クリニックで働きたいけど…
どうせ応募しても経験が浅いという理由で不採用になるんだろうな。
臨床経験が浅いというだけでクリニックを諦める看護師さんは少なくありません。
結論からいうと、1年目であってもクリニックで働くことは可能です。
たとえ採血や注射がひとり立ちできていなくてもOK。
ただし、経験が浅い看護師の受け入れ体制&環境が整っているクリニックを探す必要があります。
そこでこの記事では、経験浅い看護師さんに向けて、活躍できるクリニックへ転職する方法を紹介します。
経験浅い看護師を採用するクリニックの特徴
意外かもしれませんが、クリニックで働く看護師は経験豊富なベテランさんとは限りません。
臨床経験3年未満の看護師も結構働いていて、なかには新卒の看護師もいます。
臨床経験なしでもクリニックで働けるの?!
ただ、経験浅い看護師も受け入れOKなクリニックを見分けることができれば…の話なんだけどね。
一般的には経験が豊富な中堅やベテランナースが重宝されます。
というのも、病棟と比べるとクリニックの看護師は1名とか2名とか少数制だからです。
じゃあ、なんで新卒とか経験浅い看護師でもクリニックで働けるの?
5名以上の看護師がいて教育体制が整っていたり、
「うちで育てていく」という考えの院長がいるクリニックでは、経験が浅い看護師でも積極的に採用しています。
言ってしまえば、将来に期待してるってこと。
でも、病棟よりも学べることは少ないですよね?
ちゃんと一人前の看護師になれるか不安…。
たくさんの看護技術を学びたい場合は、クリニックでは物足りないかもしれません。
しかし、新人を受け入れる体制が整っているクリニックは、分からないことをキチンと教えてもらえる環境です。
各分野のトップレベルの専門医が開業しているクリニックでは、最先端の医療を大きな病院より身近に経験することができ、 知識やスキルを身に付けることができるよ。
ちなみに…
わたしは3年目のときに呼吸器内科のクリニックへ転職しました。
院長直々にレントゲンの見方や、薬を処方した理由…など、病棟時よりも詳しく教えてもらえましたよ。
経験浅い看護師でも大丈夫?クリニックの仕事内容
1年目でもクリニックで働けるって聞いても、やっぱり不安…。
経験したことないことを「大丈夫!」といっても信じられないのも当然です。
クリニックの仕事内容をみてからできそうか判断してみて!
✓クリニックの大まかな仕事内容
- その①:簡単な看護技術
- その②:メインは雑用
- その③:ルーティンワーク
クリニック看護師と聞くと、大変そうに思うかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
やっていることは基本的なことです。早い方で2〜3ヶ月、遅くとも半年〜1年で覚えられるでしょう。
その①:簡単な看護技術
診療科によっても変わりますが一般的な内科であれば、求められるのは「1年目の最初にマスターする看護技術」です。
具体的にいうと…血圧測定(バイタル)、心電図、採血、注射、点滴。
もし上記で挙げた看護技術がひとり立ちできていれば、問題なくクリニックで働くことができるでしょう。
点滴もあるの…?!
ルートキープは苦手。
ほとんどのクリニックは、病棟時のようにスーパーキャスとかサーフローなどの留置針は使わずに点滴をします。
というのも、入院患者と違って、外来の患者さんだからです。
つまり、採血や注射ができればOKってこと。
点滴と聞いてドキッとしたけど、翼状針ならハードルが下がってできそう!
ただ、消化器内科や眼科のクリニックへ転職考えている方は要注意!
入院施設がないクリニックでも、大腸カメラやオペ時に留置針でルートをとります。
頻度も高いため、ルートキープはできたほうが安心です。
その②:メインは雑用
「病棟と一緒か…」とガッカリするかもしれませんが、実はクリニックの仕事の大半がは看護師資格がなくてもできる雑用です。
ただし、病棟のときの雑用とはちょっと異なります。
何が違うの?
