「転職するなら休みが多めの職場がいい」
「週に2日は絶対に休みたい…」
看護師が転職する際、「給料が上がる」や「勤務地」と並んで「休み」を重視する人はとても多いです。
「次こそはしっかり休みたい」と思うのも当然。
ほとんどの病院は人手不足が深刻なため、思うように有給も使えず、バーンアウトする看護師さんも少なくありません。
しかし、「週休2日」の希望条件で探しても、あなたが思い描くような「有給を使わなくても毎週2日休める」は叶わないかもしれません。
なぜなら、
週2日制は、2日休みのある週が月に1回以上あればOKという意味だからです。
意味を知らないままうっかり週休2日で探しても週に1日しか休めない場合もあり、今と同じような環境もしくは、それ以下の可能性があります。
というわけで、
年間休日が多めの職場で働きたい看護師さんに向けて、平均よりも多い求人を見つける方法を紹介します。
仕事とプライベートを両立できる職場が見つかるので、
子育て中の看護師さんはもちろん、推し活や習い事、キャリアアップのための勉強をしたい看護師さんにオススメです。
「完全週2日制」と「週2日制」の違いとは?
「完全週2日制」と「週2日制」の違いって知ってる?
えぇッ…!?
一緒じゃないんですか?
全然、一緒じゃないよ。
✓「完全週2日制」と「週2日制」の本当の意味
- 完全週2日制は、毎週2日休みがある
- 週2日制は、2日休みのある週が月に1回以上ある
「完全週2日制」は毎週2日休みがあるので、カレンダー通りの休み。
一方、「週2日制」は、2日休みのある週が月にたった1回でもあればOKです。
同じようにみえて、全然違う…。
うっかり完全週2日制と思って転職したら、週1日のときもあるなんて最悪。騙されたと思ってしまうわ!
ダマされたと思う反面、
残念ながら「前よりマシか…」と思ってしまう看護師さんも少なくありません。
【残念】半数近くの看護師が平均の年間休日よりも少ない

2020年に日本看護協会が実施した「病院看護実態調査」によると、看護師の年間休日の平均は117日です。
カレンダー通りの休み(土日祝)であれば年間休日120日なので、さほど少ないようにはみえません。
しかし、下の表をみて分かるとおり、年間休日が120日未満の職場は48.9%と半数近くの看護師が週に2日休めていないのです。
件数 | 割合 | |
100日未満 | 118 | 3.1% |
100〜110日未満 | 623 | 16.4% |
110〜120日未満 | 1,116 | 29.4% |
120〜130日未満 | 1,526 | 40.2% |
130日以上 | 256 | 6.7% |
無回答・不明 | 158 | 4.2% |
110日未満の職場が19.5%のなかには、法定休日ギリギリの病院もあります。
ちなみに、
法定休日とは、労働基準法によって必ず設けなければならない休日のこと。
・毎週少なくとも1日、または4週を通じて4日以上
・労働時間の上限は週40時間
と定めた条項があります。
満足に休めない病院も多いので、週休2日制で週に1回しか休みがなくても「前よりもマシか…」と思ってしまう看護師さんが多いってわけです。
しっかり休みたいなら、年間休日は120日以上で探すのが必須条件になるけど、それだけじゃダメだよ。
年間休日以外の「休み」にも注目しておこう!
しっかり休みたいなら、年間休日以外の「休み」もチェックしよう!
年間休日の日数だけに囚われないようにしましょう。
なぜなら、年間休日に含まれない休みがあるからです。
【年間休日に含まれない休み】
- 有給休暇
- 夏季&冬季休暇
- その他、病院独自の休暇
①有給休暇
年間休日に含まれない休みといえば、有給休暇。労働者の権利ですよね。
2020年看護協会の調査によれば「看護師の有給取得率」は平均60.5%です。
- 500床以上…48.0%
- 400〜499床…53.2%
- 300〜399床…56.3%
- 200〜299床…61.4%
- 100〜199床…63.8%
- 99床以下…62.6%
病院によって有給消化率が20%近く変わるため、求人を探す上で「有給消化率」はしっかりチェックしておきましょう。
とはいえ、
求人票には詳しい有給消化率が書かれていません。
直接病院に電話して聞くのが難しい場合は、看護roo!など人気の看護師転職サイトを使うのがオススメです。
あなたの代わりに担当者が、聞きづらい内容を聞いてくれるので、確認したうえで応募できます。
もちろんあなたの心象を下げることなく確認してもらえるので安心してお願いできるのも◎。
夏季&冬季休暇
個別で取得する「夏季休暇」や「冬季休暇」は、年間休日には含まれません。
一般的な夏季休暇は3日で、冬季休暇は4日です。
ただ、病院や施設によって多い少ないがあるため、年間休日多めが希望ならトータル何日もらえるのか確認してください。
求人票に詳しい日数が記載されていない場合は、看護roo!など転職サイト経由で聞いてもらいましょう。
その他、病院独自の休暇
有給休暇や夏季休暇などの他に、「バースデー休暇」や「リフレッシュ休暇」「創立記念日」など、病院独自の休暇が設定されていることもあります。
年間休日が120日でも、独自の休暇を足せば同じ、もしくはそれ以上になることも。
もし設定されている場合、求人票の福利厚生欄に書かれているので、見落とすことはないでしょう。
しかし、詳しい日数に関しては記載なしのことも多いので、看護roo!など看護師転職サイト経由で確認しておくことをオススメします。
転職検討中のナース必見!求人をチェックする際の注意点

求人を探す際、必ずといって見るのが求人票。
では、求人票を見ただけで休みが多い、少ないが判断できるのでしょうか。
答えはNO。
年間休日は120日とキチンと書かれていても、「夏季休暇」「有給休暇」とざっくりしか書かれていないケースも多いのです。
こんなふうに↓

引用:看護ルー
先ほども言いましたが、
年間休日の日数も大事ですが、有給取得率と福利厚生も大事なポイントです。
年間休日が多い職場で働きたいなら、有給取得率の割合、年間休日以外の休暇については必ず調べてください。
有給取得率と年間休日以外の休暇についての調べ方
求人票に載っていない場合、病院に問い合わせれば◎。
とはいえ、直接自分では聞きづらい場合は、看護師転職サイトを使うのがオススメです。
聞きづらいことでも担当者が代わりに聞いてくれます。
担当者は慣れている質問なので、あなたの心象を下げることなく確認してもらえるでしょう。
看護roo!みたいに質の高い担当者だと、年間休日だけでなく残業などあなたが気になるであろうことも先回りして聞いてくれますよ。
まとめ
看護師を”使い捨て駒”のように思っている病院ほど休みは少なく、看護師を騙して入職させようと罠を仕掛けています。
「週休2日」と記載して、一見休みを多く見せるのです。
そんな病院の罠にはまらないように、最初から「完全週休2日」の求人を探しましょう。
ただ、しっかり休める職場で働くためには、年間休日だけを重視していてはダメです。
有給取得率の割合や年間休日以外の休暇についても徹底的に調べておけば、転職後に「こんなはずではなかった…」と後悔することはないでしょう。
徹底的に調べることが成功の秘訣です!
とはいえ、
働きながらだと調べるのも大変なので、看護roo!など転職サイトをうまく活用して手間を省きましょう。
メールやLINEしておけば担当者との連絡方法も楽になります。
ちなみに、給料も上げたい看護師さんは、以下の記事もぜひ参考にしてください↓
