあります。
つまり、
「口コミ」というもの自体の性質として、内容を完全に信用するのはリスクがあるってわけです。
このことを理解したうえで上手に活用するのが良いですね。
ポイントを稼ぐための投稿者も多い
ナスコミで口コミを見るにはポイントが必要です。
ポイントを稼ぐための投稿者も多く、「人間関係は部署によって大きく異なる」といった当たり障りのない内容を書いている方もいます。
また、昔に働いていた病院の口コミも可能で、3年前、10年前の投稿もできるのです。
すべての口コミが最近の情報ではないと理解したうえで活用しましょう。
身バレを恐れて本音を書けない人もいる
自分の経験を活かしてもらえるよう口コミ投稿する方のなかで、身バレを恐れて本音を書けない方もいます。
事実、ナスコミの口コミ投稿には厳しいルールがあり、実際に私が書いた口コミ数はたった126文字でしたが1時間近くかかりました。
（実際に私が書いた口コミの内容は「ナスコミで口コミを見る方法」で紹介しています。）
というのも、ナスコミの口コミは、基本的に削除はできず、守れていない投稿をした場合はペナルティがあるし、訴えられることも。
ですので、投稿するものの、実際の投稿者の感覚よりもだいぶ控えめな内容になってしまったという方は多いはず。
ようするに、
投稿者の持つ温度感がそのまま口コミに反映されるかはわからないってことです。
ナスコミのメリットとデメリット
ここからはナスコミを利用するメリットとデメリットを紹介していきます。
ナスコミのメリット
まずはナスコミを利用するメリットですが、
やっぱり「国内最大級の口コミ情報量」ということですね。
ナスコミは口コミ数ももちろん多いですが、その情報量にも定評があります。
病院に対する評価や年収、残業時間、人間関係、教育体制など、さまざまな項目ごとの口コミを閲覧することができますよ。
一度にさまざまなカテゴリーの情報収集できるのがメリットです！
ナスコミのデメリット
一方、ナスコミを利用するデメリットは、
「口コミは会員にならないと閲覧できない」ということです。
ナスコミの口コミは誰でも閲覧できるものではなく、見るためにはまず会員登録が必要です。
さらに自分自身も150文字以上の口コミを1件投稿しない限り、会員登録しても口コミを見ることができません。
信憑性の高い口コミを見分けるポイント
ナスコミの口コミの信憑性をどのように判断したらいいの？
見分けるポイントがあるなら教えてほしい。
ナスコミの口コミを見る際、
どんな口コミに注意が必要で、どんな口コミが信憑性が高いと言えるのかポイントを紹介するね。
当たり障りのない内容には注意！
病院を褒めるでも批判するでもない、当たり障りのない内容の口コミには注意しましょう。
ナスコミの口コミをたくさん閲覧するためには、自身も口コミ投稿する必要があります。
つまり、
「たくさん口コミを見たい！」という方が、とりあえずで投稿した内容である可能性が高いってわけです。
「人間関係はまずまず。いい人もいれば難しい人もいる」
「給料は安かった」
「毎日忙しかった」
こういった投稿の場合、信憑性はあまり高くないでしょう。
具体的な数字を入れた口コミは信憑性が高い傾向
具体的な数字が入った口コミは、事実に基づいて投稿された可能性が高く、今あなたが働く病院とも比べやすく参考にできるでしょう。
例えば、給料についての口コミの場合。
看護師1年目で手取りが20万円以下という口コミだった場合、今のあなたの給料と比べて高いのか、それとも低いのかパッと判断できますよね。
口コミを閲覧するために「とりあえず口コミ投稿」する方は、
わざわざ数字をいれて具体的に説明する手間をかけない方が大半です。
それに具体的な数字が入った口コミは、
純粋に参考にしてもらいたい、自分の経験を活かして注意喚起したいのような意図があっての口コミが多く、なかなか信憑性が高い傾向です。
口コミを見る場合は、具体的な数字が入った口コミをチェックするようにしましょう。
「ナスコミの口コミ」の信憑性に不安がある方へ
ナスコミの情報の信憑性に不安がある方には、信頼度の高い転職サービスを3つ紹介します。
良いことだけでなく、転職者に不利となる情報も包み隠さず教えてくれるので、離職率や辞める看護師の理由など確認しておくと安心です。
看護roo!
看護roo!は幅広い求人をとりそろえる転職エージェントサービスのひとつ。
なかでも常勤の求人が他のエージェントに比べて多いのが特徴ですね。
ただ、全国対応ですが、関東や関西の首都圏に注力しているため、地方で転職したい方には満足できないかもしれません。
とはいえ、利用者の満足度は96.3％と高く、転職が初めての看護師でも看護roo!のキャリアアドバイザーが手厚くサポートしてくれます。
1人での転職が不安な方におすすめです。
レバウェル看護
レバウェル看護は、保有求人数が業界トップクラス！
公開している求人数だけでも13万件以上で、非公開求人も充実しています。
求人数が多いということは、その分比較対象となる求人数が多いってこと。
つまり、さまざまな求人を比較検討して決められる点は大きなメリットですね。
また、東京や大阪などの都市部の求人だけでなく、東北や中部、九州などの地方の求人も多数取り扱っています。
地方で転職したい方にオススメです。
マイナビ看護師
マイナビといえば、誰もが一度は聞いたことがある大手転職サービスですよね。
独占求人や非公開求人が豊富で、病院側からの信頼も厚いです。
直接会うことにこだわっていて、じっくり話を聞いたうえで転職サポートしてもらえます。
業界最大手ならではの、蓄積した転職ノウハウを活かしたサポートで、新人看護師でも対応してくれますよ。
ナスコミの口コミは参考程度に活用しよう
ナスコミの口コミの信憑性や、ナスコミを利用するメリットとデメリットについて紹介しました。
ナスコミの口コミは当てにならないという声もありますが、
求人票や病院のホームページでは集めることが難しい「実際に働く看護師のリアルな声」を知ることができる貴重なツールです。
とはいえ、投稿者の主観が入っていたり、本当に事実に基づいているかの判断は難しいので、参考程度にチェックすることで、思わぬ情報が得られるかもしれませんね。
紹介した信憑性の高いクチコミの見分け方を参考にしながら、うまく活用していただきたいと思います。