例えば、掃除や洗濯。
大きなクリニックを除いては、必ずといって看護師たちが行います。
ちなみに私が働いていた内科クリニックでは、雑巾掛け+掃除機を毎日行い、ベッドで使用したタオルやシーツ、布団を洗濯していました。
もし大きなクリニックの場合は、今と同じ状況と考えてOK。掃除は清掃スタッフがやるし、洗濯は看護助手さんが行います。
受付と看護師の業務がフワッとしていたり、看護師よりも受付さんのほうが強い場合は、雑用がそれだけ多くなります。
とはいえ、雑用は覚えれば簡単なものばかりなので、経験浅い看護師でも大丈夫です。
レセプトって何するの?
レセプトとは、「診療報酬明細書」のこと。
患者さんが医療機関で保険治療を受けたときにかかった費用の内訳を記載した明細書のことです。
翌月の10日までにレセプトをまとめて、組合健保や協会けんぽなどの保険者に請求して、医療機関の収入源である診療報酬を得る作業をレセプト業務といいます。
看護師も「レセプト業務」を行うの?
クリニックの規模によってはレセプト業務を手伝います。
レセプト業務を手伝うかは、受付(医療事務)の人数で大まか判断することが可能。
受付さんが一人しかおらず、看護師も受付業務を行っている場合は、レセプト業務も行う可能性が高いでしょう。
反対に、受付と看護師の仕事がハッキリ分かれているクリニックでは看護師は一切ノータッチです。
その③:ルーティンワーク
病棟と違って毎日患者が入れ替わるクリニックは大変そうと思われがちですが、そんなことはありません。
ほぼルーティンワークなので、覚えてしまえば簡単です。
え…?!
でも、いろんな疾患の患者さんがくるんだよね?
診療科にもよりますが、
クリニックへ訪れる患者さんは、大まかに「薬をもらいにくる常連」と「熱などで訪れる初診」の2パターン。
外来経験がある方ならわかると思いますが、それぞれやることが決まっています。
何をするの?
例えば「薬をもらいにくる常連」の場合は、たまに血圧を測ったり、採血する程度で基本は何もしません。
というのも、薬を継続するのか、変更するのか、止めるのかは先生が判断するから、診察室直行パターンです。
「こんにちは」とか「お大事に〜」と挨拶を交わすだけの患者さんってわけ。
じゃあ、初診の患者さんの対応は?
「熱などで訪れる初診」の場合は、診察後にレントゲンの撮影やインフルエンザの検査、採血や点滴などの指示がでます。
先生の指示のパターンは決まっているので、2〜3ヶ月もしたら予測ができるようになるよ。
「カンタン」とか「誰でもできる」って言葉が逆にプレッシャー。
できなかったら…どうしよう(落ちこぼれってことだよね)
そもそも経験浅い看護師は、変な癖が付いていないし、飲み込みが早いので、中堅やベテランほど苦労はしません。
とはいえ、不安に思ったり、心配する気持ちもわかります。
だから、新人を受け入れているクリニックを選ぶのがポイント!
余裕をもった研修期間、マンツーマンの指導、周りのフォローなど、自分のペースで一人前の看護師になれるような環境が整っています。
クリニックへ転職するメリット&デメリット
「夜勤」から開放され健康をゲット
まずクリニックへ転職すれば、夜勤が開放されます。
ほとんどのクリニックが「日勤のみ」なので、不規則な生活とはおさらば!
朝起きたときの何となく重だるい、頭痛、ひどい生理痛なんかも、クリニックへ転職したら改善する人が多いですね。
「職場の人間関係」がマシに!
意外かもしれませんが、クリニックへ転職したら職場の人間関係からも開放されます。
後半パートの「クリニック転職でよくあるQ&A」で詳しく解説しているので、簡単に言うとマウント合戦や正義の押しつけがありません。
だから、病棟のようなギスギス、ドロドロした人間関係で悩むこともなし。
「ミス」しても気持ち的に楽
100%断言できます。
クリニックへ転職すれば、ミスというプレッシャーから開放されます。
というのも、病棟の場合、看護師の仕事は命に直結するため、簡単なミスでも一歩間違えれば大変なことになりかねません。
小さなミスがインシデントやアクシデントなど大きな問題へ発展するので、常にミスをしないように考えてしまうのも当然です。
ただ、私たちはロボットではなく人間。
病棟看護師の多くは、「ミスする生き物なのに、ミスはしてはいけない」という矛盾のなか働いています。
ベテランになっても気が抜けないどころか、どんどん責任ある立場になり、ミスに厳しくなるってわけです。
一方、クリニックでもインシデントは起こりますが、致命的でない分、気持ちが楽になります。
「委員会」がないクリニックが多い
基本的には、委員会がないクリニックが多いです。
休みの日や夜勤明けで、「休みを返上して」委員会に参加する必要がありません。
ただ、全くのゼロではなく、一部のクリニックでも委員会はあります。
委員会があるクリニックの特徴としては、大きなクリニック。
看護師のほかに、放射線技師、臨床技師といった職種が働いている場合は、委員会が発足されている可能性があります。
実際に私が働くクリニックでは、教育委員、防災委員、医療安全委員、感染委員などがありますが、会議があっても時間内だし、毎月あるわけではありません。
今よりは確実に楽になるはずです。
ドクターへの対応
クリニックでは「ドクターのご機嫌取り」をする必要がありません。
なぜなら、機嫌を取らなくても対応できるからです。
たしかに、病棟よりもクリニックのほうがドクターが身近だし、接する時間も増えます。
ですが、「依頼」することはなくなります。
例えば、「〇〇さんの処方が今日までなので出してもらえますか?」
病棟でよくある看護師とドクターの会話ですよね。
本来はドクターの仕事です。
ところが、
処方箋切れに気付かず、薬を飲ませなかった看護師のせいにされるため、ドクターの機嫌が悪くてもお願いしなくてはなりません。
ドクターに「依頼」しなくては仕事が回せないから、ドクターへの対応が一番気を遣って大変になるのです。
その点、クリニックでは、ドクターの指示のもと動くので、依頼することはありません。
もしドクターの機嫌が悪くても、スルーすれば乗り切れるってワケです。
5日勤や6日勤が当たり前
「ゆるく働けそう」「楽そう」と思われがちなクリニックですが、クリニックは体力面で意外ときついです。
なぜならば、5日勤や6日勤になるからです。
24時間、365日の病棟と違って、ほとんどのクリニックは日曜と祝日が休み。
つまり、固定休のクリニックは、5日勤や6日勤が当たり前なのです。
5日連続して日勤で働くのと、3日勤+夜勤では、同じ5日間でも辛さは全く違いますよね。
もし5日勤や6日勤を避けたいなら、回避する方法は2つ。
ひとつは、以下のような「シフト制」のクリニックを選びましょう。好きなタイミングで休むことが可能です。
引用:レバウェル看護
もうひとつは、以下のように週の半ば(木曜日)に休みがあるクリニックを選ぶ方法。
引用:レバウェル看護
5日勤や6日勤は避けられますが、全スタッフと同じ休みになります。
働くメンツがほぼ代わり映えしないため、もし苦手なスタッフがいて同じ看護師だった場合は苦痛かもしれません。
経験浅い看護師が活躍できるクリニックの探し方
ここからは、クリニックの探し方について具体的に解説していきます。
クリニックの求人を探す際、もっとも多いのがハローワークですが、
あなたにオススメなのは経験が浅い看護師の受け入れ体制&環境が整っているクリニックです。
看護師転職サイトを使って求人を探しましょう。
なんでハローワークではなく、看護師転職サイトなの?
理由は3つあります。
理由①「ほしい人材像」がわかる
1つ目の理由は、自分ひとりでは判断できない「ほしい人材像」をわかった上で応募できるからです。
例えば、以下のハローワークの求人をみて、クリニック側はどんな看護師がほしいのか分かりますか?
(見ずらい方は拡大してください)
引用:ハローワーク
ちなみに、赤い枠で囲った部分が応募条件です。
- 年齢⇒不問
- 必要な経験⇒あれば尚可
- 必要な免許・資格⇒看護師・准看護師
この条件をみて、どんな看護師をイメージしましたか?
ベテラン看護師という方もいれば、新人看護師でも良さそうと思った方もいるはず。
唯一、ハッキリしているのが看護師または准看護師の資格があるってことだけなので、自分ひとりでは判断は難しいのです。
ところが、看護師転職サイトを利用すれば簡単に「ほしい人材」が判断できます。
なぜだと思いますか?
看護師転職サイトの担当者は、「どんな人材がほしいのか」クリニックの要望をしっかり把握しているからです。
というのも、クリニック側が「こんな人材がほしい」と看護師転職サイトに依頼しています。
例えば、看護師不足で教える余裕がないので、一通りの業務をこなせる看護師がほしいとか。
転勤で退職する看護師の代わりで育つまで居てくれ教える余裕はあるから、とにかく長く働いていくれる看護師がほしいとか。
こんなふうに一つひとつの求人に対して「どんな看護師を求めているのか」を担当者は把握したうえで求人紹介しているのです。
じゃあ、なんでミスマッチな求人を勧めたりするの?
売上重視の看護師転職サイトを選んでしまっている可能性が高いでしょう。(数撃ちゃ当たる作戦)
ただし、クリニック側が要望している人物像とあなたがかけ離れている場合は別の案件を勧めることもあります。
それをミスマッチと感じているかもしれないので、「なぜその求人を勧めるのか?」と質問して納得できる回答であれば信頼できる看護師転職サイトです。
理由②教育体制&環境を確認できる
2つ目は、実際に行われている教育体制&環境を確認できることです。
先ほどのハローワークの求人を見てください。
引用:ハローワーク
どんな教育体制で、誰に教えてもらえるか書いてありますか?
書いていませんよね。
つまり、詳しい内容が知りたければ確認する必要があるってこと。
確認って電話?それとも面接のときでもいいの?
聞くタイミングはどちらでも可。
1年目でクリニックへ転職したい看護師にとって、教育体制はめちゃくちゃ大事なポイントだから、必ず確認しよう。
というのも、教育体制&環境によって成長度は大きく変わるからです。
例えば…「うちで育てていく」という考えの院長がいるクリニックの場合。
実際に私が3年目のときに転職したクリニックなのですが、
院長直々にレントゲンの見方や、診断方法、治療方針…など、マンツーマンで教えてもらえ、どんどん勉強するのが楽しくなりましたね。
一方、教育体制が整っていないと、マニュアルもなく、指導者も決まっていません。そもそも研修期間もあるようでないようなもの。
とりあえず業務だけを覚えるだけの日々となり、どんどんやる気が削られ、成長とは程遠くなってしまいます。
3年後の自分のために看護師として成長しておきたい場合は、学べる環境に身を置くことは必須ってこと!
自分では聞きづらいと思った方は、看護師転職サイトを利用すれば担当者をとして簡単に確認できるのでオススメです。
看護師転職サイトを使えば本当にカンタンに確認できるの?
看護師転職サイトの担当者との連絡手段は電話だけでなく、LINEやメール、チャットなど好きな方法を選べます。
LINEなどを選べば、自分の好きな時間に質問することもできるし、文面が残るので後から確認することも可能です。
理由③将来のことを考えた選択ができる
3つ目は、将来のことを考えた選択ができることです。
とくにキャリアが浅い看護師ほど、自分がどうしたのか分からないもの。
モヤモヤを言語化にするお手伝いを看護師転職サイトがしてくれます。
なんでモヤモヤを言語化したほうがいいの?
1年目で転職するのであれば「今後どういうキャリアを積んでいくべきか」をしっかり考える必要があるからです。
「何となく今の職場が嫌」とか「〇〇先輩が苦手」では今後のキャリアで行き詰まってしまう可能性があるからです。
さらに、やりたいことが分からないままだと、給与や休日数、福利厚生といった雇用条件ばかり目についてしまい、転職で失敗しやすくなります。
将来っていわれてもどこまで考えたらいいんだろう…。
具体的にはどうやるの?
10年後、20年後を考える必要はありませんが、「次の3年でこういうことがしたい。身につけたい。」ということを整理していけばOK。
看護師転職サイトを使った場合は、面談時に仕事を続けることができなかった理由とか、仕事にやりがいを感じることができた瞬間などを引き出してくれます。
クリニックに強い看護師転職サイト3社
あなたにオススメの看護師転職サイトは以下の3社です。
クリニックに強く、20代に人気の看護師転職サイト。
実際に私がクリニックへ転職した際、利用した3社です。ぜひ気になる方は登録してくださいね。
全部に登録したほうがいいの?
3社とも良さが異なるのでオススメですが、登録はとりあえずは1社でOKです。
その理由はシンプル。
看護師転職サイト1社で転職活動を進めるほうが、情報や日程管理の面で負担が少ないからです。
でも、相性のいい担当者に当たるとは限らないんだよね?
だったら複数登録したほうがいいんじゃないの?
たしかにグイグイ、スピーディに提案してくれる担当者もいれば、ゆっくり話を聴くことを大事にしてくれる担当者もいます。
自分のリズムに合う方、信頼できる方をしっかり見極めるために複数登録して比較検討するメリットはあるでしょう。
ただ働きながらの転職活動は思った以上に大変なので、とりあえず1社に登録して余裕があれば2社、3社と登録しても遅くはないと思います。
最初に登録する1社はどこがオススメ?
やりたいことが明確になっていない、そもそも転職するか悩んでいる方は、「マイナビ看護師」にまず登録しましょう。
大手ですが、このご時世でも「対面面談」にこだわっていて、相談しやすい看護師転職サイトです。
ちなみに、やりたいことが決まっているという方は、以下の基準で最初に登録する1社を選びましょう。
- 関東・東海・関西の都市部のクリニック⇒看護roo!(看護ルー)
- 地方のクリニック⇒レバウェル看護(旧 看護のお仕事 )
- 美容クリニック⇒マイナビ看護師
- 派遣⇒看護roo!(派遣)またはレバウェル看護(派遣)
- 面談に同行⇒看護roo!(看護ルー)
クリニック転職でよくあるQ&A
ここからはよくある質問に答えていきます。
Q.20代でクリニックって早すぎない?
実は…私も最初は、将来性やスキルなんかを考えたときに早いと思っていました。
でも実際は、全然問題なし!
スキルといっても、1年目で覚えるものだし、いざって時にはドクターがいるし、20代でも活躍できる場です。
ただ、クリニックは負け組とか脱落者のイメージを持っている人は一定数いるので、世間体を気にしちゃう人は辛いかも。
とはいえ、クリニックは全国各地どこにでもあるし、働き方も選びやすいのでオススメです。
Q.お給料ってどれくらい?
クリニックによって給料は変わるけど、病棟のときよりも大幅にダウンは覚悟しておきましょう。
ちなみに私が働いていた呼吸器内科は手取りで28万円。
クリニックにしては高かったのですが、社保に未加入(法人化しておらず、従業員が5名以下)だったので「国民健康保険」と「国民年金」でした。
自費が高く、しかも将来的に年金額が少ないので、大きなデメリット。
給料も大事ですが、健康保険と厚生年金に加入できるかは必ず確認しておきましょう。
Q.有給って取れる?
小規模のクリニックの場合は、基本は取れないと思っておいたほうが◎。
ただ、クリニックや院長、スタッフによって変わります。
私が働いていた呼吸器内科は、有給を使ってもいい条件がありました。
その条件とは、繁忙期(9月〜12月)以外で、他の看護師が了承した場合のみ。
有給が使えるクリニックがいい場合は、看護師がいっぱいいる大きなクリニックを狙いましょう。
Q.残業はある?
予約制のクリニックを除いては、残業があるクリニックは多いと思います。
なぜなら、夕方からの患者さんが増えるからです。
学校や仕事帰りにクリニックへ行くので、17時すぎて18時頃がピーク。
ちゃんと残業代が出れば1時間くらいはOKって人も多いですが、サービス残業のクリニックも多いので注意が必要です。
ちなみに、
先ほど紹介した呼吸器内科クリニックですが、手取りで28万円と高いのは残業代が含まれています。
残業代が別途でているのではなく、もともと給料に「残業する」が想定されたもの。
計算したことはないですが、たぶん年間の残業代を計算したら損していると思うんですよ。
ケチな院長だったので…。
もし残業がイヤな場合は、予約診療を行っているクリニックを選べばOKです。美容系や皮膚科などですね。
残業そのものがイヤではない場合は、ちゃんと残業代がでるクリニックを選びましょう。
Q.中抜けって何?
多くのクリニックは、午前と午後の診察の間が2時間以上あいていることがほとんど。
もし財布の中にクリニックの診察券があれば見てみてください。
午前は9時〜13時、午後は16時〜20時
こんな風に午前と午後までに時間がある場合、休憩時間となるため「中抜け」と呼んでいます。
中抜けの過ごし方は、人それぞれ。
昼寝をする人もいれば、自宅が近い人は家に帰る人もいます。
夕ご飯の買い出しやショッピングする人も。
私がよくしていた過ごし方は、遅めのゆっくりランチ。
同僚と仲良かったので、美味しいランチを食べてエネルギー補給して午後を乗り切っていましたよ。
Q.夜勤がないってどう?
体がむちゃくちゃ楽!
朝起きたときからズドーンと重たかったのがウソのように軽くなりました。
やっぱり規則正しい生活って大事で、夜勤って体に良くないんだなと実感。
Q.人間関係はどう?
病棟みたいなマウント合戦や正義の押しつけがない分、かなりマシだと思います。
ただ、病棟にずーーッと辞めないお局的な人がいると地獄です。
新人をいじめたり、平気でウソをついたり。
院長を巻き込んで追い出そうとするので厄介です。
Q.勉強ってどうしてる?
わからないことがあれば調べるくらいでOKなので、病棟ほど勉強に追われることはありません。
それに、勤務中に勉強することも可能です。
というのも、
患者さんが訪れるタイミングにはバラつきがあります。
次から次に訪れるくらい忙しい時間帯もあれば、1人も来ない時間帯もあるのです。
スタッフ同士、私語をする場合もありますが、基本的にはNGなので、私は「ねじ子の秘密主義」といったサクッと読める本で勉強していましたよ。
まとめ:1年目であってもクリニックで働くことは可能
以上、1年目でクリニックへ転職する方法を紹介しました。
直接応募ではなく、看護師転職サイトを上手に活用するのがポイントです。
なぜなら、内定をもらうことを優先してしまうと、結果として転職を繰り返すようになるからです。
大事なのは入職後の環境。
1年目だからこそ、看護師としてしっかり経験を積むことができる教育体制が整ったクリニックを選びましょう。
最初は大変かもしれませんが、しっかり基礎を学んでおけば「ゆるく働く」ことも将来的には可能になりますよ。
そもそも1年目で転職してもいいのかと不安な方は、以下の記事が参考になるはずです。
手取りが大幅にダウンするのが心配な方は以下の記事を参考にしてください。
クリニックへ転職しても、今と同じような給料をもらう方法です。
派遣に興味ある方はこちらをチェック↓